『カポネ』「アル・カポネの人生の最晩年を印象主義的に見る」 ジョシュ・トランク監督オフィシャルインタビュー到着

 

【STORY】

1940年代半ば、長い服役生活を終えたアル・カポネは、フロリダ州の大邸宅で家族や友人たちに囲まれ、静かな隠居生活を送っていた。かつて“暗黒街の顔役”と恐れられたカリスマ性はすでに失われ、梅毒の影響による認知症を患っている。一方、そんなカポネを今も危険視するFBIのクロフォード捜査課は、彼が仮病を使っていると疑い、隠し財産1000万ドルのありかを探るために執拗な監視活動を行っていた。やがて病状が悪化したカポネは現実と悪夢のはざまで奇行を繰り返し、FBIや担当医を困惑させ、愛妻のメエも彼の真意がつかめない。果たしてカポネは、本当に身も心も壊れてしまっていたのか。それともー。

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

かつて絶大な権力を誇り、恐れられた暗黒街の伝説のギャング、アル・カポネの知られざる最晩年を描いた衝撃の実話『カポネ』2月26日(金)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかにて全国ロードショー致します。この度、本日(2/19)、37歳の誕生日を迎えたジョシュ・トランク監督のオフィシャルインタビューが到着いたしました。

 

服役を終えた伝説のギャング、アル・カポネはフロリダの大邸宅で妻メエとの静かな暮らしを送っていた。かつてシカゴを牛耳っていたカポネも今は見る影もなく、梅毒が原因の認知症に苦しみ、薄れゆく記憶から自らが作り出す悪夢に苛まれていた。一方、その大邸宅の外ではFBI捜査官たちが盗聴を続けていた。奇妙になる一方のカポネの行動はすべて見せかけであると信じ、1000万ドルとも言われる隠し財産の行方を探ろうとしていたのだ。果たしてカポネは本当に壊れていたのだろうか?それとも、秘密裡に帝国を支配していたのだろうか?歴史上最も有名なギャングの最晩年を新たな視点で描いた予測不可能な驚愕の物語。

 

血塗られた過去の悪夢にうなされ病魔に蝕まれていくカポネを、ただならぬ凄みをみなぎらせて演じきったのは『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のトム・ハーディ。その他、マット・ディロン、カイル・マクラクランら個性派&実力派キャストが脇を固める。『クロニクル』のジョシュ・トランク監督が自らのアイディアで企画を起こし脚本・監督を務めた。

 

ジョシュ・トランク監督オフィシャルインタビュー

悪名高いギャング、アル・カポネの偉業にかねてより魅せられていた脚本家で監督のジョシュ・トランクは「僕たちはアル・カポネのような伝説的な人物を勝利という観点から振り返りがちだ。すっかり変わり果てた姿で出所して、自分の帝国が影も形もなくなっていることを知るこの男のことが、僕はいつも気にかかっていた。ゆっくりとすべてを、愛する者たちの顔さえも忘れていく過程はひどく苦しいものだったにちがいない」と語り、本作品を「アル・カポネの人生の最晩年を印象主義的に見る」映画と形容した。

制作過程については「日付や名前で行き詰まれば、その都度調べたけれど、彼の話はほんとうによく知っていたので、一般的に行うようなリサーチをずいぶん省いた」と説明。カポネについて蓄えている目をみはるような自身の知識を、彼の終末を情感豊かに細部まで詳細に描くためのインスピレーションとして活用したことを明かした。カポネの家族については「彼は家族を愛している」と言い、「息子や妻、兄弟、姉妹、母親、そして孫たちと過ごす時間を楽しんでいる。けれども病気と元々の破壊的な性格のせいで、この映画の間に悪化していくようなかたちで、ゆっくりと彼らとの関係が絶たれていくんだ」と語った。

また、架空の捜査官クロフォードを登場させた理由を「カポネは悪名高い犯罪者でありながら比較的軽い罪で刑期を終えた。恨みを買っていたうえに、彼が本当に精神的に参ってしまったのか、それとも今も秘密裏に彼の帝国を支配しているのかという憶測があった」と明かした。

 

 

 

監督・脚本:ジョシュ・トランク『クロニクル』『ファンタスティック・フォー』
出演:トム・ハーディ『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、マット・ディロン『ハウス・ジャック・ビルト』、カイル・マクラクラン『ツイン・ピークス』
2020年/アメリカ・カナダ/英語/カラー/104分/シネスコ/ドルビーデジタル/原題:Capone
提供:ニューセレクト 配給:アルバトロス・フィルム

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