夏のホラー秘宝まつり2021公開決定!

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

【ホラー秘宝】は、ホラー映画の人気レーベル。そのセレクションの質は、ホラーファンや映画ファンから一目を置かれる存在です。2014 年から、ホラー映画未開の地・キネカ大森にて映画祭「ホラー秘宝まつり」の開催がスタート、多くのホラーファンから【観客参加型のホラー映画祭】として応援していただき、毎年動員が増え続けております。そして、今年で8年目の夏を迎えるホラー映画祭のシーズンがやってきました! 2021年夏、8回目を迎える『夏のホラー秘宝まつり 2021』が開催いたします。

この度、今年のラインナップの中核を担う旧作ホラー【34作品】を一挙解禁いたします! 上映全8作品だった昨年から【4倍超】にパワーアップ、おびただしい数の傑作がこの夏スクリーンに押し寄せます!(※新作は後日別途解禁いたします)

例年も開催したキネカ大森(東京)、シネマスコーレ(名古屋)、シアターセブン(大阪)はもちろん、東京はアップリンク吉祥寺との2館同時開催!さらに、アップリンク京都での上映も決まり、映画祭史上初となる【4都市同時開催】を実施致します!!

 

「夏のホラー秘宝まつり2021」今年も開催!

地獄へと誘う…衝撃のポスタービジュアル、解禁!!

本映画祭にて日本初上映を果たし4Kレストア版で上映される『ビヨンド』の場面写真をベースに、美女の怪しく澱んだ瞳がクローズアップされ、見る者を否応なしに地獄へと惹きつける、衝撃のポスタービジュアルが遂に完成しました! イタリアン・ホラーの名監督、ルチオ・フルチとマリオ・バーヴァの特集上映や、20年ぶりのリバイバル上映となるミヒャエル・ハネケ監督の『ファニーゲーム』など、今年の目玉となるラインナップも露わに! 当ビジュアルを使用した映画祭チラシは、6月上旬より各映画館にて配布開始となります。

 

イタリアン・ホラー巨匠監督を特集上映!物議を醸した逸品のリバイバル&日本初上映作も!

今年も選りすぐりのラインナップを一挙上映! イタリアン・ホラー、さらにはジャッロ映画の名手としても知られるルチオ・フルチの監督作『ビヨンド』『地獄の門』『墓地裏の家』4Kレストア版で上映日本初上映を含む13本を揃え、総力特集します。また、昨年大好評を博したマリオ・バーヴァ監督の特集上映を、新たにセレクトした9本で再びフォーカス。さらに20年ぶりのリバイバル上映となるミヒャエル・ハネケ監督の『ファニーゲーム』など、問題作として知られるエッジの効いたタイトルが目白押し

 

第1弾解禁となる本情報を、是非ご紹介をいただけますよう、宜しくお願いいたします。なお、プレミア上映となる新作については後日、別途解禁予定です。

★イタリア恐怖映画界のレジェンド、ルチオ・フルチの傑作13選を特集上映!

強烈な人体破壊描写と全編に流れる耳障りなノイズ…“マスター・オブ・ゴア”と称され、ジョージ・A・ロメロと双肩を成すゾンビ映画監督のルチオ・フルチ。日本初紹介作品を含む彼の名作・傑作選(13本)を上映!

 

ルチオ・フルチとは

『サンゲリア』『地獄の門』『ビヨンド』の血みどろ3部作で、ホラー映画界のアイコンとなった、イタリア・残酷ホラー映画の帝王。1927年6月17日生まれ。国立映画実験センターを卒業後、ライター、脚本家を経て監督業に転身。『真昼の用心棒』(66)でマカロニウェスタン、『女の秘めごと』(69)でジャッロを監督。その後、『幻想殺人』(71)、『マッキラー』(72)など権力を持った階層、集団への批判を込めた風刺的作品を撮り続ける。その後、世界的大ヒットとなったジョージ・A・ロメロ『ゾンビ』に便乗して続編を名乗って作られた『サンゲリア』(79)が世界的大ヒットを記録する。その後、『地獄の門』(80)『ビヨンド』(81)『墓地裏の家』(81)など残酷描写に特化したホラー映画の傑作を連発して残酷ホラー映画の巨匠としてのポジションを得る。元々糖尿病に悩まされていたフルチだが、『ルチオ・フルチのマーダロック』(85)撮影後、肝硬変という大病を患い、それ以降高額な医療費を支払うため、どんな仕事でも受けるようになる。また、80年代後半になるとイタリアのホラー映画ビジネスが崩壊し低予算ホラーの仕事しかなくなり低予算ホラー作品の連発を余儀なくされる。日本では、この時期の作品の多くが「ルチオ・フルチの~」というタイトルでビデオ発売された。『怒霊界エニグマ』(87)『ルチオ・フルチの新デモンズ』(90)などの多くの低予算ホラー作品を撮った後、主役のホラー映画監督役を自ら演じた『ナイトメア・コンサート』(90)が話題になる。遺作は『ヘルクラッシュ!/地獄の霊柩車』(91)。1996年死去。死因は糖尿病の注射を打ち忘れたためと言われるが、自殺とみる説もある。

 

『ビヨンド 《4Kレストア版上映》』※日本初上映

古びたホテルの地下に隠されていた冥界と現世を繋ぐ扉をめぐり、無気味で凄惨な事件が巻き起こるスプラッターホラー。ルチオ・フルチが得意とする“地獄門の決壊”テーマの一本。ルイジアナにある屋敷を相続したライザは建物の修繕に取りかかるが、現場では凄惨な事故や奇妙な出来事が続発。怯えるライザに対して盲目の美女エミリーは屋敷を手放すよう警告する。かつてこの屋敷で地獄の門を開けようとした画家が住民たちのリンチを受けており、その画家が怨念となり再び現れ…。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:カトリオーナ・マッコール、デヴィッド・ウォーベック、サラ・ケラー、ヴェロニカ・ラザール

1981年/イタリア/87分

 

 

 

『地獄の門 《4Kレストア版上映》』※日本初上映

神父の自殺という背徳行為により、地獄の門が開いた町で繰り広げられる凄惨な光景を描くゾンビホラー。ニューヨークで降霊会に参加していた霊能者のメアリーは、ダンウィッチの墓地で自殺する神父・トーマスの姿を霊視する。その神父の目的とは、冒涜行為により地獄の門を開くことだった。ショック死し葬られたメアリーは棺の中で蘇生する。新聞記者のピーターに救出されたメアリーは地獄の門を閉じるべくダンウィッチへ赴くが、そこは既に死霊の町と化していた…。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:クリストファー・ジョージ、カトリオーナ・マッコール、カルロ・デ・メイヨ

1980年/イタリア/92分

 

 

 

『墓地裏の家 《4Kレストア版上映》』※日本初上映

『サンゲリア』など血まみれ3部作に並ぶルチオ・フルチの残酷ホラーの代表作。ニューイングランドの古い一軒家に引っ越してきた歴史学者ノーマンとその家族。周囲を荒れ果てた墓地に囲まれ異様な邪気を放つその屋敷は、かつてフロストステイン博士が屋敷を訪れたものを次々と手にかけ人体実験を行っていた場所だった。屋敷に秘められたおぞましい真実が明らかとなり、惨殺事件が連続して巻き起こる。残酷シーンのオンパレードの名作ホラー。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:カトリオーナ・マッコール、パオロ・マルコ、アニア・ピエローニ、ジョヴァンニ・フレッツァ

1981年/イタリア/89分

 

 

 

『女の秘めごと』※日本初上映

ホラーの巨匠、ルチオ・フルチの1969年作のサイケデリックなスリラー。無節操な医者の妻が殺害された。妻には喘息の持病があり、保険金詐欺を目的に医者が彼女を殺めたのではないかという嫌疑がかかる。しかし彼女には高級娼婦として働く生霊が乗り移り、ストリッパーとして日々を謳歌していたことがわかり…。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:ジャン・ソレル、マリーザ・メル、エルザ・マルティネッリ、アルベルト・デ・メンドーサ

1969年/イタリア=フランス=スペイン/108分

 

 

『ルチオ・フルチのザ・サイキック』※日本初上映

古い屋敷での奇妙な光景を幻視した富豪の妻に忍び寄る恐怖を描くサスペンスホラー。幼い頃に断崖から投身自殺を図った母の惨たらしい最期を幻視したバージニア。裕福な夫フランチェスコと結婚し幸せな生活を送る彼女は、車を走らせている最中、めまいとともに再び奇妙な光景を幻視する。古い屋敷、割れた鏡、血だらけの老婆、積み上げられる煉瓦、闇に閉ざされる視界。改装すべく訪れたフランチェスコの屋敷が幻視と酷似していることに彼女は言い知れぬ不安を覚える。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:ジェニファー・オニール、マルク・ポレル、ガブリエル・フェルゼッティ、ジャンニ・ガルコ

