役所広司が『日本のいちばん長い日』観客動員数100万突破に感謝

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太平洋戦争終結の裏側に迫る『日本のいちばん長い日』の観客動員数が8月8日の公開日から34日目の9月10日に100万人を突破したことを記念し、役所広司、原田眞人監督による舞台挨拶が新宿ピカデリーで実施された。

動員100万人を突破したことについて役所さんは「めでたいですね!僕は中高年の方が多くなるだろうと思っていましたが、話を聞くと若い世代の人たちもこの映画を見てくれたと知って本当に良かったなと思っています。」と答えた。原田監督も「今の時代、こういう考えさせられる映画が100万人を突破するのは難しいと思います。良くここまで来れたなと感じています。そして、また新宿ピカデリーで皆さんにご挨拶できることを幸せに思っています。本当にありがとうございます。」と感謝の意を述べた。

この日は観客からの質疑応答の形式で進められ、「天皇陛下を描くには様々なタブーが存在すると思いますが、本作を撮る上で気を付けたところは?」という質問に原田監督は「3人いる主役の一人として昭和天皇を敬意を持って描きましたが、あまり行きすぎないようにはしました。そして、皇族の周辺で起きた出来事を描くのは難しいだろうと思い、僕らで自主規制はかけました。皇室を扱う題材として本作は、今の段階ではこれが精いっぱいだったと思います。」と答えた。

役所さんは、実在するする人物を演じる事について問われると「軍人さんを実際に見てきた世代の方は制服を見るだけで感極まる所があると思います。撮影中に若い青年将校を演じた俳優たちを見て、僕はその世代ではありませんが、彼らの所作と瞳の中に宿る国を思う気持ちみたいなものを見て感動しました。美しいと思いました。阿南役を作る上で非常に大切なものになりました」と語った。

最後に役所さんから「一人でも多くの人に語り継いで頂きたい映画だと思います。まだまだ上映されてますの、いろんな人に勧めて下さい。」と映画がさらに広がるよう挨拶をした。

[写真:ハウル沢田]

【作品情報】
戦後70年を迎える今、伝えたい。日本の未来を信じた人々、その知られざる運命の8月15日―。
太平洋戦争末期、戦況が困難を極める1945年7月。連合国は日本にポツダム宣言受諾を要求。降伏か、本土決戦か―。連日連夜、閣議が開かれるが議論は紛糾、結論は出ない。そうするうちに広島、長崎には原爆が投下され、事態はますます悪化する。“一億玉砕論”が渦巻く中、決断に苦悩する阿南惟幾[あなみこれちか]陸軍大臣(役所広司)、国民を案ずる天皇陛下(本木雅弘)、聖断を拝し閣議を動かしてゆく鈴木貫太郎首相(山崎努)、ただ閣議を見守るしかない迫水久常書記官(堤真一)。一方、終戦に反対する畑中少佐(松坂桃李)ら青年将校たちはクーデターを計画する。日本が破滅へと向かう中、平和への礎を築くために苦悩し、身を挺した人々の壮絶なドラマ。原田眞人監督(『クライマーズ・ハイ』『わが母の記』)が挑む、歴史超大作。

『日本のいちばん長い日』
大ヒット公開中!!!
配給:アスミック・エース、松竹
(C)2015『日本のいちばん長い日』製作委員会
公式HP:www.nihon-ichi.jp




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