『Gears of War: Judgment』シニアプロデューサー:クリス・ウィン氏 インタビュー

名称未設定-2.jpg



『Gears of War』シリーズを引率していた開発会社Epic Gamesの名物ゲームデザイナー”クリフ・B”こと、クリフ・ブレジンスキー氏が昨秋に退社し、その後を担う最重要人物、シニアプロデューサーのクリス・ウィン氏が初来日!直接お話を伺ってきました!

――『Gears of War: Judgment』の開発は随分早かったですが、いつ頃から作っていたんですか?

クリス「『Gears of War 3』の開発終了直後からスグにプロトタイプを作り始め、『Gears of War 3』が製品として店頭に並んだ頃から本格的に開発がスタートしました。クリフ・ブレジンスキーがEpic Games在籍中に立ち上がったプロジェクトでもあるため、彼がEpic Gamesで関わった作品としても最後のタイトルになりますね。一番大事な開発の初期からクリフは当然参加していたことから、彼の抱いていた膨大なアイデアは『~Judgment』へ数多く活かされています。彼が退社した後はゲームバランスをチューニングするのみでした。ですので、クリフは非常に多く本作には関与しているのです。」

――『Gears of War: Judgment』が発売された後、ファンからの人気が高まった場合、デーモン・ベアードを中心としたスピンオフシリーズの構想はありますか?

クリス「その可能性は十分にあります。しかし、次作が『~Judgment 2』になるのか、『Gears of War 4』になるのかは、まだ決定しているわけではないからわかりませんね。今回は脇役ながらも人気の高いベアードの物語を作り、世界中に多く存在する『Gears~』ファンへの恩返し的な意味合いも含めて、前日譚を作ったのです。」

――クリスさんの『Gears of War: Judgment』お薦めポイントは?

クリス「オンラインマルチプレイヤーで遊ぶ”OverRun”ですね。Horde(ホード)モードが好きだった人にはお薦めです。ゲームデザインはとてもシンプルに見えますが、様々な役割を担当するキャラクターが選択出来るようになっているため、それらのアビリティー次第で毎回毎回戦い方が変わってくる奥の深い遊び方が可能になっているのです。本作が発売されたら間違いなくユーザー側からの支持を得られるモードだと、我々としても自信を持っています。前回までのHordeモードでは50ウェーブとあまりにも長すぎたので、今回は10ウェーブと大幅に調整させてもらいました。私たちの目指したマルチプレイは1時間程で濃密な体験を堪能して頂きたい……と考えたら、10ウェーブが妥当な数と判断しました。やはり50ウェーブは長すぎましたよね(苦笑)。それとマルチプレイヤーのストレスを無くすべく、参加プレイヤー全員になるべく戦闘状態になってもらいたかったことから時間を待たずしてリスポーン可能にさせました。」

――本作とは関係ないんですけど『Gears~』の映画化ってどこまで進んでいるんですか?

クリス「ハリウッド側からは『Gears~』のフランチャイズはビジネス的にとても興味深いコンテンツとして扱われ、随分前からプロジェクトが立ち上がってはいますが……実は全然進んでいないんです。私たちとしてもゲームのファンが沢山付いてますので良い物を送り出さないと意味がないですから、優秀なシナリオライターやプロデューサーを新たに立てなければならない現状ですね(クリフ・Bがプロデューサーを務めて三部作で映画作ると言っていた構想もペンディング状態に加え、レン・ワイズマンで監督はほぼ決まっていることから監督以外を探さなくてはいけない様子)。ちなみに過去二作で音楽を担当してくれた多くのハリウッド映画で活躍する作曲家、スティーブ・ジャブロンスキーが『~Judgment』でも楽曲を担当してくれていますよ。」

――最後に、クリスさんが好きな日本産のビデオゲームを教えて下さい!

