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7月16日発売 EAスポーツ『F1 2021』 免許を取りたい編集長畑と交通ジャーナリスト吉田武によるクロスインプレッションレポート

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EAスポーツは2021年7月16日に『F1 2021』をXbox Series X/S 、PlayStation5、 Xbox One、PlayStation 4 、Steamに向けて発売する(通常版は9月9日)。開発はF1シリーズを2009年から手掛けてきたイギリスの開発会社コードマスターズ(Codemasters)。

 

今回はレースゲームにそれなりにこなれているが自動車免許を取る機会のない編集長の畑と、交通ジャーナリスト吉田武(ジャンクハンター吉田)に寄るクロスインプレッションをお届けする。

 

なお、7月16日の20:00~ジャンクハンター吉田と畑で実況プレイも行う

 

■編集長、畑のクロスインプレッション(自動車免許をいつか取りたいと思う32歳)

 

最近さ、「免許ハラスメント」って言葉を他人から教わったんだけど、自動車免許を持っていないことで他者にマウント取ることなんだってね。

 

僕だってさ、自動車免許欲しいなと思ってたけど、目まぐるしく仕事しても中々貯金は進まない。やっとこさ貯めたお金は必要なこと(学費や更新料、各種税金に)吹っ飛んでいく。現在自動車免許の取得っておおよそ30万程と聞いているけど、自動車免許を取得するにも時間が要るわけで、その間無給である事、時間を作る事も考えたらおおよそ50万~60万は用意しないといけない。こうなったら宝クジでも当てるか、後年お金に余裕ができるまで取れませんな。自動車メーカーもこの現状を打破するように動いてもらえると良いよね~

カーレースの最高峰F1なんて夢のまた夢だわな。

 

さて、そんな僕でも「ジドウシャノウンテンガシタイ(幼稚園児感)」。

無免許で運転するわけにもいかないので、その欲求を発散するなら『グランツーリスモ』とかいったレースゲーム、自動車運転シミュレーションのゲームをプレイする他無い。これらのゲームはハードの進化につれてグラフィックが良くなっているので気分だけならこれで十分というくらい。

今回紹介する『F1 2021』はそんなカーレースゲームの中でも最も難しい部類。ぶっちゃけた話、『グランツーリスモ』や『フォルツァ』なんかのリアル志向のレースゲームでコーナリングがまともにできない人は悪戦苦闘すること間違いなし。理由は言うことないだろうけど、普通の自動車より遥かにスピードが出る車両だから、スピード調整、ブレーキング・ポイントの見極めを他のレースゲームよりシビアに要求される。

 

 

「『マリオカート』でレースゲームが好きになりました。だからこのゲームに興味を持って遊びます!」なんて軽い気持ちで遊んだら心を粉々に粉砕される。下手をするとRPGでラスボス倒す前どころか、そのレベルにすら達していないのにクリア後十分に育成したキャラクターで挑むこと前提の裏ボスに行くようなものだ。

 

と、ここまで脅してしまって興味まで喪ってしまうとこのゲームの魅力が伝わらなくなってしまう。決して脅してビビり上がらせようとかそういう意図ではなく、このゲームに臨むなら相応の覚悟を持ってプレイしてほしいという前置き。アクションゲームで言うところの『魔界村』みたいなもの。何度もトライアンドエラーを繰り返してF1レース独特のシビアなプレイをその身に覚えさせて徐々にプレイスキルを上げていく様にすればいい。

 

このゲームの概要について深い所まで言及しないで紹介すると、プレイヤーがやれることは至極単純なレースゲームと変わらない。特徴的なのは「ブレーキング・ポイント」というストーリーモードだろう。このモードでは「エイデン・ジャクソン」という架空のドライバーとなってF1シーズンを戦っていくという内容で、このゲームを初めて遊ぶならこのモードを遊んだほうが良い。

 

 

 

自分も最初は『グランツーリスモ』である程度F1の操作に慣れているからと思ってシングルでのレースモードなんかを遊んでみたけど、レースでイマイチ良い成績を残すことができない。加えてこういったシミューレーターゲームはハードスペックが上がるにつれて難しくなる傾向になっているから尚更だ。そこで色々モードチェンジを繰り返してたらこのストーリーモードの「ブレーキング・ポイント」が割とプレイヤーチュートリアルとして作られていたので最初にプレイするにはこのモードがお勧め。

ストーリーも駆け出しの新人ドライバーがレースを熟していく中で成長して行くという王道的な内容になっているからゲームに対してかなり良い印象を抱いて向き合ってプレイに集中できる。驚くことにちゃんとストーリームービーも用意されているから、このゲームの目玉と言っても差し支えないと思う。

 

インタビューに答える際、選択肢まで有るのは驚いた

 

問題はレースを円滑に進めるためのドライビングライン、ブレーキポイントの考え方だけど、このゲームもデフォルトで『グランツーリスモ』にもあるようなドライビングラインが備わっていて、「緑→黄→赤」の順にスピード過多やこれによるコーナリングの可否をプレイヤーに教えてくれる。僕の場合は赤に差し掛かったときにブレーキをかけてラインの色を緑に戻して再度アクセルを踏んで加速。黄色の場合はアクセルを離して色の変化をみつつ慣性にまかせたコーナリングをするといったふうにしている。こうすると最初は悪戦苦闘したストーリーモードもそれなりにサクサク進むようになってきた。

 

 

最初のプレイ時は何度も失敗したもので、3時間ぶっ通しでプレイしてもチャプター1がクリアできるかどうかだったものが、フィーリングで上記のプレイを身に染み込ませてからは本作でのF1のプレイが楽しくなってきたと感じた。それと同時に不満に思うポイントもある。

 

F1って猛スピードの出る車両の特性上、安全かつ人名に配慮したレースをするには紳士的なドライビングが要求される。例えば追い抜きでは相手の車両とぶつからないよう十分に感覚を空けて追い抜き、順位を守るための進路変更(相手の前を塞ぐこと)は1回までしか許されなかったり、コーナーカット(曲がるべきところを直進してショートカットすること)が許されなかったりとかなりうるさい。『マリオカート』みたいにぶつかったり、ショートカットすること前提のゲームとは大きく違う。最悪の場合ペナルティが課されてタイムを大幅に加えられてしまう。このゲームをプレイするときにはこれまでのレースゲームでの常識を一度崩さないといけない。

 

こういったルールはゲームをプレイしながら失敗を踏み、繰り返すことで習得できるが、F1について詳しくないプレイヤーが興味を持ってこのゲームを手にとっても最初は「理不尽な目にあった」という印象を抱きかねない。こうした「興味を持った層」への配慮、ティーチング要素が無いのはいただけない。ゲームだからということでおざなりになってしまったのかもしれないが、多様なプレイヤーを受け入れるためにも間口を広くし、ティーチングできる要素はあってほしかった。この手のゲームは既存のジャンルファンを満足させることはもちろんのことだが、超初心者に向けて「F1の魅力」を教える役割を持つべきで、制作側にはそうしたアプローチを意識するべきだと思う。野球ゲームの『パワプロクンポケット』や『実況パワフルプロ野球』でも「パワプロ辞典」というモードを用意して、ルールをはじめとした様々な用語の解説をゲーム中に盛り込んでいる。物理としての説明書が無いこのご時世なら尚更だ。

 

 

とまぁ手厳しい指摘もしたが、F1に注力したゲームを久しぶりに遊んだ身としてはカナリ楽しめたので、今後もちょくちょく遊んでいきたいと思う。

 

 

 

 

交通ジャーナリスト 吉田武(ジャンクハンター吉田)

 

50歳を超え、ゲーム業界からセミリタイアしている者からすると新作タイトルの情報には随分疎くなったのも事実。そしてF1のレースゲームの新作がEAことエレクトロニック・アーツから発売されると聞き「?」しか頭に浮かばなかった。EAは過去モータースポーツに手を出したことあったっけ? と自分に問い利かせると『ロードラッシュ』シリーズがあったなぁとバック・トゥ。でもあれは純粋なモータースポーツではなく、相手を攻撃しながらバイクを暴走していく内容だったので、こっちのカテゴリーへ入れるのは違うか。

 

というわけで、EA製のモータースポーツゲーム『F1 2021』をプレイ。何も前情報がなかったのでプレイを始めて驚きの納得。なんと本作の開発はコードマスターズが担当しているではないですか。と同時にコードマスターズが昨年EAに買収されていた事実も知る。かつて日本法人があった際、私自身バリバリにゲーム業界の最前線で仕事していた10年以上前ではあるが、コリン・マクレーの世界ラリー選手権を舞台にしたゲームが好きだったため、コードマスターズのレースゲーム系タイトルは相当プレイさせて頂いていた。そのため、「EAからF1のゲーム?」と得意なジャンルではないのにどうしちゃったんだろうと思っていた疑念は完全払拭。

 

 

90年代後半からレースゲームばかりをリリースしていたコードマスターズの開発であれば絶対的信頼と信用がおけるゲームデザイン(と勝手に思っている)と褒め殺しからまず入るが「F1に興味ない人には厳しいんじゃないか?」と頭をよぎるはず。だが、過去にチャンピオンとなったアイルトン・セナ、アラン・プロスト、ミハエル・シューマッハなどのレジェンド級のレーシングドライバーも使えるのはF1が大ブームだった90年代を思い出しオッサン感涙。しっかりブライアン・タイラーの奏でたテーマ曲も収録されているし、まさに”F1公式”の強みが出ていた。レビュー前提な触り程度でストーリーモードの”ブレーキング・ポイント”を遊んでみたが、プレイヤーがF1ドライバーとなってシーズンを戦っていくのは没入感高かった。グラフィックの美麗さがよりレーシングカーを際立たせているからだろう。進んでいくとライバルが登場したりなどストイックにレースをするだけじゃないのが良い。キャリアモードもボリュームがあるし、あまりにも遊び応えがありすぎてモータースポーツ好きには大満足のタイトルかと。

 

ただ残念なのがボリュームがありすぎること。今回のレビュー用プレイでは、PS3時代にコードマスターズのF1ゲームをプレイした以来だった私は面食らってしまうほどの充実ぶりに時間泥棒としか思えなかった。あと気になった点は各所のインターフェイスがわかりづらい部分か。本能的にいきなり「レースでGO!」をしたい我慢汁出し過ぎな生き急いでいるプレイヤーにはレースに入るまでのセッティングが面倒だったりするのでは……というのは昔からなんだけどね。昔の16ビットのゲーム機時代のように電源入れてカジュアルに即座にプレイ、とは行かないのでそこは過去のF1タイトルをプレイしていなかった人にはちょいとストレスになるかもしれない。

 

 

 

7月16日の20:00~吉田と畑で実況プレイも行いますのでぜひ。

 


『F1® 2021』

 

プレイ可能ハード:Xbox Series X/S 、PlayStation5、 Xbox One、PlayStation 4 、Steam

 

デラックスエデクション

発売日: 2021年7月16日

希望小売価格:10,200円(税込)

 

通常版

発売日:2021年9月9日(木)

希望小売価格:8,700円(税込)

 

 

登録すると試写会チケット 情報がやたら貰えるかも!

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