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映画レビュー 女性の懸命な生き方を繊細かつ丁寧なタッチで綴った人間ドラマ『隠された日記 母たち、娘たち』

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フランスの女性監督ジュリー・ロープ=キュルバルが三世代の女性の懸命な生き方を繊細かつ丁寧なタッチで綴った人間ドラマ。
オドレイ(マリナ・ハンズ)が久々にフランスに帰省する。父は温かく迎えてくれたが、女医の母マルティーヌ(カトリ―ヌ・ドヌーヴ)とは昔からそりが合わず、再会してもギクシャクしている。そんな折、オドレイが偶然にも祖母ルイーズ(マリ=ジョゼ・クローズ)の日記を発見する。オドレイはこの祖母が家族を捨てて消息を絶っていたことを知ってしまう・・・。
母娘との関係を中心に、結婚する気のないオドレイが妊娠しているのに誰にも打ち明けられないこと・・・といった女性の苦悩と葛藤を浮き彫りにしていることが印象深い。
だが、何よりも面白いのは、行方不明になった祖母ルイーズの真相を解き明かしていくサスペンス要素だ。明かされた真実は、まさに意外な結末と呼ぶに相応しく、観る者はあっと驚かされること間違いなしだ。
また、オドレイが一度も会ったことのないルイーズと言葉を交わすシーンが時折観られる。このファンタジックな描写がさらに面白さを倍増させ、観る者にインパクトを与える。
本作のテーマは女性の自立。このテーマにムキになることなく、映画として楽しめるように作り上げたことが最大の好感だ。
レビューアー:佐々木 貴之
『隠された日記 ~母たち、娘たち~』
銀座テアトルシネマほか全国順次公開中
ストーリー
フランスの片田舎、海辺に建つ祖父の家のキッチンで1冊の古い日記を見つけたオドレイ。それは、一度も会ったことのない祖母ルイーズの日記だった。オドレイの母マルティーヌは、50年前、何も言わず、全てを残したまま家出をした祖母について何も語ろうとはしない…。その日記に綴られていたのは、祖母が決して口に出すことのできなかった秘めた想いと子どもたちへの深い愛。そして、あまりにも切なく哀しい衝撃の真実…。全てが明らかになったとき、互いを赦し、分かち合い、彼女たちは母として、娘として、そして女性として、そっと一歩を踏み出す―。
監督:ジュリー・ロペス=クルヴァル
脚本:ジュリー・ロペス=クルヴァル、ソフィー・ハイエ  
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ(『シェルブールの雨傘』『昼顔』『8人の女たち』)/マリナ・ハンズ(『レディ・チャタレー』)
マリ=ジョゼ・クローズ(『潜水服は蝶の夢を見る』)
ミシェル・デュショーソワ(『石の微笑』)
2009年/フランス・カナダ/フランス語・英語/104分/35mm/ドルビーSRD
カラー/アメリカンビスタ/
原題:Mères et Filles
後援:フランス大使館 協力:ユニフランス
配給:アルシネテラン
[公式サイト] 
(C)2009 Sombrero Films – France 3 Cinema – Filmo


 



 

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