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第27回 『ROCKER』

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小宮山雄飛の東京DVDライフ 第27回 『ROCKER』

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文章/小宮山雄飛
画/黒木裕貴



ROCKER 40歳のロック・デビュー

最近これ系のオヤジのロックバンド映画多いですよね。
SCHOOL OF ROCKに、テネイシャスD、そして本気のANVIL。
日本でもイカ天世代のサラリーマンによる、おやじバンド大会みたいのが結構開かれてるし、なんかそういう時代なんですかねえ。
この映画はジャケットからして、もっとおバカ映画かと期待していたのですが、思ったよりバカの要素は少なくて、どちらかというと青春映画って感じですね。

たまたま主人公がオヤジだというだけで、基本的にはディズニーのティーン向け映画みたいな爽やかなサクセスストーリー。

正直言って映画としての深みというか、リアリティとかは全然ありません。
でも、そこが逆に清々しくていい気がするんですよね。

一番面白かったのは、主人公のオヤジが若い頃、バンドをクビにされて、自分を置いて行くバンドワゴンを「待てー!」って追いかけるんですが、その走りが異常に早いの(笑)
もうターミネイターみたいなんですよ(というかターミネイターのパロディだと思うけど)、なにしろあり得ない早さなんですよ。で、それに対して逃げてるメンバー達はあせりながらも「あいつ昔から足は速かった」「うん、120キロは出てるよな」みたくあっさりその異常さを認めちゃうわけ(笑)
ちょっと待て!120キロで人間が追っかけてくる時点でおかしいだろ!という。

そういう作りがめちゃくちゃラフなんですよ。

しかも、こんだけインパクトがあるシーンだから、当然あとで効いてくると思う訳ですよ。足が速かったという設定が、最後になんかうまくからんできて、もう一笑い起こしてくれるんだろうなと。
でもその後、足が速いエピソードは何にもつながらない(笑)

あそこだけだったのかよ!と。

しかも終盤の方では、おじさんということもあってむしろバスドラを踏む足がボロボロで辛いみたいなキャラになってるんですよ。
あれ?足だけは強いんじゃなかったっけ??みたいな。

そういう部分がね、グダグダなんですが、なんか許せてしまう爽快さがありますね。
展開が異常に早いというのもあって、なんか気がつけば次のステップに進んでる。

まあぶっちゃけあり得ないんですけどね、隅から隅まで(笑)
でもこういう映画ってたまに観たくなるんですよね、変な言い方ですが、飛行機の機内で観たい映画ってあるでしょ?
そんなに真剣に観る訳じゃなく、なんとなく空気を味わいたいみたいな。

そういう意味でね、アメリカの乾いたさっぱりした空気みたいのがすごく良く出てる。同じ青春ムービーでもこれが舞台がロンドンだったら絶対違う感じの映画になるだろうなという。

特典映像でキム役のクリスティナ・アップルゲイトが
「誰だって夢を奪われる話よりこういう物語が好きよ」
と言ってるのですが、これ至極分かりやすい説明でしょ(笑)

ハッピーエンド万歳!みたいな。

そういうのが観たい時にはとてもお薦めの映画です。

 

小宮山雄飛(ホフディラン)
ミュージシャン
1973年8月14日生まれ

1996 年「スマイル」でホフディランのVo&Keyとしてデビュー。「遠距離恋愛は続く」「恋はいつも幻のように」「欲望」「極楽はどこだ」など、ヒッ
ト曲を多発し、FUJI ROCK FESTIVALへの参
加、日本武道館でのワンマンライブを成功させるなど、ライブでも活躍。日本のポップシーンにおいて根強い人気を誇る。デビュー以
来、シングル19枚、アルバム9枚(ベスト盤含む)をリリー スしている。

絶賛発売中のニューアルバム『ブランニューピース』(DVD付き初回限定盤)に収録されている『恋人たち』『ニューピース』のPVでは、自ら監督を務めるなど、多才な一面を持つ。2009年7月3日に渋谷C.C.Lemonホールにて、デビュー13周年記念ライブを行い、その模様を収録し
たライブDVD『13年の金曜日』においても監督を務め、ライブCDとともに同時リ リース、絶賛発売中!
2010年7月3日には、新曲『マナマナ』の発売とともに、SHIBUYA-AXにて『14年の土曜日』を開催し大成功!
この夏は、ROCK IN JAPAN FES.2010、RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in
EZOをはじめ、各地フェス出演で大忙し!

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黒木裕貴(クロキユタカ)

イラストレーター・映像作家
バンド活動のかたわら、CDジャケットや映像制作をしているうちに
独特な世界観が好評となり、バンドを解散して独立。
現在ではアートディレクションやデザインも務める。
趣味は音楽と料理。

2010年11月には”Galleryやさしい予感”にて
初の個展を開催予定。

作品や活動情報はHP、blogにて公開中!
http://www.kurokiyutaka.com/
http://blog.kurokiyutaka.com/

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