映画レビュー 邪魔する野郎は地獄行き!!『ビッチ・スラップ 危険な天使たち』

 




かつてのグラインドハウス風B級娯楽映画の要素を踏襲しつつ、現代の感覚で描いたリック・ジェイコブソン監督のセクシー・バイオレンス・アクション。
ストリッパーのトリクシー(ジュリア・ボス)、麻薬密売人のカメロ(アメリカ・オリーヴォ)、高級娼婦のヘル(エリン・カミングス)のアバズレ美女三人組が、闇のフィクサーが隠した二億ドル相当のダイヤを奪うべく砂漠に現れ、壮絶なバトルを繰り広げるというお話。
エロやアクションを中心に徹底されたB級感覚を売りにした本作。スプリット・スクリーンの活用、時間を逆行させての状況解明、スタイリッシュな映像やディテールという具合に単純に安っぽいB級映画にならないために工夫を施したことは、ポイントが高い。
女同士のガチガチな肉弾戦をハードに描いてじっくりと見せ、大爆破シーン、爽快なマシンガンのブッ放しといったアクションは見応え抜群で面白さを存分に味わえる。
セクシー描写に関してもレズビアンシーン等が味わえるが、男性が喜びそうなバストやヒップの丸出しは殆ど抑えられている。セクシー描写を売りにしたB級映画にありがちな監督の趣味丸出しの全裸やAV作品の一歩手前のような性行為といった無駄なエロスを押し出すことなく、適度なセクシー描写でエロスの雰囲気を存分に堪能できるように仕上がっているのだ。
他にもスプラッター風味やスパイ・アクション映画のパロディーを取り入れたり、個性的な敵キャラを登場させたりというようにとことん楽しませてくれる。
本作のB級パワー、クエンティン・タランティーノ監督も真っ青になること間違いなしだ!!それともう一つ、この手の作品がお気に入りという男性は、エンドロールもしっかりと観るべきだ!!
レビュアー:佐々木貴之



『ビッチ・スラップ 危険な天使たち』
10月23日(土)よりシアターN渋谷他にて全国順次ロードショー!
邪魔する野郎は地獄行き!
恐れを知らぬ暴走クライム・サスペンス誕生!
ストリッパーのトリクシー。麻薬売人のカメロ。高級娼婦のヘル。ゴージャス悪女3人組が、闇のフィクサーが隠した2億ドルのダイヤを略奪しようと砂漠に降り立った。
隠し場所を吐かせるために拉致した男を殺してしまい、必死にダイヤを探す中、襲い来るサイコな邪魔者たち。そのたびに、女たちのキックや銃が炸裂、死体が増えていく。だが3人は、それぞれ大きな秘密を抱えていた。誰が敵で、誰が味方か? 驚愕の結末に向かって、バイオレンスが加速する!
キャスト:ジュリア・ヴォス、エリン・カミングス、アメリカ・オリヴォ
監督:リック・ジェイコブソン
提供:日活/ハピネット 配給:リベロ/日活 宣伝:リベロ
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