クリス「小島秀夫監督が作った『メタルギア ソリッド2』が好きですね。小島さんの作る世界観やストーリー、敵のキャラクターたちは『メタルギア』シリーズ最大の魅力ですから、日本産のビデオゲームとか関係なく私はこのシリーズにとても惹かれます。欧米のゲームは在り来たりの単純なシナリオが殆どですが、このシリーズはゲームの世界観だけには留まらない壮大な物語に共感を受けてしまうからです。特に衝撃を受けたのは初代『メタルギア ソリッド』に登場した”サイコマンティス”でした。テレビの前でコントローラーを手にゲームを遊んでいるプレイヤー側へテレキネシスを見せると言って、コントローラーをブルブルと振動させるあのギミックは未だに忘れられない思い出ですね。ゲーム自体は映画的演出技法を多く使ってましたが、受身である映画では到底不可能なユーザー側へのサプライズ演出を体験させるゲームとして大変素晴らしいアイデアかと思います。」

――ありがとうございました!

Epic Games
『Gears of War: Judgment』シニア プロデューサー
クリス・ウィン (Chris Wynn)

Chris_Wynn.jpg
ゲーム業界において 15 年以上のキャリアを持つ。アーティストとしてゲーム制作に携わった後、プロデューサーに転身。マイクロソフトでは『Gears of War 3』のリード プロデューサーを務め、2012 年に『Gears of War: Judgment』の共同プロデューサーとしてエピック・ゲームズに移籍。マイクロソフトやエピック・ゲームズに参加する以前はエレクトロニック・アーツで『マッデン NFL』シリーズや『フォーミュラ・ワン』シリーズ、『NASCAR』シリーズなどにかかわってきた。

GOWJudgment_JP-RP_2D_Boxsho.jpg

『Gears of War: Judgment』
発売元:    日本マイクロソフト
開発会社:Epic Games, Inc. / People Can Fly
発売予定日:2013 年 3 月 21 日 (木)
通常版価格:7,140円 (税込)
数量限定版価格:7,980円 (税込)
(Xbox LIVE ゴールド メンバーシップ同梱)
CERO レーティング:Z (18 才以上のみ対象)
ジャンル:シューティング (TPS)

【ゲーム追加コンテンツ 概要】

『Gears of War: Judgment』VIP シーズンパス
配信予定日 : 2013 年 3 月 21 日 (木)
価格 : 1600 マイクロソフト ポイント
概要 :「VIP シーズンパス」は、発売後配信を予定しているマルチプレイヤー マップ、追加ゲーム モード、そして限定武器スキンと限定アーマースキンを入手できます。また、「VIP シーズンパス」には獲得した経験値 (XP) が永久に倍になるブーストでレベルアップできるほか、マルチプレイヤー マップに先行アクセスできる機能も含まれます。

「VIP シーズンパス」に含まれる内容 :
マルチプレイヤー マップ 6 種
追加ゲーム モード 2 種
限定武器スキン 5 種
限定アーマースキン 4 種
追加武器スキン
追加アーマースキン
経験値 (XP) 永久 2 倍ブースト
マルチプレイヤー マップ 先行アクセス

備考 :「VIP シーズンパス」は Xbox LIVE マーケットプレースからご購入可能で、各ゲーム追加コンテンツは各配信日に入手できます。「VIP シーズンパス」および各ゲーム追加コンテンツをダウンロードするためには、Xbox LIVE メンバーシップが必要です。「VIP シーズンパス」および各ゲーム追加コンテンツのデータ必要容量は未定です。「VIP シーズンパス」に含まれる各ゲーム追加コンテンツを別途購入されると二重購入となりますのでご注意ください。すべての機能を使用するためには Xbox LIVE ゴールド メンバーシップが必要です。本情報は予告なく変更となる場合があります。

公式HP:www.xbox.com/GearsJudgment

(C) 2013 Microsoft Corporation. (C) 2013, Epic Games, Inc. All rights reserved. Epic, Epic Games, the Epic Games logo, Gears of War, Gears of War: Judgment, and the Crimson Omen logo are trademarks or registered trademarks of Epic Games, Inc. in the United States of America and elsewhere.















コメント

タイトルとURLをコピーしました