『ひまわり デジタルリマスター版』7月28日より一部劇場にて順次公開

 

【STORY】

第二次世界大戦下のイタリア。ジョバンナ(ソフィア・ローレン)とアントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)は、美しいナポリの海岸で恋におち、結婚する。その後、アントニオは厳しいソ連の最前線に送られ行方不明になってしまうが、ジョバンナは何年経っても戻らない夫のことを生きていると信じて疑わない。終戦後、手がかりもないままアントニオを探しに単身ソ連へ渡るジョバンナ。しかし、広大なひまわり畑の果てに待っていたのは、少女のように可憐なロシア人女性マーシャ(リュドミラ・サベーリエワ)と結婚し、子供にも恵まれた幸せなアントニオの姿だった。すべてを察したジョバンナは、よろめく足どりのまま1人イタリアへ帰る。心にぽっかり穴が空いてしまった日々を送るジョバンナ。そんな時、突然アントニオが彼女の元を訪れる。心揺れ動くなか、彼女は運命の決断を下す…。

 

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

イタリアを代表する俳優ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演し、第二次世界大戦により引き裂かれた男女の悲恋を描いた不朽の名作『ひまわり デジタルリマスター版』が7月28日(金)より新宿シネマカリテ、立川シネマシティ、アップリンク吉祥寺ほか順次公開することが決定した。

昨年2月24日から始まったウクライナ侵攻を受け、本作の緊急上映が決定。当初は3館から始まったが、全国から問い合わせが殺到、瞬く間に劇場数は100館以上に増えていった。連日たくさんのお客様が劇場に足を運ばれ、鑑賞料金の一部は被害にあわれた方々のための寄付に充てられた。

ウクライナ侵攻から1年以上経った今でも再公開を希望する声が多く上がり、中でも要望の多かった吹替版をこの度作成。さらに、昨年の公開時よりも新たに修復を加えデジタル・リマスターした『ひまわり デジタルリマスター版』日本語字幕版&日本語吹替版を一部の劇場で同時公開することが決定した。パンフレット他、グッズ制作を予定しており、売上の一部は、今回の戦禍に於ける人道支援のため寄付に充てられる。

 

再公開を記念して、3種類の新ビジュアルが完成。メインビジュアルは、ソ連の最前線に送られるアントニオ(マルチェロ・マストロヤン二)と見送るジョバンナ(ソフィア・ローレン)が映し
出されており、戦争により引き裂かれる二人を表している(メイン)。サブビジュアル2点は、ジョバンナとアントニオ、それぞれにフォーカスして制作したもの。ジョバンナは、アントニオを探し、本人と思わしき人物を見つけ出すも、否定され去ってしまった後の絶妙な表情に焦点を当てている(サブ1)。アントニオは、会いたい一心からジョバンナに電話をかけるも、「私はひとりではないのよ」と告げられた時の衝撃的な場面である(サブ2)。どれも本作において決定的なシーンが切り取られており、戦争が生み出した悲劇を痛感させられる点に注目だ。

 

 

 

本作は、『靴みがき』(46)、『自転車泥棒』(48)などで知られるネオレアリズモの名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が、互いに思いながらも戦争によって引き裂かれた夫婦の姿を、ヘンリー・マンシーニによるあまりにも有名な甘く切ないテーマ曲に乗せて描き出す悲しき愛の物語。有名なひまわり畑のシーンは、公開時よりウクライナの首都キーウから南へ500kmほど行ったヘルソン州で撮影されたものだと伝わっていたが、前述の上映時に正しくはポルタワ州だったことが判明。ひまわりはウクライナの国花でもあり、ロシアによる侵攻が始まるとSNS上ではひまわりの絵や写真をアップし、ウクライナの安全と平和を祈る投稿が相次いだ。戦争に引き裂かれた夫婦を描いた本作中には「イタリア兵とロシア兵が埋まっています。ドイツ軍の命令で穴まで掘らされて。ご覧なさい、ひまわりやどの木の下にも麦畑にもイタリア兵やロシアの捕虜が埋まっています。そして無数のロシアの農民も老人、女、子供……」とのセリフが。一面に広がる美しいひまわり畑と、戦争の残酷さの対比が胸を締め付けるシーンだ。永遠の名作『ひまわり デジタルリマスター版』で、改めて戦争が生む悲劇について考えたい。

 

出演:ソフィア・ローレン マルチェロ・マストロヤンニ リュドミラ・サベーリエワ

監督:ヴィットリオ・デ・シーカ

制作:カルロ・ポンティ

撮影:ジュゼッペ・ロトゥンノ

音楽:ヘンリー・マンシーニ

1970年/イタリア/ I GIRASOLI/ビスタサイズ/107分/モノラル2.0ch

提供:メダリオンメディア

配給:アンプラグド

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