『どん底作家の人生に幸あれ!』デヴ・パテルの人生激変!本編映像解禁

 

【STORY】

デイヴィッドは少年の頃、周囲の“変わり者”たちのことを書き留めては、空想して遊んでいた。優しい母と家政婦の3人で幸せに暮らしていたが、暴力的な継父の登場によって人生が一変。都会の工場へ売り飛ばされ、強制労働のハメに!しかも里親は、借金まみれの老紳士だった…。 歳月が過ぎ、ドン底の中で逞しく成長した彼は、母の死をきっかけに工場から脱走。たった一人の肉親である裕福な伯母の助けで、上流階級の名門校に通い始めたデイヴィッドは、今まで体験した“作り話”を同級生に披露して人気者になる。

さらに、令嬢ドーラと恋に落ち、卒業後に法律事務所で働き始めた彼は、順風満帆な人生を手に入れたかに見えた。だが、彼の過去を知る者たちによって、ドン底に再び引き戻されようとして…。果たして、デイヴィッドの数奇な運命の行方は!?

すべてを失っても綴り続けた、愛すべき変人たちとの《物語》が完成した時、彼の人生に“奇跡”が巻き起こる―。

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

『スターリンの葬送狂騒曲』のアーマンド・イアヌッチ監督が、『LION/ライオン~25年目のただいま~』でアカデミー賞にノミネートされた名優デヴ・パテルを迎え、イギリスの文豪ディケンズの自伝的傑作小説「デイヴィッド・コパフィールド」を映画化した『どん底作家の人生に幸あれ!』がいよいよ1月22日(金)にTOHOシネマズ シャンテ、シネマカリテほか全国公開!

 

この度、デヴ・パテル演じる主人公のデイヴィッドが愛する令嬢ドーラにプロポーズするという幸せの絶頂から、ティルダ・スウィントン演じる後見人の伯母ベッツィ・トロットウッドから破産を告げられ急転直下、主人公の波乱万丈な半生を象徴する本編シーン映像が解禁となりました!

 


長年ディケンズのファンを公言する『スターリンの葬送狂騒曲』の鬼才アーマンド・イアヌッチ監督が、めまぐるしく変転する主人公の波乱万丈の半生を、現実の悲壮感をブラックな笑いで包みながら、ウィットに飛んだ数々の台詞と時にファンタジックな映像も交えて、鮮やかな手腕で紡いでいった本作。

 

今回、解禁となる本編映像は、不遇な過去を忘れ、ロンドンでの新生活を送るデイヴィッドが一目で恋に落ちた令嬢ドーラに意を決してプロポーズしようするシーン。しかしドーラは「率直な話し方は嫌いよ。ジップに喋らせて。」と、なんと愛犬ジップをデイヴィッドに差し出す。戸惑いながらも声色を変えて犬を片手に「君に会うたび、喜びに酔いしれる」と必死になってロマンティックな言葉を話し始めるデイヴィッドの姿がなんともおかしい!そしてついにポケットのしのばせた指輪を手にひざまずいてプロポーズをしようとした瞬間、下宿先に至急戻るようにと大家さんからの呼び出しが入ってしまう。不安な表情で戻るとそこには後見人の叔母のベッツィ(ティルダ・スウィントン)とミスター・ディック(ヒュー・ローリー)の姿が。そして「破滅したの」と驚きの言葉が!プロポーズという人生の幸せな瞬間から一転、貧しい生活に逆戻りしてしまう主人公デイヴィッドの波乱万丈で数奇な運命を象徴するような場面を、名優デヴ・パテルがユーモアと悲哀たっぷりに演じている。

 

 さらに、英国在住のライター・コラムニストのブレイディみかこさんから絶賛コメントが到着!

 

2019年、優等生の「ぼく」が通う人種も貧富の差も様々な元・底辺中学校での生活を通し、英国社会の縮図のような日常を描いた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で第73回毎日出版文化賞特別賞受賞、第2回Yahoo! ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞などを受賞したことでも知られるブレイディみかこさん。昨年末には「VOGUE JAPAN Women of the Year」を大坂なおみさん、小松菜奈さん、田中みな実さん、NiziUらとともに受賞したことでも話題となった。

 

今回本作を公開に先駆けて鑑賞したブレイディさんは、まず「マイケル・ウィンターボトムの映画やモンティ・パイソンが好きな人はきっと気に入るだろう」と語り、さらに英国社会の現状にも照らし合わせながら、「階級を行き来する長い旅路の果てに、主人公が子どもの頃の自分に言う言葉は、コロナ禍という長いトンネルの中にいる私たちにも勇気を与えてくれるものだった。」と本作の中でデイヴィッドが語る言葉を表している。混沌とする状況の今だからこそ、まさに観るべき本作をどうぞお見逃しなく!

 

 

古典を大胆な手法で語り直すのは、英国のお家芸だ。伝統と革新。彼らの中ではこの2つは矛盾しない。現代の英国社会の多様性を反映するキャスティングでディケンズの名作を撮り直した本作も、その王道を行っている。

 

マイケル・ウィンターボトムの映画やモンティ・パイソンが好きな人はきっと気に入るだろう本作は、『スターリンの葬送狂騒曲』のイアヌッチ監督の作品だが、今回はずっとジェントルでやさしい。ああいう人も、こういう人も、現代の英国にもいるなと思いながら見た。そして気づいたのである。「まるでヴィクトリア朝時代に戻ったみたい」と言われるこの格差と貧困の時代に、『デイヴィッド・コッパフィールド』を撮り直すことそれ自体が、たいそうシャープな皮肉ではないかと。

 

階級を行き来する長い旅路の果てに、主人公が子どもの頃の自分に言う言葉は、コロナ禍という長いトンネルの中にいる私たちにも勇気を与えてくれるものだった。

 

ブレイディみかこ (ライター/コラムニスト)

 

 

監督:アーマンド・イアヌッチ『スターリンの葬送狂騒曲』

原作:「デイヴィッド・コパフィールド」チャールズ・ディケンズ著(新潮文庫刊、岩波文庫刊)

出演:デヴ・パテル『LION/ライオン ~25年目のただいま~』/ピーター・キャパルディ『パディントン』/ヒュー・ローリー『トゥモローランド』/ティルダ・スウィントン『サスペリア』/ベン・ウィショー『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』

原題:The Personal History of David Copperfield/2019年/イギリス・アメリカ/シネスコ/5.1chデジタル/120分/

字幕翻訳:松浦美奈

配給:ギャガ

(c)2019 Dickensian Pictures, LLC and Channel Four Television Corporation

★公式サイト:gaga.ne.jp/donzokosakka

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