映画『GONIN サーガ』根津甚八が本作限りの復活!特報映像解禁!

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1995年に公開され、石井隆監督作品の中でも絶大な人気を誇り、バイオレンスアクションの傑作として国内のみならず海外での評価も未だに高く、ファンの間から長きにわたり続編の制作を希望する声が絶えない映画『GONIN』。19年の時を経て、遂にあの『GONIN』の新たな物語が再び幕を開ける。

監督を務めるのは石井隆。そして主演の東出昌大を始め、桐谷健太、土屋アンナ、柄本佑、安藤政信というメインキャストと、竹中直人、福島リラ、井上晴美、テリー伊藤という実力派キャスト加え、今までシークレットになっていた物語の鍵を握る“5人”最後のひとりとして、5年前俳優引退を宣言した根津甚八が本作のために一度限りの復活を果たす。

前作『GONIN』(95)にて汚職で警察をクビになった元刑事・氷頭(ひず)を演じた根津甚八。その圧倒的な演技で見る者の心を鷲掴みにした。氷頭は前作のラストでビートたけし演じる京谷の銃弾を受けるが、本作ではそれから19年後。銃弾を受けながらも生死の境をさまよい、植物状態で生きていた氷頭が本作のGONIN最後の一人として登場する。

さらに、佐藤浩市、鶴見辰吾も前作と同じ役柄で出演が決定した。

【根津甚八からのコメント】
自分自身が志すような演技者であることが、困難になったため、引退を決めたが、今回、石井監督自ら、自宅に来て丁寧に『どうしても手伝ってほしい、根津さんでなければ・・・』という殺し文句と『出来るか出来ないか脚本を読んで決めてほしい』という熱心な説得で、本をじっくり読んで、これなら、今の自分に出来るという気持ちがわいてきた。今迄の石井監督へ感謝の気持ちもあり、素直な気持ちで、今一度、自分自身を試してみようと思った! 撮影が始まってからは、久しぶりの撮影現場の空気に気持ちが高揚して、自分はこの仕事が心底好きなんだと改めて感じた。自分の為の、セット作りも大変だったと思うのに、無理のないようにと細やかな心遣いをして、いただいた。心からの、お礼を言いたい。全ての撮影が終わった後、若い役者達が車まで追いかけてきてくれた。皆と握手をして、車が見えなくなるまでずっと手を振って見送ってくれたことが忘れられない。そして、完成された作品を見て、素晴らしい役者達に恵まれた映画になったと心から、思えた。最後に・・石井監督でなければ、この仕事は受けなかった。自分を理解してくれ、役者としての自分を最大限に生かしてくれると無条件で信頼できる人。天が再び機会を与えてくれるものなら、仕事を続けたかった思いももちろんある。でも、監督や共演者を始め、スタッフ全員の支えがあって、やり遂げたことで、未練を捨てて、終止符を打てたと思うし、そう思える機会を与えてくれた方々に深く感謝している。

【石井監督からのコメント】

出逢いは赤テントで間近に見た“根津甚八”で、僕が監督二作目の『月下の蘭』で幸運にもご一緒出来た時には“ハードボイルドが似合うアクションスター根津甚八”だった。以来、僕の劇に同居するハードボイルドな村木と思索型の村木、僕にとっての“二人の村木”と何本映画を撮ったのか。撮影で落馬して腰を痛めているからとベルトを巻いて現場に出ているのを知っていたのに、ハードなアクションシーンで何度もテストをやるものだから、『石井組は何時もこれだよ、シンドイ』と、あの目で笑いながら、あの声で言われたものだ。そんな根津さんとどうしても撮りたかったのが、“氷頭は生きていた”を糸口にした『GONIN』のその後で、僕は随分前にその脚本を書き下ろしていた。だから根津さんが体調不良と言うのはメールのやり取りで知っていたが、突然の引退のニュースは無念だった。しかし、奥さんが著した『根津甚八』、そこに載っていた車椅子に腰をかけ、窓辺で佇んで外を見ている陰影の深い根津甚八の近影――そこには大スター・根津甚八が居るではないか。僕は迷惑も顧みず、取り憑かれたように根津さんに何度目かのオファーをしていた。スクリーンの中で根津甚八に再会したかったから。だが正直に言えば、「思うような芝居が出来ない」と引退した根津さんの気持ちを知るだけに、再び一緒に映画の現場に立ちたいという僕の思いは、根津さんに会うまで引き裂かれていた。駄目だったらこの物語は僕の中で葬ろうーーそう思っていた。ところが、根津さんは受けてくれた。凄い! やはり根津甚八はどこまでも役者・根津甚八だ、僕は現場で皆からなんと思われようとも、役者と監督と言う形で向き合わなければ失礼だ、と心に決めて現場に臨んだ。根津さん、もう一回! もっと粘って! っと!もっと! と、“根津甚八の今”を撮るのが恩返しと思って現場で叫んでいた。

【ストーリー】
五人組による、広域指定暴力団五誠会系大越組襲撃事件から19年。五誠会は若き三代目の誠司が勢力を拡大。一方、襲撃事件で殺された大越組の若頭・久松の遺児・勇人は母・安恵を支え、建設作業員をしながらまっとうな人生を歩み、勇人の幼馴染で大越組長の遺児・大輔は壊滅した大越組再興の夢を抱きながら、今は誠司のボディーガードをしていた。そんなある日、19年前の襲撃事件を追う富田と名乗るルポライターが安恵を訪ねてくる。やがて、遺された者たちの歯車は大きく軋み始め、五誠会に囲われながらも深い恨みを宿す元アイドル・麻美を巻き込んで、GONINの血と宿命に抗う新たな闘いが幕を開ける。

『GONIN サーガ』
9月26日(土)TOHOシネマズ 新宿他、全国ロードショー
配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン
(C)2015『GONIN サーガ』製作委員会
公式HP:http://gonin-saga.jp

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