映画

第24回 『インスタント沼』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

小宮山雄飛の東京DVDライフ 第24回 『インスタント沼』



文章/小宮山雄飛
画/黒木裕貴
それは深夜の集中再放送だった。
普段ドラマを全く見ない僕が、たまたまつけたTVで『時効警察』を見た。
そんなドラマをやっていたことすら知らなかったけど(オダギリジョーや麻生久美子の存在すらあんまり知らなかった)、パっと見ただけで「このドラマはなんか違う!」と思った。
集中再放送だったので、4~5話くらい続けてやっていたんだけど、あまりに面白くて途中からビデオに録画して家族にまですすめてしまった。


それが僕と三木聡さんとの出会いです。


「僕と三木聡さんとの・・・」というと、まるでその後すごい知り合いになっかたのようなので、正確には「僕と三木聡作品との・・・」ということですね。


その後とにかくハマって、時効警察の本も買い、それ以外の三木聡作品もさかのぼって観るようになった。
僕も一応『シコウヒンTV』では自分で企画・脚本などをやってるけど、僕がやりたかったことを全部先にやられてしまった気がした。


 という訳で今回は三木聡さんの
『インスタント沼』


すでに書いたように、僕は三木聡作品には全幅の信頼を持っているので、三木さんのすごさはこれ以上はあえて語りません。
なので、この映画の他のすごいとこについて語りましょう。
まずはねえ、やっぱり麻生久美子ね。
もうどうにもなりません、可愛過ぎて。
この映画は100%麻生久美子ありきで成立してる。
例えばこれが小泉今日子主演だったら、深津絵里主演だったら、上野樹里主演だったら・・・


いや、それはそれで成立してるでしょう(笑)、でもやっぱり麻生久美子だからこそできた映画だと言いたい!


ポイントは、なぜかやたらとノースリーブを着ている点。
それが映画のストーリーとどういう関係があるのかは分からないんだけど、なぜかノースリーブ率が高い。
これは絶対に作戦である、なんらかの。


誰だってあそこまでノースリーブ姿を見せられたら、いつの間にか好きになってしまう(たぶん)。


麻生久美子と同時にすごいのが風間杜夫。


僕はずっと電球さん役のおじさんを見ながら「この人誰なんだろ??」と思っていた。
そしてエンドロールで「風間杜夫」という名前が出た時も「あれ?風間杜夫なんて出てたかな?」と思った。
そして、よ~くよく考えてみいたら、電球さん役をやっていたのが風間杜夫だったのだ!


あまりに強烈なキャラクターを、見事に演じきっているので、全く風間杜夫さんだと気づかなかったんです。
幅の広い役者さんだとは分かっていたけど、今回のキャラクターは本当に見事としか言いようがないです、なにしろ2時間見ても風間杜夫だって気づかなかったくらいだから、完璧に役に入りきっているのです。


あ、さらに言うと坂口修さんのサウンドトラックがまた最高なんです。映画のアンニュイな世界を見事に音で表現してる。


なんとなくこんな風に語っていくと、映画評論というよりも、単に良いとこを羅列してるようになっちゃいますが、三木さんの作品ってそれでいいと思うんですよね。
面白いことの羅列がすごい。
ここ面白い!あ、ここも面白い!あ、今の音面白い!あ、今のセット最高!あ、この配役最強!
みたいな連続。
それら全部をテンポの良いセリフが見事につないでいく。


聞く所によると、三木聡さんの映画は、徹底的に本の読み合わせをするという。
セリフとセリフの間を徹底的に作り上げて、完璧な舞台のように作っていくという。
そうじゃなきゃ、あんなセンスの良いギャグのテンポは作れないだろう。


全然違うテイストに見えるけど、三木聡さんの才能は、意外とタランティーノの持つアイデアセンスや言葉遊びに近いんじゃないかと思う。


そういう意味ではあえて(表面的には)笑いのないサスペンスを三木さんが作ったりするのも見てみたい気がする。




小宮山雄飛(ホフディラン)

ミュージシャン
1973年8月14日生まれ
1996 年「スマイル」でホフディランのVo&Keyとしてデビュー。「遠距離恋愛は続く」「恋はいつも幻のように」「欲望」「極楽はどこだ」など、ヒッ ト曲を多発し、FUJI ROCK FESTIVALへの参加、日本武道館でのワンマンライブを成功させるなど、ライブでも活躍。日本のポップシーンにおいて根強い人気を誇る。デビュー以 来、シングル19枚、アルバム9枚(ベスト盤含む)をリリースしている。
絶賛発売中のニューアルバム『ブランニューピース』(DVD付き初回限定盤)に収録されている『恋人たち』『ニューピース』のPVでは、自ら監督を 務めるなど、多才な一面を持つ。2009年7月3日には、渋谷C.C.Lemonホールにて、デビュー13周年記念ライブを行い大成功!その模様を収録し たライブDVD『13年の金曜日』においても監督を務め、11月4日にライブCDとともに同時リリース、絶賛発売中! 
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZOへの出演も決定!
2010年7月3日(土)
ホフディラン ワンマンライブ
『14年の土曜日』
会場:SHIBUYA-AX
open 18:00 / start 19:00
チケット料金:3980円(ドリンク無し!)
ワタナベイビープロデュースDVD第3弾発売&自ら手売り
ゲスト:ゆってぃ / and more…
問い合わせ:HOT STUFF 03-5720-9999
5/9からの一般発売に先駆けて、HP先行予約を受け付けます!
受付期間   4月19日(月) 12:00 ~ 5月5日(水) 18:00      
  ※専用URL http://eplus.jp/hoff-hp2/   
・ホフディラン HP http://hoff.jp/
・軟式ブログ http://blog.excite.co.jp/yuhi-blog/
・こむぞう http://comzo.cocolog-nifty.com/
・シコウヒンTV http://www.andsmile.tv/
・SHOOT UP http://www.shootup.net/

黒木裕貴(クロキユタカ)
東京生まれのイラストレーター。
CDジャケットや書籍・雑誌、アパレル等で幅広く活躍中。
また、影絵やコマ撮り作品をつくる映像作家としての顔も持つ。
official website http://www.kurokiyutaka.com/
文章および画像の二次利用を固く禁じます

登録すると試写会チケット 情報がやたら貰えるかも!

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください