『昆虫探偵ヨシダヨシミ』 小山田サユリさん インタビュー

4月3日(土)より公開される『昆虫探偵ヨシダヨシミ』。今回は小山田サユリさんにインタビューをしてきました。

 (編集部)『昆虫探偵ヨシダヨシミ』の出演の話をもらった時は、どんな印象でしたか?

(小山田さん)脚本を読んだ時から、あ~(佐吉)監督らしいな~と、シュールなコメディだなと思いました。

(編)佐吉監督とは初めてですか?

(小山田さん)はい。ただ、以前に『東京ゾンビ』を観ていて、役者さんとしても拝見していて。『金髪の草原』の脚本を書いていたのも凄く驚きで(笑)監督のシュールなコメディと、実は本当はすごくロマンティストで(笑) 『金髪の草原』のようなメルヘンな感じも持っている方なんだなと思っていました。

(編)撮影はどこだったんですか?かなり自然な感じの場所が映ってましたけど、東京ではないですよね?

(小山田さん)はい。新潟のほうなんですけど。

(編)どのくらい行かれていたんですか?東京と新潟を行ったり来たりして?

(小山田さん)そのまま行きっぱなしで、一週間くらいですね。

(編)佐吉監督は、小山田さんに現場でどういった感じで演技をつけていったんですか?小山田さんの今までの演技とは、まったく違った感じでしたが(笑)

(小山田さん)そうですね(笑)イメージが違ってますね。終始、飛んだり跳ねたり怒ったりで。そういう
感じの演技は今まであまりなかったので、すごく楽しかったですね(笑)監督も、そういう演技を私にさせたかったような感じで。衣装ひとつでも、監督のこだわりがあって(笑)ミニスカートとハイソックスの、黄金比率っていうんですか(笑)そういうのがあるらしくて。

(編)今回、劇中で一番お気に入りの衣装はどれですか?

(小山田さん)それはもう、あのAKBのような衣装ですね。ミニスカートで、白いシャツ、チェックのスカート、それに黄金比率のハイソックスと、あとメガネ(笑)。それを常に着ていたので一番印象的でした。私の年齢からすると、本当にこの衣装で本当にいいのかな??と思っていたんですが、最初に衣装合わせをした時に、監督が「それでいいんです。いいんです」と言っていただいて(笑)撮影の後半では、かなり自分でも慣れてきて(笑)

(編)監督の”メガネ愛”も感じました(笑)

(小山田さん)メガネもいろんな種類があって(笑)いろいろと試して、監督が「これじゃない、これも」という感じで選んでいって。

(編)そういった衣装は、すべて監督の趣味ですか?

(小山田さん)はい(笑)監督も「完全に僕の趣味です」って、監督本人も「ごめんなさい」という感じで(笑)

(編)小山田さんの撮り方も、かなりエロい感じでいいですよね(笑)。監督のフェチズムといいますか。登場する昆虫と同じくらい、どれだけ見栄えよく撮るかにこだわっているというか。取り調べ室で、机の上に座るカットとか良かったです。

(小山田さん)ええ(笑)こだわりは、ありましたね。現場で、監督が終始考えこんでいる姿がすごく印象的で。その場でどんどん発想出てきて、こうやってみよう、ああやってみようとか。監督が常に考えている姿が、本当に印象的でしたね(笑)

(編)演技はアドリブとかはあったんですか?どれとも監督が演技を全部つけて?

(小山田さん)監督が(演技を)こうしたらどうか、という話がその場であって、それについて好き勝手にやっていった感じですね。本当にライヴな感じで、その場で決めていく感じでした。今までとは、ちょっと違う役柄だったんですけど。演るからには思いっきり演ったほうが面白いと思って、何も気にせずハジけて出来た感じがします(笑)

(編)今まで、錚々たる監督さん達と一緒にお仕事をされてきたと思うんですが、佐吉監督の演出、映画の魅力はどんなところですか?

(小山田さん)佐吉監督自身も役者をやっているだけあって、すごく役者というものを分かってらっしゃるというか。それに加えて、監督としての発想も常に持っていて。すごく楽しかったです(笑)

(編)哀川さんと共演されて、いかがでした?会話がかみ合っていない感じの二人の掛け合いとか、すごく面白かったですが。

(小山田さん)翔さんも、キャラが強烈な方なので(笑)原作のコミックには、元々私の役はないので。どういう感じで(会話を)合わせればいいかな?と思っていたんですが、合わせなくていいんだろうな、と思って。何も考えずというか、そのほうが多分いいんだろうなと(笑)コメディって、頭のいい役者さんじゃないと出来ないと思うんですよ。テンポだったり、掛け合いだったりを計算しながら演技をするじゃないですか、なので、今回はすごく挑戦というか。そう思いながら演じてました。

(編)映画の完成版をご覧になってどうでしたか?

(小山田さん)現場で私は痣だらけになったんですよ。

(編)そんな激しいシーンは無かったように思うんですが(笑)

(小山田さん)そうなんですよね。何故か(笑)でも、映画の中で、走ったりジャンプしたりとか、かなり私は激しく演じたと思って、すごいものが出来ているんだろうな、と思っていたんですが。試写を見たら、そうでもないな~と。何かが足りないな~と思って(笑)

(編)哀川さんとか、ストーリー自体が凄すぎますからね(笑)

(小山田さん)もっとやった方が良かったかな~と思いました。

(編)今回のようなマンガ的な役をやられて。これからもっと違うキャラクターを演じてみたいとか、野望みたいなものはありますか?

(小山田さん)どうなんですかね(笑)今までと違う役を、いつも演じたいと思っているんですが。今回みたいなシュールなコメディは本当に楽しかったので、どんどんチャレンジしていきたいですね。

(編)では、これから映画をご覧になる方へ、何か一言お願いします。

(小山田さん)今までとは違う、弾けた役を演じているので、それを観ていただけたら嬉しいです。この『昆虫探偵ヨシダヨシミ』という作品は、本当にシュールで面白くて、何も考えずに楽しく観れると思いますので、よろしくお願いします。

『昆虫探偵 ヨシダヨシミ』
4月3日(土)より、新宿K’s cinema、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次ロードショー
出演:哀川翔 小山田サユリ 村野武範 水元秀二郎 (声の出演) 勝俣州和 猫田直 田中要次 山田広野
監督・脚本:佐藤佐吉  原作:青空大地(講談社 モーニングKC 刊)
主題歌:昆虫探偵 ヨシダヨシミ(哀川翔)[PONY CANYON]
製作:ポニーキャニオン マジカル リベロ アイエス・フィールド 関西テレビ放送 コムセント トラヴィス・エンタテインメント
配給・宣伝:リベロ
[公式サイト]
(C)
青空大地・講談社/昆虫探偵製作委員会

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