『おしえて!ドクター・ルース』日本の皆さんへ向け語るインタビュー・NY自宅での新写真・メッセージ動画公開!

【Photos by MAYUMI NASHIDA】

<STORY>
家族をホロコーストで失った少女時代、終戦後はパレスチナでスナイパーとして活動し、女性が学ぶことが難しかった時代に大学で心理学を専攻。アメリカに渡り、シングルマザーとなり娘を育てた。そして、30歳の時に、3度目の結婚で最愛の夫フレッドと出会う。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。いつだって笑顔で前を向く“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。

【以下プレスリリース文掲載】

この度、アメリカでいちばん有名な “お悩み相談”で、90歳の現役セックス・セラピスト、ドクター・ルースの波瀾万丈な人生を描いたドキュメンタリー映画『おしえて!ドクター・ルース』を、8月30日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開いたします。

80年代のニューヨーク。日曜深夜、ラジオから流れる「セクシャリー・スピーキング」に人々は夢中になった。誰も教えてくれない性のお悩みをズバリと解決するドクター・ルース。身長140センチ、ドイツ訛りの彼女は、そのチャーミングなキャラクターでたちまちお茶の間の人気者になった。性の話はタブーだった時代に、エイズへの偏見をなくすべく立ち上がり、中絶問題で女性の権利向上を後押しし、LGBTQの人々に寄り添ってきた。

自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。アメリカで最も有名なセックス・セラピスト“ドクター・ルース”はいかに誕生したのか。ホロコーストの孤児、元スナイパー、シングルマザー、3度の結婚。時代に翻弄された90歳の半生をたどるドキュメンタリー。

この度、NYの自宅で、ドクター・ルースが日本の観客へ向けて語ったインタビューと新写真6点が到着!

NYのドクター・ルース自宅で行われた本インタビュー。密着ドキュメンタリーの依頼を断り続けてきた彼女が、なぜ今、映画製作を承諾し、ホロコースト孤児となった辛い経験を詳細に明かしたのか?さらに、どんな時もポジティブでいる秘訣は?日本に暮らす私たちが性についてもっとオープンに語るためのアドバイスは? そんな気になる質問に、日本の観客のためだけに特別に答えてくれた。

——数あるドキュメンタリー作品への出演オファーの中から、ライアン監督の依頼を受けた理由を教えて下さい。

「映画化をオファーされたとき、ライアン監督の過去作品を観て、素晴らしいと思いました。そして、これはすごく大事なことなのですが、彼はユダヤ人ではなかったのです。だから、その視点が強くなりすぎることなく、この映画は世界中の人に届くユニバーサルな内容になると思いました。ライアンが監督であったことで、この作品は、日本の人にも楽しんでもらえる、全世界に向けたものになったのです。そして、素晴らしい家族に恵まれること、素晴らしい子供時代を過ごすことがいかに大事かということや、自分自身が人生において何か素晴らしいことをすると決断するのがいかに大事なことか、この映画で見せることができたと思っています。」

——本作では幼少期に体験された、ホロコーストの辛い過去を鮮明に振り返っていらっしゃいますね。当時のエピソードに驚いた方も沢山いらっしゃったかと思います。ご自身の過去を語ることについて、抵抗などはありませんでしたか?

「そうですね。私は、いつもは語りたくないのです。だけど今回語ることにしたのは、それが適切な時だと思えたからです。例えば最近、自分が10歳半の時に家族と引き裂かれたことがいかに最悪なことだったのかを語るようにしています。なぜなら、アメリカの国境線上で、移民の子供達が家族から引き裂かれたのを見たからです。つまり、いつそれを語るのが相応しい時期なのか、によるのだと思います。

それから、私はNYにあるユダヤ人遺産博物館の役員を務めていますが、今、何百万ドルというお金のかかった展示を行なっています。アウシュビッツ収容所に関する内容です。皆さんには、2回見て下さいと言っています。1回目はとても動揺すると思います、そのような内容の展示です。そして2回目に行った時にはナチズムについて学んで欲しいのです。すべての人にとって、日本の人にとっても、今日それを学ぶのは重要なことだと思います。そこにはナチスと国家社会主義ドイツ労働者党について、私も知らなかったような事が展示されています。それは、スイスに疎開で送られた私の経験について語っていることとも合っています。スイスに行っていなければ、今こうして生きていなかったのです。イギリスに送られた1000人の子供と、スイスに送られた300人の子供だけが生き残りました。それ以外はみんな殺されてしまいました。展示は来年まで行なわれていますが、ぜひ、すぐに見に行ってください。すごく大事な展示なのです。」

——辛い過去の経験がありながらも、人の悩みに寄り添い、明るい笑顔で対応する姿に心をうたれました。どんな時もポジティブでいる秘訣を教えて下さい。

「それは、ユダヤ人としての伝統をしっかりと引き継いでいるからだと思います。それが私に強さをくれます。それからユダヤ教の伝統では、ユーモアを持って語られた教えは、絶対に忘れない教えとなる、と言います。私はジョークは言えませんが、ユーモアを使うことはできると思ったのです。語る時にユーモアを使うというのは、非常に重要なことです」

——日本ではアメリカやヨーロッパなどの国と比べて性について話すことは恥ずかしいという風潮が根強く残っています。私たち日本人はどうすれば、もっと性についてオープンに語ることができるでしょうか。何かアドバイスがあればお願いします。

「おすすめするのは、ドクター・ルースが書いた本を1冊、ベッドサイドに持っておくこと(笑)。そこには様々なポジションでのセックスが描かれているので、パートナーに、どれか試してみたいものを指で差して見せてみてください。語る必要はありません(笑)。人によっては、言葉で伝えられないと思っている人も多いと思います。だから絵で見せて、私がやって欲しいのはこれだと、それで伝えればいいのです。ドクター・ルースが、これが私には必要だと言っている、と言えばいいのです」

さらに、日本の皆さんへ向けたメッセージ動画も合わせて公開に!

「日本の皆さん、ドクター・ルースです。『おしえて!ドクター・ルースは素敵な映画よ。誰でも人生の良いヒントをもらえるの。希望や人間関係について、それから、観たら…セックスのこともわかるわ!じゃあ劇場でね!』と、チャーミングな笑顔で語りかけてくれている。

10歳で孤児となり、終戦後、たったひとりで過酷な人生に放り出された彼女は、泣く暇なんてない!と、持ち前のバイタリティで人生を切り拓き、悩める人々のために身をつくしてきた。自分らしく生きるために学び、恋し、戦い、働く。何があってもユーモアを忘れず軽やかに進み続ける彼女の生き様に、試写会でも「勇気をもらった」「まさに人生の参考書」「日本にもドクター・ルースのような人がいてくれたら!」と絶賛の声が多数寄せられている。お悩み相談のカリスマ、ドクター・ルースが贈る、超ポジティブで型破りな人生の処方箋を、ぜひ劇場で受け取っていただきたい。

監督:ライアン・ホワイト『愛しのフリーダ』
出演:ルース・K・ウエストハイマー
2019年/アメリカ/英語/100分/アメリカンビスタ/カラー/原題:ASK DR.RUTH/日本語字幕:髙内朝子
配給:ロングライド
公式サイト:longride.jp/drruth/

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