【レポート】『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』、ソニーの最新技術「ハプティックベスト」を先行体感!


4月6日から公開される『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』は、3月29日から4月5日の8日間限定で東京ミッドタウン日比谷内のTOHOシネマズ日比谷で先行公開が行われる。

今回の先行公開では《着る》映画体験としてソニーの最新技術「ハプティックベスト」を着用して触覚特化の体験が用意されている。

[取材:畑史進]

本作は1995年の「ジュマンジ」のエンディングで打ち上げられた呪いのボードゲーム「ジュマンジ」を父親偶然拾ってきて息子に渡すところから始まる。その晩、箱の中から太鼓の音がなるので中を見るとテレビゲームのカセットが入っており、ゲーム機にセットするとゲームの中に吸い込まれてしまう・・・。それから20年近くが経ち、4人の高校生が学校で居残りの掃除をした際テレビゲーム「ジュマンジ」が見つかり、4人が気晴らしにプレイすると彼らもまたゲームの中に吸い込まれてしまう。吸い込まれた先では自分たちの身体はゲームのキャラクターとなり、周りには獰猛な動物だらけのジャングルに放り出され、脱出するために4人は自身が扮するキャラクターの能力を駆使してゲームをクリアしなければならなくなった。

今回採用されたハプティックベスが一体どういうものかと言うと、前6つ後ろ4つの計10個の振動デバイスが内蔵されたベストを着用するだけというとてもシンプルなもので、これが4DX同様シーンに合わせてデバイスが強弱のついたアクションを起こして鑑賞者に刺激を与えるという全くの新しい映画体験となっている。気になるベストの大きさはおおよそLサイズで、これを伸縮可能なベルトで自身の体に合わせて着用する仕様になっている。ベストに入り切らない胸の大きい女性、肩幅の広い男性には別途ハプティックベストの幅を広げる布が用意されているので安心して欲しい。一緒に体験した編集部スタッフは体格が大きすぎるため、一時は諦めかけていたが、アタッチメントの布のおかげで見事、着用することが出来た。

まず最初に体感したのは、とある液体を岩にかける少々お下品なシーンだが、驚くことにこの体験は“かける側”ではなく“かけられる側”になってハプティックベストが振動するのだ。このシーンは実際に映画を観て体感してほしいのだが、確かにシャワーを浴びるとそんな触覚になっていると思えば納得がいくし、これに気づいてしまったら不快感だけでなくその発想のユーモアに思わず笑ってしまう。続いてはロック様ことドゥエイン・ジョンソンのパワー溢れるファイトシーン。こちらは一度は経験してみたい、ロック様に“ぶん殴られる側”に振動が付けられており、WWEファン、ロック様ファン必見のシーンに仕上がっている。そして最後はPVやCMでもおなじみ、低空飛行するヘリコプターをシロサイの大群が追いかけるシーン。ここでの振動は強烈な一歩一歩を踏みしめるシロサイの地響きと、ヘリコプターの振動がダブルで感じられ、ハプティックベストの魅力が最大限に引き出されているだろう。

体験会の後は、ソニー・ピクチャーズ堀内啓氏、ソニー大原弘嗣氏、TOHOシネマズ中嶋博明氏の3名による質疑応答が行われた。

(左から)ソニー・ピクチャーズ:堀内啓氏、ソニー:大原弘嗣氏、TOHOシネマズ:中嶋博明氏

―――なぜハプティックベスト体験最初の映画をこの『ジュマンジ』にしたのでしょうか?

堀内:一番最初に映画で採用されたのはメキシコで全く違う作品でやっています。今回は興行に結びつけたいという事と、ソニーで制作したハプティックベストをグループ間で共有して『ジュマンジ』という映画を10倍以上楽しんでいただくには、いちばん適した新しい映画の鑑賞体験かなと思い、TOHOシネマズさんに私どものほうで、「ぜひ、一緒にやりませんか」とお声かけさせて頂いたのが、今回の経緯です。

大原:今作はゲーム中のキャラクターになりきるというテーマも持ち合わせており、これが映画の中の人物になりきるという似たようなコンセプトであったのでマッチしていると思ったのと、『ジュマンジ』は世界中で大ヒットを記録したのでTOHOさんも新しいフラッグシップモデルを立ち上げられると言うのでこの3つはマッチするのではないかなと思いました。

―――ハプティックベストは4DXの相性は高い思いますが、ミックスさせることは出来るのでしょうか?

大原:現時点ではお答えするとは出来ませんが、グループ内でも連携は取れるので今後の検討次第ということになります。

―――映画全体ではどのくらい振動があるのでしょうか?

堀内:全部に付いているのではなく、効果的に感じられるシーンに付いています。本編内の振動時間については厳密な分数を出していませんが、100パターン以上の振動が体験できます。

―――振動を付ける際のこだわりポイントはありますか?

大原:目で見ている映像と自分の触覚がマッチすることの合わせ込みが大変なんですが、そこが一番のこだわりですね。

堀内:感情の高まりで心臓の鼓動を再現したりしています。

―――今回は約10分程度でしたが、この体験はマッサージ機のように新陳代謝がすごく高まるものだったんですが、そういった宣伝は今後考えていらっしゃいますか?

堀内:そのようなことは現在考えていませんが、今後の普及したいでは企業さんと提携して検討していきたいですね。

―――4DXでは動いているうちにずり落ちちゃうこともあるんですがこれはベストを着るだけなので映画に集中できる良いアクティビティでした。

堀内:そこが一番のポイントで、このハプティックベストは映画の“触覚”をとことん突き詰めた物となっております。

―――これがヒットしたらハプティックベスト対応の上映館を拡大していきますか?

中嶋:今回はTOHOシネマズ日比谷のオープンニングイベントの一つとして、8日間限定でやらさせて頂きます。今後については、まったくの未定になっています。

『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』
3月30日(金)よりMX4D/4DXにて先行上映
4月6日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式HP:http://www.jumanji.jp/

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