【連載コラム】畑史進の「わしは人生最後に何をみる?」第13回 違約金を盾に図に乗るな! 殿様商売ドコモとの紛争記

ドコモのホームページより(https://www.nttdocomo.co.jp/


【文・畑史進】

 

なにが希望を加速しようだ!

顧客をだまくらかして金をふんだくろうとするんじゃねぇ!

 

はい、 編集長の畑です。前回最初の更新時に自分のコラムの回数がよく覚えていなくて間違っておりました。今回で13回目となるそうです。よろしくお願いいたします。

コロナウイルスで大騒ぎになった2020年もあと残すところあと2ヶ月。だんだんと冷え込む時期となりましたが皆さんいかがお過ごしでしょうか?私事ではありますが、12月にはオフ会というものをやろうかと考えていて、そちらの方も詳細が分かり次第どこかでお知らせできればなぁと考えております。

 

さて、そんな今年はエンタジャムの事務所を引っ越しいたしまして、都内秋葉原から近いところに移ったですが、この建物2020年だというのに光回線が通っていない。さて、どうしたもんかと考えたら知り合いの業者さんから「新型のモバイルWi-Fi回線ならそんなに悪くないよ」ということでこれの契約をしたんですよ。その端末というのがこれから来る5 G回線にも対応するということなので、早速ドコモのSH-52Aというのを契約したんですよね。

 

 

これはケーブル回線の引けない現場を始めとした配信の現場とかでも使われている端末で、過去に同種の端末を使ったことある僕もこれなら良いだろうと思って契約したんですけれども、実際に使ってみるとまぁ酷い。

何が酷いって特にドコモの対応。という話を今回していきますよ。

 

契約を結んだのは7月で、モバイルWi-Fi端末が届いたのは8月半ば。この時期のドコモの5 G回線ってドコモショップだとか一部のエリアでしか使えないという具合で、そこから順次開通していくという話。これも把握している上で、これから来る5G回線を見越してかつ、それまで使える回線はドコモのプレミアム4Gという回線であると知って納得した上で契約をしたわけ。
このプレミアム4Gだけど、サイト上で謳っている速度を調べたら、普通にインターネットの番組配信では問題ないレベルだろうと判断している。

ところでこのSH-52Aという端末なんだけど、このコロナ禍でテレワーク導入の関係で結構いろんな企業が導入されてる。ということで非常に人気の端末。そんな人気商品がようやく届いたものだからワクワクしながら開封から設置して、念願のインターネット開通!とやってみたら驚き桃の木山椒の木。

予想はしていたが全然通信できねー!

繋がってはいるんだけれどもなんか妙に遅い!

というのもこの今借りている部屋が僕のソフトバンクの回線含めてドコモ回線の吉田さんの携帯も拾っていない状態で、部屋そのものが入りにくい環境らしい。
今回のような事も予め分かっていて、契約をする時にも「この端末はこの部屋に固定して置くのだけど、電波が弱いときにはどう解決してくれるのか?」と契約担当者にその話をしたら「電波が弱くても8日以内のキャンセル制度と、ドコモのエリア担当が訪問して回線の調査をしたり、回線の増幅器というものを貸し出しますのでそれで解決するかと思います」とお話するのでそれも含めて僕たちは契約したんですよ。

で、設置してみたら案の定やっぱり端末に電波が入ってこない。というよりまともな通信が取れない。しょうがないのですぐにドコモに「電波が弱いんですけども改善してもらえますか」電話を入れる。これが9月の上旬で、ここからドコモさんはどんどんネタを投下してくる。

 

■時間稼ぎを邪推してしまうほどのオペレーターの品質の悪さ

 

まず最初のネタが「折返しの電話が遅い」

電波が弱くてこのままでは使い物にならない。と分かってからすぐに「対策して欲しいのですがどうすれば良いんでしょうか」と問い合わせたんですよ。
そうしたら「大変申し訳ありません。折返しエリア担当のものから電話を差し上げます。ただ、コロナウィルス感染症の対策から対応にお時間いただいております。一週間ほどお待ち下さい」って言われたんで一週間待つ。ところがどっこい、それを過ぎても電話がなかったのでこちらからもう一度電話をかけたら「今はコロナウイルスの影響から対応をするのがすごく遅くなっております」と同じことを繰り返す。分かっているけど、最初に話した一週間過ぎているからこっちは電話かけているのに、なんでコロナウイルスが関係あるんだって話しだよ。

少し話はズレるけど、元々対応が遅かったり自分たちが無能だった事を棚に上げてコロナウイルスのせいにするというここ最近の風潮はちょっとどうかと思うよ。

という愚痴はさておいて、それから3日後にようやくドコモのエリア担当のオペレーターから電話が来た。そこで提示された改善案が2点。
一つが「ドコモレピータという増幅器を貸します」そしてもう一つが「ドコモの電波調査隊を派遣します」。

このドコモレピータというのはドコモの電波を周辺の基地局から受けた電波を増幅させて室内の電波状況を改善するという機械で、これを使うと大体は解決するという。でもう一点のドコモの電波調査隊を派遣しますという話について話を訊くと、こちらは日程を決めて現地の電波状況を確認して簡易的なアンテナを設置するなどの対策を練るとのこと。んで、このドコモの調査隊も同じように「“コロナウイルスの関係で”若干お時間をいただいております」と話すので、その調査隊の派遣はいつ頃になるのかと訊くと、電話をかけた時点で9月30日になると(この電話自体9月中旬前)。

とりあえず僕の方から「とりあえずは、ドコモリピーターの貸し出しをお願いいたします。どうすれば良いのですか」という話をして、ドコモリピーターの受け取りの手順説明を受ける。一旦それが終わったので今度は電波の調査隊の話も進めようかと思ったら、オペレーターの人が急に「ではこれで失礼致します」っていう感じで電話を切りそうになった。

びっくりしたね。だって「ドコモリピーター」で改善できなかった場合、またこの電話窓口に電話をかけて“コロナウィルス感染症”のお時間を作って1週間後の電話を待って、“コロナウィルス感染症”の関係で調査隊の派遣に2週間も取られたらたまったものじゃない。言い方は悪いけど「楽に金を巻き上げる時間稼ぎ」をドコモにさせるわけにはいかん。

電話を切りそうになるオペレーター相手に僕は「ちょっと待って待って」とやや大きめの声で遮って、「ドコモレピータで電波が改善できなかった場合はどうなるんですか」っていう話をしたんですよ。
そうしたら案の定、予想通りの流れになりそうだったんで「並行して電波の調査隊の予約もしておきたい。改善したらその旨連絡する」と話したらそのドコモのオペレーターも「なるほど、分かりました」と答えるわけ。
いや、「なるほど」じゃねぇよ!普通に電波状況が改善しない最悪の行程を想像してくれよ・・・なんで不便な状況を放ったらかそうとするんだ。それでよく金を取ろうと考えるな。恐ろしいな。と心のなかでつぶやく僕。

で、最初に届いたのがドコモレピータを設置してどうなったか。結論を言うと、全く改善した気配なし。
表示されているアンテナの本数は最大値まで立っていて、この端末に電波は届いているよう思える。だけれども、やっぱり回線速度とか通信が継続して行われない。
試しにYouTube Liveを非公開で行ったら、ドロップフレーム(コマ落ち)が60%を叩き出す。1秒間に30コマ送っている映像があるとすると1分間だと計1800コマ。それが60%失われているということは滅茶苦茶カクカクの映像になっているということになる。これは単に回線が細いだけじゃなくて、断続的に通信が途切れていることが伺える。
要は、アンテナは強く立っているように見えても、細くて弱い回線がプツプツやってくるっていう状況は変わらなかったんですよね。やっぱり調査隊の派遣要請を予めしておいてよかったなぁと思った。というか何でドコモはレピーターを貸し出したら全て解決するという頭でいるんだろうと思うよ。

 

 

9月30日になってドコモの調査隊がやってきて調査の結果どうなったのかって言うと、まずこのエリア自体がめちゃくちゃ弱いところだと判明した。たちの悪いことに過去にもドコモの調査隊がこのエリアを調べたことがあって、弱いっていうことは既に知っていて、何度か改善要請を出していたらしいんですよ。なのにも関わらず、ここにはドコモの基地局は置かないという判断を下しているらしい。色々アンテナを立てたり、最適な角度を吟味してくれるなど最大限の努力を尽くしても電波の状況は改善しない。作業の最後に事務所を後にする調査隊の人から「今回もお客様の声を受けて改善要望は出しますけれども、現状ではこれ以上アンテナを張ろうが、なにをしようが電波がこれ以上強くなることはありません。申し訳ありません」。そう言われちゃったんですよね。
ここまで誠実に対応してくださった調査隊の人らを攻める気は全くないし、むしろここまでやってくれて、要望も出しているのに、電波状況を改善する気のないドコモの本店は何を考えているのか?今まで不便を敷いて違約金をふんだくったりして泣き寝入りのユーザーを沢山生んできたんじゃないかと邪推して、そこに怒りが湧いてくる。

「このドコモレピータって電波の増幅器なのに、回線の強度が増さないってどういうことなんですか」って、素朴な疑問をぶつけてみたんですよ。そうしたら「このドコモリピーターはインターネットの回線を強化するのに向いていなくて、電話の回線を強化するものなんですよ」だそう。 これを聞いて結構びっくりしたね。今回僕らが契約したのはモバイルWi-Fiの端末とその回線で電話をすることなんかない。確かにsimカードの中には電話番号も登録されてはいるんだけれど、そもそも電話回線としては契約をしていないんですよ。
じゃあ何でこのドコモレピータを貸すという提案をしたのかがよくわからないし、何故調査隊の派遣と言う提案が平行してできないのかっていうのが増々疑問になる。

それから数日この回線を使ってみようと試みたんだけれども、やっぱり電波は弱い。一応端末には4G+ というのがアンテナ5本の強度で来ていると表示されている。そんな表示にも関わらず電波強度が滅茶苦茶弱く感じるので、インターネット上にある回線調査サイトを試してみたらブツブツブツブツ途切れる中でようやく出てきた数値がダウンロードで12.9Mbps、 アップロードが448 kbpsという時代錯誤な恐ろしい値。ちなみにドコモのプレミアム4Gの紹介サイトには実効速度が書いてあって、最低でも受信が168 Mbps、 送信が23 Mbpsと謳っている。ということ1~10%ぐらいしか出ていないですよ。ちなみにこの事務所の在る所は東京の都心部に位置する場所なんですが、それでもこれ。

 

上記のは一例。時間をずらして結構な回数テストしたけど、ほぼ同じ値。

 

ドコモのホームページより(https://www.nttdocomo.co.jp/area/5g/

 

ドコモのホームページより(https://www.nttdocomo.co.jp/area/premium_4g/

 

■威圧的な料金担当に不満爆発 遂に戦いは消費者生活センターへ

 

つい先日には追い打ちをかけるように振込明細書が届いたんだけど、こんな謳っているサービスを提供ちゃんとできていない、商品未満(過ぎる)なものに満額払わなきゃいけないんだろうという心持ちになって、ドコモの料金窓口の方に電話をかける。

するとここですごく威圧的な話し方をするおじさんが出てきましてね「心中お察しいたしますが、そんなことを言われましても契約は契約ですので払っていただかないと困ります。電波というのはそんなもので、入りにくいところもあれば入りやすいところもある。そのエリアの電波を改善するためには基地局を建てるのが筋なんでしょうけれども、現状すぐにはできませんし、あなたのために出来ません。払わないと電波を止めるだけですよ。」という感じのことを言われたんですよね。
僕も負けず嫌いと言うか何と言うか、意地を張るタイプなので「困りますと言われてもこちらも御社のホームページに書いてあることを信じて契約させていただいたのに、実際には電波が来ていない。ホームページに書いてある実効速度の1%から10%しか出ていないんだったら、それは明らかにサービスとして不良品ですよね。改善窓口に電話をして改善工事をしていただいても改善できていない。それでいてこのエリアが弱いことを知っていて御社が改善する気がないのでしたら、それは御社側の一方的な契約不履行ですよね。ちゃんとしたサービスが提供できていないのになぜこっちが満額支払わなきゃいけないんですか」という感じのことを言ったわけですよ。

 

結局、話し合いをする気配がないのでついに消費者生活センターに電話をかけて、ここまでに書いた経緯を全部話しましたよ。
センターのオペレーターさんはこちらの話を真摯に聞いてくださって、ドコモ側の不誠実な対応に憤りを覚えながらこうアドバイスしてくれました「まず、電波に関するクーリングオフですけれども、通信に関しましては十分なサービスの提供ができていないことが確認できたら一週間でなくても契約解消することができます」。
この話は知らなかった。だってドコモには8日キャンセルという制度があっても、そもそも電波改善の工事に1ヶ月以上時間がかかっているのに、電波改善の判断なんかつくわけが無い。これは言われてみておかしいと思った。

で、このまま解決に向かうかと思ったら実はこの消費者生活センターというのは個人を相手にしている場所であって、法人を対象にした窓口ではないということが分かった。センターのオペレーターから「法人の場合は弁護士を立てて、弁護士を介してから交渉をするしかないです」と言われた。これはさすがに変だと思いますよ僕は。だって、そこで弁護士を立てて交渉したり、最悪裁判なんかの係争に持ち込んだ時には、結果として違約金よりも圧倒的に高くなるわけなんですよ。そうなるとわかったら、じゃあ違約金払ってその場は終わりにしてしまおうと考えるのが妥当になって、ほとんどの人は泣き寝入りすることになってしまう。 そうなると二次被害者、三次被害者がどんどん出てきて根本的な解決にならないし、寧ろこうした悪い奴らがはびこる原因にもなるので社会的によろしくない
だけど相談した人が良かったのか、今回の場合ドコモがあまりにも不誠実すぎるということもあって、さまざまな相談窓口を案内してくださいました。
まあその一つに総務省の窓口も紹介してくださったんで、これから総務省の方に電話をかけてガンガン相談していく(実は木、金に何度か電話をかけたんだけれども、電話回線が混み合っていて全然繋がっていない)。
続報が出たら何かしらの形でお伝えしようかと考えております。

そしてこれを見ているドコモさん、誠実に対応しましょうよ。電波が来ていないという現実を直視しましょうよ。しょうもないTVCMにお金かける予算があるんだったら、早急に対策しましょうよ(東京の都心部のホールを無視するなよ・・・)。

とまぁ今回は電波回線に関する苦情満載の内容になってしまったけど、やる気のない殿様商売なドコモ回線に怒りを覚えたので、二次被害者、三次被害者が出ないよう取り急ぎ取りまとめたコラムです。(言い訳:インターネット回線はエンタメの要だし、良いでしょう)
現在も僕らは支払いを保留しています。

僕らはちゃんとサービスが受けられていたらお金は支払います。さすがに満足いくサービスはどこのラインを指すんだと言われると難しいけど、断続的かつ細い回線、しかもホームページで謳っている速度の1%から10%しか出ていないような状況が満足か、と訊かれたら普通は「満足いかない」と答えますよ。今の状態は最低限のサービスすら提供できていないと思います。
ちゃんとしたサービスが提供できていないものに僕らはお金を払いません。
これは法人個人関係なく、違約金を設定しているからといって強気に出ているのは何か勘違いしているじゃないかろうかと僕は静かな怒りを抱いております。

 

最後に。最近になってドコモが完全子会社化されたり、これから携帯各社の料金プランを下げさせる動きにあるというけど、別に通信費が高くても十分なサービスが提供されていれば不満はない(それでも日本の通信料は経済に対して高いとは思う)。

その前にこんな不誠実な事をして一方的に不利な契約を敷いて泣き寝入りを増やそうとしている企業体質の是正を進めろ!

通信業者はバカな消費者にはわからないだろうからと詐欺まがいのことばかりしているから、常に疑いの目で見てなきゃいけない。

 

他にもドコモはディズニープラスのサービスも酷いし、肝心の通信サービスも悪いとなったら何処に良いところが在るんだという話になってくる。ドコにモ無いですよね?

 

あっ、だからドコモという社名なんですね!

 

えぇ加減にせぇや!

 

コメント

  1. 元電話屋 より:

    秋葉原でのドコモの回線品質の劣悪さ加減は、既に前世紀にははっきりしていました。ド田舎では圧倒的な強さ(シェアも通信品質も)を誇るだけに、都会はお座なりにされているのか…とばかり思っていたのですが、どうやら秋葉原に関しては意図して不感地帯にしているようで、正直呆れて言葉が出ません。元電話屋として恥ずかしい限りです。秋葉原を不感地帯にして、いったい何のメリットがあるというのでしょうか。
    ちなみに私は、似たような待遇に業を煮やしてauに乗り換えました。

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