1977年/イタリア/96分

 

 

 

『マンハッタン・ベイビー』

考古学者の父親とともにエジプトを訪れたスージー。帰国後、スージーの周辺で奇妙な死が連発する。スージーに乗り移った古代エジプトの呪いが周囲の人々を襲う。ルチオ・フルチがそれまでの残酷ゾンビ・ホラーから一転、ミステリー、オカルト色の強いホラー作品。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:クリストファー・コネリー、ブリギッタ・ボッコリ、マーサ・テイラー、ジョヴァンニ・フレッツァ

1982年/イタリア/90分

 

 

 

『ルチオ・フルチのマーダロック』※日本初上映

『フラッシュダンス』の世界的大ヒットに便乗して作られたダンスを絡めたジャッロ映画。ニューヨークの名門ダンススクールに通う女子生徒を襲う連続殺人事件が起こり、スクールの女子講師が犯人とみられる男の身辺を探り始める。音楽にはキース・エマーソンを起用。異色のジャッロ作品。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:オルガ・カルラトス レイモンド・ラヴロック

1985年/イタリア/96分

 

 

 

 

『イノセント・ドール虜』

ルチオ・フルチが肝硬変で大病を患った後に復帰作で撮ったエロティック・サスペンス。恋人を事故で失った女が執刀医を逆恨みし、嫌がらせの電話をかけ続ける。彼女の行為は次第にエスカレートし、ついに医者を拉致監禁。犬のようにしつこくいたぶって拷問する。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:ブランカ・マルシラッチ、ブレット・ハルゼイ

1987年/イタリア/81分

 

 

 

『怒霊界エニグマ』※日本初上映

事故で昏睡状態に陥った少女の怨念が転校生に乗り移り、自分をいじめた生徒たちにあらゆる手を使って次々と残酷な復讐をしていく。女優の全身を這う無数のカタツムリのシーンがあまりにも有名な、ルチオ・フルチ晩年の代表作。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:ジャレッド・マーティン、ララ・ナツィンスキー

1987年/イタリア/89分

 

 

 

『サンゲリア2』※日本初上映

テロリスト集団が東南アジアの研究所を襲い細菌兵器デス・ワンを奪うが、一人の男が誤って感染し死亡する。死体が焼却処分されるが、デス・ワンは煙と共に散乱、やがて人間に感染していく。感染した人間がゾンビとなり生者を次々に襲撃。休暇中の兵士たちが応戦するが、軍が投入した特別部隊と三つ巴の死闘が始まる。

 

 

監督:ルチオ・フルチ、ヴィンセント・ドーン

出演:デラン・サラフィアン、ビアトリス・リング

1988年/イタリア/90分

 

 

 

『ルチオ・フルチのクロック』※日本初上映

スプラッターホラーを製作し続けるルチオ・フルチが晩年に撮った幻のテレビ映画。三人組の強盗が片田舎の屋敷に押し入り老夫婦を殺害するが、時間が逆回転し、死者が蘇りはじめる。国内初ディスク化も決まったファン垂涎の1作をスクリーンで初上映。

 

 

監督・原案:ルチオ・フルチ

出演:キース・ヴァン・ホーベン、カリーナ・ハフ、パオロ・パオローニ、ピーター・ハインツ

1989年/イタリア/85分

 

 

 

『ルチオ・フルチのホラー・ハウス』※日本初上映

ルチオ・フルチのテレビ映画。強盗に両親を殺され残された子どもの姉弟の世話をするため、叔父夫婦が屋敷にやってくる。彼らは子どもたちに優しく接するのだが、二人は親として受け入れようとはしなかった。そんなある夜、屋敷の子ども部屋に殺された両親の幽霊が出現する。

 

 

監督・原案:ルチオ・フルチ

出演:ジャン・クリフトフ・ブリティゲニーレ、シンツィア・モンレール

1989年/イタリア/78分

 

 

 

