映画

第23回 『修羅雪姫』

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

小宮山雄飛の東京DVDライフ 第23回 『修羅雪姫』



文章/小宮山雄飛
画/黒木裕貴
「女をやめたい」
これは修羅雪姫の主演女優・梶芽衣子の25年ぶりのシングルタイトルであり、ブログのタイトルでもあります。
62歳でブログを始めたこと自体すごいのですが、そのタイトルが「女をやめたい」ってねえ、下手したらダブルミーニングですからねえ(笑)、とにかくすごいインパクトですよ。


 という訳で今回紹介するのは
修羅雪姫


タランティーノのKILL BILLの元ネタにもなってる映画です。
父親を殺された恨みを背負って産まれて来た娘が、父の仇を打つためだけに生きて行くという、壮絶な恨み節の映画です。


普通僕らって、なんか夢とか楽しみがあって生きてるじゃないですか。
将来はミュージシャンになりたいとか、わたしはお嫁さんになりたいとか、なんか美味しいもの食べたいなーとか、ほんの些細なことでもあるでしょ。
それがこの修羅雪には全く無いんですよ、父の仇をとるということだけを生きる糧にしてる。
考えるだけでも恐ろしいですねえ(笑)


しかもすごいことに、殺すべき相手がすでに死んでいると、ものすごく悔しがるんですよ
「自分の手で仇をとりたかった・・・」って。
そこがすごいですよね、「すでに死んでた、やったー!殺す手間省けた」じゃないんですよ、自分の手で殺さないと意味がない、それこそが恨み!


それにしても梶芽衣子という役者は本当にこの役のために生まれて来たんじゃないかっていうくらい、恨みを抱えた悲しい女性役がぴったり(しかもキレイ!)
主題歌の「修羅の花」の歌詞なんか、いきなり
「死んでいた朝に~ ともらいの雪が降る~」
って、死んでいた朝って何よね!?
すごい歌詞でしょ、僕も一応作詞家ですが、さすがに思いつかないなこの歌詞は。


曲のラストは
「女はとうに~捨てました~~~!!」
って、この時点で女捨ててんじゃない梶芽衣子!それから40年たったブログで「女をやめたい」ってどゆこと(笑)


映画の内容も主題歌もとにかく完璧にメーター振り切ってますんで、こういう作品を観ておくと、自分が作品を作る際に、どこまでやっていいかってのがすごく分かるんですね。
おそらくタランティーノはこういう作品を数多く観ることで、単にストーリーやシーンのオマージュということじゃなく、ここら辺までやっても大丈夫、ここまではエンターテイメント、というようなラインを自然と身につけてったんじゃないでしょうか?
だからタランティーノの作品はかなり暴力的なんだけど、なぜかギリギリPOPなエンターテイメントとして観れるんですよね。


僕もこれから詞を書く際に、「死んでいた朝」というのを一つの境界線に考えたいと思います。


にしても、死んでいた朝ってなによ??




小宮山雄飛(ホフディラン)

ミュージシャン
1973年8月14日生まれ
1996 年「スマイル」でホフディランのVo&Keyとしてデビュー。「遠距離恋愛は続く」「恋はいつも幻のように」「欲望」「極楽はどこだ」など、ヒッ ト曲を多発し、FUJI ROCK FESTIVALへの参加、日本武道館でのワンマンライブを成功させるなど、ライブでも活躍。日本のポップシーンにおいて根強い人気を誇る。デビュー以 来、シングル19枚、アルバム9枚(ベスト盤含む)をリリースしている。
絶賛発売中のニューアルバム『ブランニューピース』(DVD付き初回限定盤)に収録されている『恋人たち』『ニューピース』のPVでは、自ら監督を 務めるなど、多才な一面を持つ。2009年7月3日には、渋谷C.C.Lemonホールにて、デビュー13周年記念ライブを行い大成功!その模様を収録し たライブDVD『13年の金曜日』においても監督を務め、11月4日にライブCDとともに同時リリース、絶賛発売中! 
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2010 in EZOへの出演も決定!
2010年7月3日(土)
ホフディラン ワンマンライブ
『14年の土曜日』
会場:SHIBUYA-AX
open 18:00 / start 19:00
チケット料金:3980円(ドリンク無し!)
ワタナベイビープロデュースDVD第3弾発売&自ら手売り
ゲスト:ゆってぃ / and more…
問い合わせ:HOT STUFF 03-5720-9999
5/9からの一般発売に先駆けて、HP先行予約を受け付けます!
受付期間   4月19日(月) 12:00 ~ 5月5日(水) 18:00      
  ※専用URL http://eplus.jp/hoff-hp2/   
・ホフディラン HP http://hoff.jp/
・軟式ブログ http://blog.excite.co.jp/yuhi-blog/
・こむぞう http://comzo.cocolog-nifty.com/
・シコウヒンTV http://www.andsmile.tv/
・SHOOT UP http://www.shootup.net/

黒木裕貴(クロキユタカ)
東京生まれのイラストレーター。
CDジャケットや書籍・雑誌、アパレル等で幅広く活躍中。
また、影絵やコマ撮り作品をつくる映像作家としての顔も持つ。
official website http://www.kurokiyutaka.com/
文章および画像の二次利用を固く禁じます

登録すると試写会チケット 情報がやたら貰えるかも!

コメントを残す


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください