ピーター・ジャクソン監督コメント動画『彼らは生きていた』シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中

 

【以下プレスリリース文掲載】

 

『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどで知られる名匠ピーター・ジャクソン監督の最新作『彼らは生きていた』(原題:They shall not grow old)が1/25(土)より公開し、土日月の3日間連日全回満席の好調スタートを切りました。

 

本作は、第一次世界大戦の終戦から100年の節目を迎えイギリスで行われた芸術プログラム「14-18NOW」と、帝国戦争博物館の共同制作で、帝国戦争博物館に保存されている記録映像を再構築することで誕生したドキュメンタリー映画。イギリス本国のみならず、2019年度のアメリカ・ドキュメンタリー部門でNo.1ヒット、映画批評サイトのロッテントマトにて驚異の100%フレッシュ、同サイトの2019年度優秀映画ランキングで全ジャンルにおいて1位を獲得するなど高い評価を受けています。

 

 

ジャクソン監督は、2200時間以上あるモノクロ、無音、経年劣化が激しく不鮮明だった100年前の記録映像に、修復、着色、3D化という3段階の作業を400人以上のアーティストを動員し実施。修復作業には、バラバラのスピードで撮影されていた古い映像を現代の24フレームに修正するため、足りないフレームを作成するなど、今までにない最新のデジタル技術が施されています。また、大戦当時は録音技術がなかったため、BBCが所有していた600時間以上ある退役軍人たちのインタビュー音声や、兵士たちが話す口の動きを読唇術のプロが解析した言葉や効果音を追加。完成作はまるでジャクソン監督に魔法をかけられ、命を吹き込まれたかのようです。

 

この度解禁いたします監督コメント動画は、イギリスで行われたワールドプレミアにピーター・ジャクソン監督が登壇した際の一部分を切り出した映像です。ジャクソン監督は、本作がまだどういう映画になるか決まっていない状態でも映像の修復を進めることで、「映画の形はまだ見えなかったが彼らが主人公だと思った。どんな声を拾うかも修復過程の発見に導かれて自然と形になった映画なんだ」と話しています。ワールドプレミアでは他にも、本作について「映画で取り上げたのは一部の人の声で決して聞けない声があることを忘れてはいけない。戦死者たちの声だ」とコメントしており、「これだけの素材があれば楽に3~4時間の映画が作れるが、今回は西部戦線のイギリス軍歩兵に焦点を当てた。カバーしきれなかった、空軍や海軍、国内戦線、軍需工場の女性行員、植民地出身の部隊など全国民が戦争に関わった。広く浅く取り上げるのは嫌だったから1点に絞って掘り下げたんだ」と話しています。

 

『彼らは生きていた』は、遠い過去の話としてしかとらえていなかった第一次世界大戦の戦場が、生々しくスクリーンに蘇り、普通の青年たちが浮かび上がってくるような感覚になる奇跡のような映画です。これぞまさに映画の力と言うべき、画期的な傑作ドキュメンタリー『彼らは生きていた』はシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開中です。

 

製作・監督:ピーター・ジャクソン『ロード・オブ・ザ・リング』
原題:THEY SHALL NOT GROW OLD
2018 年/イギリス・ニュージーランド/英語/パートカラー/アメリカンビスタ/5.1ch/99 分/R15+
配給:アンプラグド © 2018 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

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