『ルチオ・フルチの新デモンズ』※日本初上映

晩年のルチオ・フルチは評価の低い低予算ホラーを連発したが、その代表作。シチリア島に遺跡調査に来た考古学グループ。遺跡には人々が恐れる伝説が秘められており、伝説の復活と共に惨劇が始まる。「デモンズ」シリーズとの関係は一切ない。ホラーファンの話題にのぼる股裂きシーンが有名なスプラッター映画。

 

 

監督:ルチオ・フルチ

出演:ブレット・ハルゼイ、メグ・レジスター

1990年/イタリア/89分

 

 

 

★“マスター・オブ・ゴア”ルチオ・フルチを捉えたドキュメンタリー

強烈なインパクトのゴア描写にこだわり続けたルチオ・フルチ。肉声を基に構成された貴重映像や、彼に影響されたクリエイターたちの証言映像がそれぞれ映画化。彼を駆り立てたものとは何だったのか、その創造秘話は必見!

 

 

『フルチトークス』※日本初上映

今年3月に没後25年を迎えた偉大なホラー映画監督、ルチオ・フルチのセルフポートレートや、映画監督のアントニエッタ・デ・リッロ、批評家のマルセロ・ガロファロとの会話で構成されたドキュメンタリー。死の直前に彼が語った作品への思いや監督として、そして1人の男としての彼の姿とは…。

 

 

監督:アントニエッタ・デ・リッロ

出演:ルチオ・フルチ、アントニエッタ・デ・リッロ、マルセロ・ガロファロ

2021年/イタリア/80分

 

 

 

『フルチ・フォー・フェイク』※日本初上映

ルチオ・フルチについての証言を集め、イタリア出身の映画監督サイモン・スカフィディにより制作された伝記的ドキュメンタリー。『墓地裏の家』に出演したパオロ・マルコ、『サンゲリア』『地獄の門』の作曲家ファビオ・フリッツィ、フルチの娘であるアントネッラ・フルチ、カミラ・フルチらが彼について語る。

 

 

監督:サイモン・スカフィディ

出演:ルチオ・フルチ、パオロ・マルコ、ファビオ・フリッツィ

2019年/イタリア/90分

 

 

★イタリア恐怖映画界の至宝、マリオ・バーヴァの傑作9選を特集上映!

ティム・バートン、クエンティン・タランティーノ、マーティン・スコセッシ、デヴィッド・リンチ、ギレルモ・デル・トロら、ハリウッド映画界を牽引する名監督たちに影響を与えたイタリアン・ホラー映画の父マリオ・バーヴァ。日本初紹介作品を含む彼の名作を総力特集!

 

 

 

マリオ・バーヴァとは

イタリアン・ホラーのみならず全世界のホラー映画に大きな名前を残した、イタリアン・ホラー黄金期を作った巨匠。1914年サンレモ生まれ。映画カメラマンであった父親の影響を受け、撮影技師として映画界入りする。1939 年には撮影監督になり、1957年には長編映画監督となる。1960年に撮ったモノクロのゴシック・ホラー『血ぬられた墓標』はホラー映画史に残る名作となる。その後『白い肌に狂う鞭』などのカラー作品のホラー映画でも高い評価を得る。1963年の『知りすぎた少女』は、その後大きな映画のジャンルとなる”ジャッロ映画”の初めての作品となり、1965年の『バンパイアの惑星』はリドリ-・スコット『エイリアン』に、1966年の『呪いの館』はジャパニーズ・ホラーを始め多くの映画監督たちに大きな影響を与える。1971年の『血みどろの入江』はスプラッター映画の最初期作品と言われ、後に『13日の金曜日』シリーズを始め、多くのフォロワー作品を生み出す事になる。1976年の『ザ・ショック』が遺作。1980年死去。息子は『デモンズ』シリーズで知られるホラー映画監督ランベルト・バーヴァ。

 

 

『モデル連続殺人!』

イタリア映画の大きなジャンルであるジャッロ映画の代表作。幻想的な映像美、謎の殺人者による残酷な殺人とジャッロ映画の原型を完成させた本作はダリオ・アルジェントをはじめ、多くの後続監督たちに大きな影響を与えた。ファッション・モデルの美女が謎の覆面をした殺人者に殺された。捜査が進むなか、殺害されたモデルの日記が発見される。モデルたちの内部事情まで詳細に記されたその日記は仲間のモデルの手に渡るが、日記を手にしたモデルたちは次々と殺されてしまう。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:エヴァ・バートック、キャメロン・ミッチェル

