柄本佑主演『痛くない死に方』特報、場面写真、坂井真紀、奥田瑛二コメント解禁

 

【STORY】

 

在宅医療に従事する河田仁(柄本佑)は、日々仕事に追われる毎日で、家庭崩壊の危機に陥っている。そんな時、末期の肺がん患者である井上敏夫(下元史朗)に出会う。敏夫の娘の智美(坂井真紀)の意向で痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく“痛くない在宅医”を選択したとのこと。しかし、河田は電話での対応に終始してしまい、結局、敏夫は苦しみ続けてそのまま死んでしまう。「痛くない在宅医」を選んだはずなのに、結局「痛い在宅医」になってしまった。それなら病院にいさせた方が良かったのか、病院から自宅に連れ戻した自分が殺したことになるのかと、智美は河田を前に自分を責める。在宅医の先輩である長野浩平(奥田瑛二)に相談すると、病院からのカルテでなく本人を見て、肺がんよりも肺気腫を疑い処置すべきだったと指摘される河田。結局、自分の最終的な診断ミスにより、敏夫は不本意にも苦しみ続け生き絶えるしかなかったのかと、河田は悔恨の念に苛まれる。

長野の元で在宅医としての治療現場を見学させてもらい、在宅医としてあるべき姿を模索することにする河田。大病院の専門医と在宅医の決定的な違いは何か、長野から学んでゆく。

2年後、河田は、同じく末期の肺がん患者である本多彰(宇崎竜童)を担当することになる。以前とは全く違う患者との向き合い方をする河田。ジョークと川柳が好きで、末期がんの患者とは思えないほど明るい本多と、同じくいつも明るい本多の妻・しぐれ(大谷直子)と共に、果たして、「痛くない死に方」は実践できるのか。

 

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

柄本佑主演・高橋伴明監督の、在宅医療のスペシャリスト・長尾和宏のベストセラー「痛くない死に方」「痛い在宅医」の映画化『痛くない死に方』の公開日が2月20日(土)に決定した。

また、柄本佑がナレーションを務める、これまでに2500人を看取ってきた在宅医・長尾和宏の命の駆け引きの現場を収めたドキュメンタリー映画『けったいな町医者』は2月13日(土)にシネスイッチ銀座ほか全国順次公開されることが決まった。

『痛くない死に方』は、日々仕事に追われ、家庭崩壊の危機に陥っている柄本佑演じる河田仁が、大病院でなく在宅医だからこそできる医療を模索し、人と向き合うことを実践していく成長物語。

父親のために、痛みを伴いながらも延命治療を続ける入院ではなく“痛くない在宅医”を選択したのに、父親が苦しみ続けてそのまま死んでしまい、自分を責める智美役に坂井真紀。「カルテでなく人を見ろ」がモットーの、柄本演じる在宅医の先輩・長野浩平役に、奥田瑛二。奥田演じる長野と在宅医療を支える看護師・中井春菜役に余貴美子。そして、柄本が新たに担当することになる明るい末期の肺がん患者・本多彰役に宇崎竜童、その妻・しぐれ役に大谷直子と、実力派俳優が勢ぞろいした。

 

この度、特報、場面写真、原作・医療監修の長尾和宏、出演の坂井真紀及び奥田瑛二のコメントが届いた。

 

 

■原作・医療監修:長尾和宏 コメント

この映画は拙書「痛くない死に方」と「痛い在宅医」が原作である。しかし高橋伴明監督には他の本も読んで頂き、とても練られた脚本を書いて頂いた。秀逸な川柳はもちろん監督の作品だ。国策である在宅医療はこれまで美談でしか語られてこなかった。リアルを語るとすぐに矢が飛んできた。でも僕は美談が大嫌い。患者目線、家族目線から見た在宅医療とはどんなものなのか。どうすれば望む最期が本当に叶うのか。どんな医者を選べばいいのか。百聞は一見にしかずというが、まさにこの映画に在宅医療の本質が凝縮されている。僕の夢はこの映画を大病院の医師・看護師だけでなく医学生・看護学生にも観てもらうことだ。そのためにはまずは多くの市民に観てもらい評価されないと叶わない。どうか応援よろしくお願いします。

 

■智美役:坂井真紀 コメント

「死」というものへと向かっていく家族と向き合う日々は、演じていることという枠をこえて、言葉にできない感情との闘いでした。高橋監督の生命力あふれる演出に助けられ、智美という女性の人生を歩かせていただきました。人生の終わりに近づいた時までも、私たちはたくさんの選択を迫られますが、この作品が、私たちの未来への希望となり、人生最後の時がよりあたたかいものになればと願います。

 

■長野浩平役:奥田瑛二 コメント

人が人として向き合う。それは己と向き合うことではないだろうか。
一人の医師として患者と向き合う。人には必ず死が訪れる。
「生きるとは、食べること」この台詞、小生、NGを連発してしまった。
撮影時を思い出すために書棚に納めてある台本を一年半ぶりに手に取りページをめくった。「生きるとは、食べること」そこに線が引いてあり、さらに上部の空白に大きく自筆で書いてあった。なのに撮影時のNG連発、原因はいかにその台詞がこの映画にとって大切な言葉であるかという証しである。それを一人の医師として表現する。己と役の医師、長野浩平、さらに原作者であるこの役のモデルでもある長尾和宏先生、一体感を持ち現場に満々と臨んでいるつもりだったのであるが上手くいかない。不思議と自律神経が崩壊してナーバスになることはなかったが、その日のビールはいつもと違う苦さだった。恐る恐る完成試写に臨んだ。その日のビールは珠玉の苦味、美味かった。

 

出演者  

柄本佑 坂井真紀 余貴美子 大谷直子 宇崎竜童 奥田瑛二

大西信満 大西礼芳 下元史朗 藤本泉 梅舟惟永 諏訪太朗 田中美奈子

真木順子 亜湖 長尾和宏 田村泰二郎 東山明美 安部智凛 石山雄大 幕雄仁

長澤智子 鈴木秀人

 

スタッフ

監督・脚本:高橋伴明  原作・医療監修:長尾和宏

製作:内規朗、人見剛史、小林未生和、田中幹男

プロデューサー:見留多佳城・神崎良・小林良二

アソシエイトプロデューサー:鈴木祐介、角田陸  企画協力:小宮亜里

音楽:吉川忠英 撮影・照明:今井哲郎 美術:丸尾知行 録音:西條博介

編集:鈴木勧 助監督:毛利安孝 制作担当:植野亮 装飾:藤田徹 衣裳:青木茂

ヘアーメイク:結城春香 医療協力:遠矢純一郎、井尾和雄

制作:G・カンパニー  配給・宣伝:渋谷プロダクション

製作:「痛くない死に方」製作委員会

尺:112min  公式サイト:http://itakunaishinikata.com/

©「痛くない死に方」製作委員会

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