ちっちゃいけどPS!『プレイステーション クラシック』先行インプレッション


[取材・文:畑史進]

SIEは懐かしのタイトル20作品を内蔵した『プレイステーション クラシック』を2018年12月3日(月)に数量限定で発売する。価格は9,980円+税。

1994年の12月3日、(いち・にー・さん)の日に産声を上げた初代プレイステーション。これが干支を二周した24年の時を経て遂に復活することが明らかになった時、多くのゲームファン(プレイステーションファン)が涙したに違いない。こういってしまうと少々失礼に当たるが、任天堂からソフト内蔵型のミニファミコンが発売されて以来、ミニスーファミ、ミニメガドライブが続々と発表されると、3Dポリゴンを扱ったゲームを家庭に普及させてゲームの歴史と常識を塗り替えたプレイステーションのミニ化は多くのゲーマーが望んでいたことだった。

特に僕はプレイステーションを長く遊んでいたので思い入れも半端ない!発売が待ちきれない矢先、11月20日にSIEの本社ビルでメディアに向けて先行の体験会が行われたので早速足を運んで遊んできた。

最初にコントローラーを触ると当時とあまり変わらないコントローラーの大きさと当初はスティックがなかったことも相まって懐かしさがこみ上げてくる。ゲームを起動するのも当時と同じ電源ボタン、ゲームの切り替えは非常に小さくなったリセットボタン、そしてディスク切り替えは蓋をオープンするときのボタンでいずれも当時とは違う感触ではあるが、本体の上で全ての操作が出来ることに感心した。若干コントローラーの手触り感が当時のコントローラーと違うかとは思うけど、取り敢えず今回は内蔵される20タイトルから3本をチョイスしてじっくり遊んでみた。

■『鉄拳3』(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
正直今回プレイステーションクラシックの中で最も楽しみにしているタイトル。この作品は当時のアーケード移植の都合上ゲームアーカイブス化出来ない代物で(決して「ゴン」が原因ではない)、今回の移植では事情を知るゲーマーにとっては一番唸らせたタイトルではないだろうか?早速開始するとまだキャラクターが開放されていないことに思わず焦りを感じて、「開放しなきゃ」と風間仁を選択。まだ風神拳や雷神拳などの三島家の技が使える頃の仁を操作するのは10年以上ぶりで、戸惑うことも多い。これは仕方がないことだが、コントローラーとの十字キーも柔らかくなっていないので、思うようにコマンドが上手く行かずフラストレーションが溜まってきた。発売時はすぐに鉄拳フォース含めて全キャラ開放せねば!

■『バイオハザード ディレクターズカット』(株式会社カプコン)
これも思い出深いタイトル。実写ムービーの丸腰クリスが何に驚愕しているかわからないが、彼は死んでしまったのかと思ってムービーを尊重してジルを選んだのは今でも憶えている。序盤のB級感満載の実写ムービーもスキップして早速移動を試みると、以外にも独特な操作方法を憶えている!あまりにもすんなり行くものだから、ついつい最初のゾンビ遭遇から地図を取るところまで行ってすぐにゲームを切り替えた。

■『R4 RIDGE RACER TYPE 4』(株式会社バンダイナムコエンターテインメント)
このゲームは当時ポケットステーションのミニゲームが中々面白かったことを記憶していたが、今回は残念ながらポケットステーションはない。このゲームだけリッジレーサーで謎のストーリーが織り込まれた作品で、主人公はレーサードライバーとして、チームをトップに導くのがゲームとしての目標だったはず。僕は免許を持っていないが、当時相当やりこんだタイトルで自信もあったので、適当に会話をスキップして早速レースに臨む。おかしい・・・何かがおかしい。ハンドリングがうまくいかない。アクセルの外しからブレーキまでどうも感覚が狂っている。最新作のリッジレーサーまで全レース1位を取ってクリアしているにもかかわらずどうも上手くいかない。結論を先に言うと「すっかり昔のレースゲームの感覚を忘れていた」というオチなのだが、こんなに難しいゲームだったかと3位だらけの不甲斐ない順位に失望している自分がそこにはいた。

今回は残念ながら1時間しか体験できなかったが、PS+で当選注文をかけているので発売後は久しぶりにPS1のゲームに興じたいと思う。数量限定の生産なので、取り逃すことが無いように注意してほしい。

<『プレイステーション クラシック』商品概要>
発売予定日:12月3日
希望小売価格:9,980円(税別)
同梱物:「プレイステーション クラシック」本体 × 1、コントローラ × 2、HDMIケーブル × 1、USBケーブル × 1、印刷物一式
CERO:D(17才以上対象)

<『プレイステーション クラシック』本体概要>
映像出力:720p、480p
音声出力:リニアPCM
入出力:HDMI端子、USB端子(Micro-B)、コントローラ端子×2
電源:DC 5V/1.0A
最大消費電力:5W
外形寸法:約149×33×105mm(幅×高さ×奥行)(コントローラ除く)
質量:本体 約170g、コントローラ 約140g
動作環境温度:5℃~35℃

公式サイト:https://www.jp.playstation.com/blog/detail/7536/20180919-psclassic.html?emcid=pdctop-carousel_psclassic

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