1963年/イタリア/89分

 

 

 

 

『知りすぎた少女』※日本初上映

ダリオ・アルジェント監督『サスペリア』に代表されるイタリアのスリラー映画のジャンル“ジャッロ”映画の原点と言われるミステリー。20歳のノーラは飛行機で偶然隣り合わせた男からタバコをもらう。だが、男は空港に着くや否や、麻薬所持の容疑で逮捕される。そしてノーラの周りでは知り合いが死に、強盗に遭い、人が殺されるのを目撃し…。彼女はすべてが幻覚ではないかと疑い始めた。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:レティシア・ロマン、ジョン・サクソン、ヴァレンティナ・コルテーゼ

1963年/イタリア/86分

 

 

 

 

『白い肌に狂う鞭』

名優クリストファー・リーを主演に迎えたマリオ・バーヴァの代表作。殺されたはずの夫の兄・クルトが毎晩現れ、若く美しい妻ネベンカの肌に鞭を振るう。ネベンカは酷い悪夢だと周囲に悩みを打ち明けるが、彼女の肌には不思議と打たれた跡が残っていた。クルトはまだ生きているのだろうか。一族はさらなる悲劇に見舞われる――。美しい映像の中でサドマゾの猟奇を描いた傑作ホラー。本作でマリオ・バーヴァはカラー作品のホラー映画でも大きな評価を得る。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:ダリア・ラヴィ、クリストファー・リー、トニー・ケンダル、イズリ・オベロン

1963年/イタリア/88分

 

 

 

『ファイブ・バンボーレ』※日本初上映

アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」をベースにしたサスペンス。孤島に集まった紳士淑女たちが奇妙な事件に巻き込まれ、それはやがて彼らの命の危険にまで及んでいく。モダンな美術、音楽、撮影が光る一編だが、マリオ・バーヴァ本人は“最大の失敗作”と位置付けている。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:ウィリアム・バーガー、イラ・フルステンベルグ

1970年/イタリア/78分

 

 

『クレイジー・キラー 悪魔の焼却炉』※日本初上映

花嫁姿の女性を殺害する連続殺人鬼の男。ある時、激昂した彼は妻を殺してしまい、焼却炉で死体を焼く。彼女は灰となり、跡形もなく消えた。ところが、彼のもとに妻の亡霊が出現し、付きまとうようになり…。連続殺人鬼の異常心理が描かれたカルト作品。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:スティーヴン・フォーサイス、ダグマー・ラッサンダー

1969年/イタリア/89分

 

 

 

『処刑男爵』※日本初上映

『血ぬられた墓標』などに並ぶゴシック・ホラー作品。『悪魔の棲む家』のサミュエル・Z・アーコフが製作総指揮を担当。オーストリアのある町で“処刑男爵”と恐れられた中世の暴君が蘇る。ジョセフ・コットンが処刑を繰り返す男爵を不気味に演じ、当時人気女優だったエルケ・ソマーがヒロインを務める。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ 脚本:ヴィンセント・フォートル

出演:ジョセフ・コットン、エルケ・ソマー

1972年/イタリア/98分

 

 

『ラビッド・ドッグス』※日本初上映

劇場未公開の伝説の作品が遂に日本初公開! マリオ・バーヴァが手掛けた壮絶バイオレンスで描く犯罪映画。女性を人質に取った強盗トリオが、強盗に失敗した男の車をハイジャックする。一行は安全な場所まで逃亡することになったが…。殺戮の逃避行が幕を開ける。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:リカルド・クッチョーラ、リア・ランデール、モーリス・ポリ

1974年/イタリア/96分

 

 

 

『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』※日本初上映

トルストイ、チェーホフ、モーパッサンの短編3作品を原作にしたホラー・オムニバス。絶交した女友達からかかり続ける脅迫電話におののく女性の姿を描いた第1話「電話」、映画全体の案内役も務めるB・カーロフが主演する第2話「吸血ブルダラック」、悪霊の宿った指輪の恐怖を描いた第3話「一滴の水」の3話構成。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:ボリス・カーロフ マーク・ダモン ミシェル・メルシェ

1963年/イタリア/92分

 

 

 

 

『新エクソシスト 死肉のダンス』※日本初上映

カンヌ映画祭で大きな評価を得つつも配給先がなくお蔵入りになった傑作『リサと悪魔』に悪魔憑きシーンを追加撮影し、再編集した作品。『エクソシスト』の世界的ヒットにあやかり、ヒットを記録した。日本でもテレビ放送され、マニアックなファンを持つ作品。監督のマリオ・バーヴァは、本作ではミッキー・ライオン名義になっている。

 

 

監督:マリオ・バーヴァ

出演:エルケ・ソマー、テリー・サヴァラス

1975年/イタリア/92分

 

 

 

 

 

★ジャッロ映画の名手 ダリオ・アルジェント の初期監督作!

ルチオ・フルチ、マリオ・バーヴァと並びジャッロ映画の名監督として知られるダリオ・アルジェント。音楽や映像のセンスが際立つ彼の初期監督作がスクリーンで鮮やかに蘇る!

 

 

 

『四匹の蠅』

忍び寄る人影と連発する怪事件…青年を追い詰める者の正体は?

鮮血の魔術師とも称されたダリオ・アルジェントの監督3作目となるサスペンススリラー。ロックバンドのドラマー、ロベルトは、黒いハットの男に付きまとわれていた。ある夜、執拗な嫌がらせに腹を立て男に詰め寄ると、はずみで彼を殺してしまう。その現場が覆面を被った人物に撮影され、脅迫電話や不可解な殺人事件が次々と周りで起こり始める。

 

 

監督・脚本:ダリオ・アルジェント

出演:ミムジー・ファーマー、マイケル・ブランドン、ジャン・ピエール・マリエル

1971年/イタリア=フランス/104分

 

 

 

★世界が憤慨!ミヒャエル・ハネケ監督の問題作をリバイバル上映!

『白いリボン』(09)、『愛、アムール』(12)とカンヌ国際映画祭で2度パルム・ドールを獲得したミヒャエル・ハネケ監督を、初めて同映画祭コンペ部門に招いた『ファニーゲーム』が20年の時を超えてスクリーンに登場。コンプライアンスなどなんのその、その異端ぶりを目に焼き付けろ!

 

 

『ファニーゲーム』

穏やかなバカンスが急転直下、狂った青年たちの餌食にされ…

2001年のカンヌ映画祭でグランプリを獲得したミヒャエル・ハネケ監督の97年の作品。そのあまりにも挑発的で暴力的な内容に世界各地で物議を醸した衝撃の問題作。穏やかな夏の午後、バカンスのため別荘へやってきたショーバー一家。そこにペーターと名乗る見知らぬ若者がやって来る。はじめは礼儀正しいペーターだったが、仲間のパウルが現れる頃には態度が豹変。やがて2人は皆殺しを宣言し、一家は彼らによる“ファニーゲーム”の参加者にされてしまう。

 

 

監督・脚本:ミヒャエル・ハネケ

出演:スザンヌ・ロタール、ウルリッヒ・ミューエ、アルノ・フリッシュ、フランク・ギーリング

1997年/オーストリア/108分

 

 

★指折りの怪作、待望のリバイバル&スクリーン初上映!

今年3月11日に惜しくも亡くなったノーマン・J・ウォーレン監督の代表作、アメリカの保護者達をざわつかせたスプラッター作品など、粒選りのショッキングな逸品ホラーがこの夏を彩る!

 

追悼 ノーマン・J・ウォーレン監督

『悪魔の受胎』

惑星調査隊が先住種族に侵される!エロティックSFホラー

地球から遠く離れ、かつて文明が存在していた惑星を探索している調査隊。そんな中、基地内で爆発事故が起こり男性隊員は発狂。脱走した隊員を追い洞窟に入ったサンディは生き残りの異星人に遭遇し、酸素ボンベを破壊され気絶してしまう。やがて目を覚ますと、見知らぬ場所の分晩台に全裸で拘束されていたサンディ。異星人によって股間にパイプを挿入され、緑色の液体と卵を流し込まれたところで目を覚ます。それまでの出来事を夢かと思い込むが、実は異星人の子を宿していて…。

 

 

監督:ノーマン・J・ウォーレン

出演:ジュディ・ギーソン、ロビン・クラーク、ジェニファー・アシュレイ

1979年/イギリス/94分

 

 

 

 

『ショッカー』

予知夢で捕らえた殺人鬼が電気ショックで消える…!?

TV電波に乗り移った殺人鬼と対決する青年の姿を描くコメディー・ホラー。ジョナサンは養母たちが殺された夜、犯人を夢で予知していた。その情報から警察はTV修理屋ピンカーを訪ねるが逃走、次々と殺人事件が起き、ついにはジョナサンの恋人が殺される。失意のなか、彼は予知夢によりピンカーを発見。逮捕されたピンカーは電気イスで死刑執行となるが、電流と一体化して跡形もなく消え…。

 

 

監督・脚本・製作総指揮:ウェス・クレイヴン

出演:ミッチ・ピレッジ、ピーター・バーグ、マイケル・マーフィー、カミ・クーパー

1989年/アメリカ/110分

 

 

 

『チェンジリング』

妻を亡くした孤独な作曲家が屋敷で出会ったものとは…

70年前に起きた惨劇が引き起こす怪異現象を、ミステリー・タッチで淡々と描く怪談映画。人里離れた屋敷に住むことになった作曲家兼大学講師のジョンは、数カ月前に妻と娘を事故で失ったばかりで、その辛い出来事を忘れるためにも作曲に専念していた。しかし屋敷では不可解な現象が起こり始め、真相を探ろうと調べると鍵がかかったままの部屋を発見し…。

 

 

監督:ピーター・メダック

出演:ジョージ・C・スコット、トリッシュ・ヴァン・デヴァー、メルヴィン・ダグラス

1980年/カナダ/107分

 

 

 

『宇宙からのツタンカーメン』※日本初上映

ミイラが次々と人間を襲う!日曜洋画劇場で話題をさらったSFホラー

ある日、ツタンカーメンの墓から棺が発見され、アメリカの大学に移送される。研究チームが放射線を使った調査を始めると、その影響でミイラが甦ってしまう。復活したミイラは次々と殺人を犯していき…。ミイラ、宇宙人、UFOなどを詰め込んだSFホラー。日曜洋画劇場で放送され話題をさらった快作。驚愕のラストシーンは必見!

 

 

監督:トム・ケネディ

出演:ベン・マーフィ、ニナ・アクセルロッド、ケヴィン・ブロフィ、ジェームズ・カレン

1982年/アメリカ/83分

 

 

 

『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』※日本初上映

子どもたちが待ち望むサンタクロースが人々を襲うスプラッターホラー

アレクサンドル・アジャ監督によるリメイクも決定した80年代を代表する伝説のスプラッターホラー。サンタクロースを殺人者に見立てたことで保護者や宗教団体から抗議を受け、大きな物議を招いた。幼い頃、クリスマス・イヴの日に両親をサンタの扮装をした強盗に殺されたビリー。内なる狂気を抱える彼が18才になった時、勤め先の玩具屋でサンタクロースの恰好をさせられ…。

 

 

監督:チャールズ・E・セリアー・Jr

出演:リリアン・ショーヴァン、ロバート・ブライアン・ウィルソン、ギルマー・マコーミック

1984年/アメリカ/85分

 

 

 

『悪魔のサンタクロース2』※日本初上映

弟までも殺人者へと変貌…全米から大避難を浴びた問題作の続編

子どもの夢を壊したとして全米から大非難を浴びた問題作『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』の続編。ビリーの弟・リッキーが残虐な殺人者へと豹変する。兄の殺人事件後、養子に出たリッキーはサンタを連想させる赤い物を見るとパニックを起こすようになる。そんななか、リッキーは幼い頃すごした孤児院の憎しみ深い院長に復讐することを決意し…。

 

 

監督・脚本:リー・ハリー

出演:エリック・フリーマン、ジェームズ・L・ニューマン、エリザベス・ケイトン、ジーン・ミラー

1987年/アメリカ/88分

 

 

 

 

★ジャパニーズホラーは令和も健在! 話題作をアンコール上映!

 

『VAMP』

ヴァンパイアVSヴァンパイア!耽美的ダークファンタジー

ロシア、中国など海外作品でも活躍する中丸シオンが主演を務めるダークファンタジー。中丸と共演の高橋真悠は本作で初めてヌードを披露、激しいラブシーンに体当たりで挑戦! 脚本を「邪願霊」「ほんとにあった怖い話」などで知られるJホラーの名手・小中千昭が、監督を「平成ウルトラマンシリーズ」など特撮作品で活躍する小中和哉が務め、小中兄弟の個性が融合したエロティック&リリカルな物語が展開する。父親から虐待を受け続け、生きる希望を失った女子高生・美以那の前に、謎の美女・苓が現れる。自らを“ヘマトフィリア(血液耽溺者)”と呼び、生きるに値しない男たちを殺し、血をすする苓が、傷ついた美以那を導いていく。そんな二人の前に美しきヴァンパイアの影が忍び寄る…。

 

 

 

監督:小中和哉 出演:中丸シオン、高橋真悠、田中真琴、北岡龍貴、木之元亮、石田信之、大浦龍宇一、堀内正美

2019年/日本/86分 ©2019キングレコード

 

 

 

『エンボク』

伝説の過激ムービー復活!援助交際SNSで少女と警察官が出会う時、地獄の物語が幕を開ける

主演・遠藤憲一の伝説的怪演が話題となった過激映画シリーズが奇跡の復活! 原作は「殺し屋1」「ホムンクルス」の山本英夫と「天然少女萬」のこしばてつやの人気コミック。主演はドラマ「俺のスカート、どこ行った?」などで注目された秋乃ゆに、悲しい過去を抱える警察官・熊切を板尾創路が演じる。平凡に見える女子高生・愛美は、自分の夢を叶えるため援助交際によってお金を貯める裏の顔を持っていた。一方、悲惨な過去を持つ警察官・熊切は元性犯罪者3人の出所後の面倒を見ているが、彼らは援助交際で女子高生をおびき出し、犯してはサイトに晒すという“援助交際撲滅運動”を繰り返していた。そして、援助交際SNSを通して愛美と国本が出会う時、血と地獄の物語が幕を開ける。

 

 

監督:鈴木浩介 原作:山本英夫、こしばてつや「援助交際撲滅運動」

出演:秋乃ゆに、山本浩司、酒井健太郎、田中瑛祐、板尾創路

2020年/日本/61分 ©2019キングレコード

 

 

観客参加型 ホラー映画祭!今年は東京、名古屋、大阪、京都の4都市同時開催!

東京   @キネカ大森     :8月6日(金)~9 月 2日(木)

@アップリンク吉祥寺:8月13日(金)~9月9日(木)

名古屋 @シネマスコーレ  :今夏

大阪   @シアターセブン  :8月

京都  @アップリンク京都 :8月6日(金)~8月 26日(木)

 

 

 

 

 

■劇場別上映作品一覧

今年、東京は映画祭史上初めての試みとして2会場で開催いたします。以下のように、2会場で上映作品を分けて

おり、タイムテーブルについては後日、映画祭公式HPにてお知らせいたします。

 

◆キネカ大森

『地獄の門 《4Kレストア版》』『墓地裏の家《4Kレストア版》』『マンハッタン・ベイビー』『サンゲリア2』

『ルチオ・フルチのクロック』『ルチオ・フルチのホラー・ハウス』『ルチオ・フルチの新デモンズ』

『フルチ・フォー・フェイク』『白い肌に狂う鞭』『処刑男爵』『ブラック・サバス 恐怖!三つの顔』

『ラビッド・ドッグス』『新エクソシスト 死肉のダンス』『ファニーゲーム』『ショッカー』

『悪魔のサンタクロース 惨殺の斧』『悪魔のサンタクロース2』『チェンジリング』『VAMP』

 

◆アップリンク吉祥寺

『ビヨンド 《4Kレストア版》』『女の秘めごと』『ルチオ・フルチのザ・サイキック』

『ルチオ・フルチのマーダロック』『イノセント・ドール虜』『怒霊界エニグマ』『フルチトークス』

『モデル連続殺人!』『知りすぎた少女』『クレイジー・キラー 悪魔の焼却炉』『ファイブ・バンボーレ』

『四匹の蠅』『悪魔の受胎』『宇宙からのツタンカーメン』『エンボク』

 

※名古屋シネマスコーレ、大阪シアターセブン、アップリンク京都の上映作品、タイムテーブルについては、

準備が整い次第、映画祭公式HPにてお知らせいたします。

 

■公式サイト     http://horror-hiho.com

■ツイッター     @horror_hiho

■配給・宣伝:ブラウニー

 

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