映画「ミスミソウ」公開 &「小説 ミスミソウ」発売記念!漫画家・押切蓮介 × 小説家・黒史郎トークイベント実施!


人気漫画家・押切蓮介の映像化不可能と言われた伝説のトラウマ漫画『ミスミソウ』が実写化され、4月7日(土)より全国順次公開する。

今回、映画公開を記念して原作者の押切蓮介と双葉文庫『小説 ミスミソウ』(絶賛発売中)の著者・黒史郎の特別対談イベントを文禄堂高円寺店で開催された。

【開催日時】2018 年3 月27 日(火) 19:30〜
【場所】文禄堂高円寺店
【登壇者】押切蓮介(原作者)、黒史郎(本作の小説版の著者)

イベントでは、原作者の押切蓮介、小説版の著者黒史郎が登壇。本作の撮影は、群馬、長野、新潟、軽井沢など様々な場所で撮影が行われたが、実際に2回程撮影現場にいったという押切先生。「軽井沢の撮影にお邪魔したのですが、あまりの寒さに10 分でお腹が痛くなって…。僕はロッジで休ませてもらっていたんです。だからあんな寒い中、若い役者さんたちが長時間、格闘シーンなんで転げまくりながら演技しているのを見て、本当にすごいと思いますした」と本作の役者たちを絶賛。続けて「現場での緊張感が凄くて、撮影付近に近づくと、動物の鳴き声が聞こえたので何かな?っと思ったらすごい声で叫んでいる人がいたんです。その正体は、いじめられっ子の佐山流美を演じていた大塚れなさんの叫び声だったんです。迫力が凄かった!それを聞いた瞬間にこの映画はヤバいなと。期待が膨らみましたね」と現場で感じた、本作品への確かな手ごたえを語った。黒氏の小説について聞かれた押切氏は「すごく面白かったです。僕の至らない点が全部小説で補われていましたね。映画も小説もどちらも漫画より勝ってますよね」と謙遜しながら小説版を絶賛。

そんな賛辞に小説版の著者である黒氏は「まず僕自身が原作の『ミスミソウ』が大好きなファンの一人なんです。もちろん僕の周りにはミスミソウの熱狂的なファンが沢山います。だから小説化のお話しをいただいた時、嬉しいのとは反面、その方たちを怒らせたら殺されるなと‥。僕にとっては全員主人公で、メイン以外のキャラクターも1人ひとり愛着があるので、少しでも彼らの日常や描かれてない側面をセリフなどで入れるようにしたくて、小説の中ではカットしたのですが、漫画にも描かれていないサブキャラのラブストーリーも考えたりしていたんです。いったん、妄想を大きく膨らませながら、妄想に偏らないよう、いらない部分はカットしていますね。原作を大切にしつつ、でも押切さんが初めて見るような要素も少し入れたかったんです。」と小説版の秘話を語った。

押切氏から「確かに、小説版は漫画と映画が上手く融合された感じがする」と言われると、黒氏は「ノベライズの仕事の依頼を受けていたので、どうしようかなと意識しながら観ちゃいました。でもすごくインスピレーションをもらって、小説に影響が出たところも多いと思います」と語った。

また全編を通して残酷な映像が続く本作だが、「もともと僕はギャグマンガ家で、ギャグマンガしか描いてなかったけど、その頃はギャグなしのマンガを描けるんだぞって背伸びしたかったんですよ。でもやっぱ出るんですよねぇ、ギャク臭。特に映画のように映像になってるとにじみ出るギャグ臭が伝わってきて笑えるんですよ。除雪車のシーンもですが、僕的には春花が泥だらけになりながら帰り道を歩いてて、迎えにきた祥ちゃんが心配して『お姉ちゃん!』と抱きつくシーン。後ろを歩いてたお母さんも一緒になって抱きしめて。そしたら映像には入ってなかったけど、いたんでしょうね。お父さんも出てきて、3人を抱きしめるんです。『お前もいたのかよ!』って突っ込みたくなる。あれがすごいシュールに見えちゃって笑っちゃった」と映画「ミスミソウ」が怖いだけでなく笑える要素もあることを明かした。

『ミスミソウ』
2018年4月7日(土)より 新宿バルト9ほか全国順次公開
配給:ティ・ジョイ
(C)押切蓮介/双葉社
(C)2017「ミスミソウ」製作委員会
公式HP:misumisou-movie.com

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