ラヴ&ピース!!『劇場版 トライガン Badlands Rumble』初日舞台挨拶 レポート

4月24日、池袋シネマサンシャインにて『劇場版 トライガン Badlands Rumble』の舞台挨拶が行われ、ヴァッシュ・ザ・スタンピード役の小野坂昌也さん、ウルフウッド役の速水奨さん、劇場版の新キャラクター・アメリア役の坂本真綾さん、西村聡監督、そして原作者の内藤泰弘さんの5人が登壇した。


司会の吉田涙子さんから12年振りのトライガンについて質問を振られた小野坂さんは「感慨深いですよね」と言いながら隣の速水さんを見つめ、速水さんも「感慨深いですよね」とコメントのような、そうでないような、間の取りあいだけで成り立っている危うい漫才のような雰囲気に。すると小野坂さんが「そういうオウム返し止めてくれる?」と互いの腹が読めた者同士だからできる小気味よいツッコミを。前振りネタが終わった空気をサっと読んだ速水さん(さすがだ・・)は「あの当時は演じることだけで精いっぱいだったのが、12年振りのトライガンは愛おしく感じました」とあのダンディな声で答え、スタッフとキャストが勢ぞろいしたことに感無量な様子。劇場版から参加となる坂本さんは「本当に緊張しまして、他のキャストやスタッフの皆さん12年振りの想いと熱気が感じられて、ちょっとこの中に馴染んでいけるのか・・というのがありましたが、おかげでアメリアという新しいキャラと私がシンクロできて、とてもいい緊張感の中で演技ができました」と登壇者の中で一番”大人”らしいスマートな答えを。西村監督は「今日は2回目の舞台挨拶なんですが、ちゃんとお客さんが入れ替わっていて安心しました」。すると”ツッコミ”担当の小野坂さんが「ちゃんと入れ替わってるだろうがーっ!」と10年以上の付き合いで培ったチームワークで確実に笑いをとる妙技をみせた。挨拶の最後となった内藤先生は「オレだよ!♪(場内は割れんばかりの拍手)この日がやってまいりました。一回目の上映は大好評でした!スタンディングオベーションでした! 壁越しに聞いていたんで立っていたのかは定かではないですが(笑) 本当に感慨無量です。 」と、本当は凄くうれしいのに表にはそれを出さない、内藤さんの気持ちの昂りが滲みむ挨拶に観客が暖かい拍手で答えた。


そんな感動的な?掴みでスタートした初日舞台挨拶。MCの吉田さんから「作品の見所を教えてください」という質問に
小野坂さん「TV版の中盤あたりのマカロニウェスタンチックな、酒場があって、酒飲んで、喧嘩して、あの感じが詰まってますんで、その雰囲気を楽しんでください。薬莢が落ちる音なんかも種類によって変えてますから、カランとか、コロンとか、カランカランコロン♪~(ゲゲ○の○太郎のリズムで)」と笑いの方向に強引に持っていき、場内を爆笑と苦笑?の渦に。


速水さん「映画の中には一人も良い奴はでてこないんですよ。本当に悪い奴ばっかり。でもその悪(ワル)が愛おしいんです。今回三悪人が出てくるんですが、これがすっごく可愛いので、そこをお楽しみに」。


坂本さん「ウルフウッドさんがとてもカッコ良かったです。(小野坂さんの視線に気づき)あっ!もちろんヴァッシュさんも」(すかさず小野坂さんが「いいの、いいの、昔から慣れてるから」と場を収める)


西村監督「沢山あるんですけど、中でも一番気をつけたのは、12年前と”良い意味で変わらない”ことでした。そこを観ていただければと思います」。


内藤先生「いろいろと役にも立たない荒くれが沢山出てくるんですけど、それを(キャラデザインを)監督に見せては失笑されてました(笑) そのキャラクターたちが、ゴチャっと出てきますので、そこが見所です」などなどグレイゾーンなコメントが続々と。


その後も、細かいギャグとネタの応酬が続いたあと、皆さんへの挨拶を述べた。


小野坂さん「トライガンが劇場版になることは、ずっと前から聞いていたんですが、オファーが全く来なかったので新しいヴァッシュが誕生するんだな、と思ってました(笑)。でもめでたく僕にオファーがきまして劇場版にこぎつけました。本当に信じられないくらい高いクオリティーで、この一回で終わっちゃうのかと思うと非常にさみしので、皆さんの応援でぜひ劇場版第二弾。よろしくお願いいたします!」。


速水さん「この映画は”大人の遊び”なんです。大人な気分で、最後はコロナビールでもラッパ飲みして帰っていただけたらと思います!是非楽しんでください!」。


坂本さん「12年前からずっと楽しみに待っていた方もいらっしゃると思いますし、スタッフ、キャストの皆さんの想いも非常に強い作品だと思います。これだけ時が経って、劇場版が作られるということは凄いことだと思います。そんな愛されている作品に私も参加できてとても嬉しいです。皆さん思い切り楽しんでください」。


西村監督「TVシリーズから12年という月日が経っていますが、その分いろいろと皆さんにお見せできるものが詰まっていると思いますので、是非とも2回目、3回目と劇場にお越しいただけるとありがたいと思います。よろしくお願いいたします」。


内藤先生「この映画は一番デッカイポップコーンと、一番デッカイコカコーラで、それをバラバラこぼしながら、バシャバシャこぼしながら楽しんでいただくのが、一番いいのかなと思います。この映画は誰が観ても楽しめるし、ファンの方が観たらグッとくるような作品になっています。楽しんで作りました。一生懸命作りました。信じて作りました。大きいスクリーンで是非堪能してください」。


簡単な挨拶の言葉だったが本当に劇場版『トライガン』が完成したことを喜んでいる気持が素直に伝わってきて、取材できているとはいえ、ジ~んとくる気持の良いて清々しい舞台挨拶でした。『劇場版 トライガン Badlands Rumble』は絶賛上映中!


劇場版『トライガン -Badlands Rumble-』
2010年4月24日(土) より全国公開中!
監督: 西村聡   原作: 内藤泰弘 
脚本: 小林靖子
ストーリー原案: 内藤泰弘、西村聡 
キャラクターデザイン: 吉松孝博 
メカニックデザイン: 神宮司訓之 
音楽: 今堀恒雄 
制作: マッドハウス
配給:クロックワークス
声の出演
ヴァッシュ・ザ・スタンピード:小野坂 昌也
ニコラス・D・ウルフウッド:速水奨
メリル・ストライフ:鶴ひろみ 
ミリィ・トンプソン:雪野五月 
ガスバック・ガロン・ゲッタウェイ:磯部勉 
アメリア・アン・マクフライ:坂本真綾
[公式サイト]
(C)内藤泰弘/少年画報社・トライガン製作委員会

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