映画『マルドゥック・スクランブル 圧縮』初日舞台あいさつレポート!



11月6日、東京・テアトル新宿にて映画『マルドゥック・スクランブル 圧縮』初日舞台あいさつが行われた。ゲストには原作者・冲方丁さん、工藤進監督、そしてルーン=バロットを演じる声優・林原めぐみさんが登壇。レイトショーにも関わらず、場内は立見席が出るほどの満席になっていた。

冲方さんは、その客席を前に「原作から10年、長い道のりでしたが、皆様にお披露目できる日が来ました。感無量です。ここにお集まりいただいた皆様に本当に感謝しています。」とお礼を述べ、林原さんは「今日という日が迎えられたこと、今日でなければダメだったんだと思わせられることもあり、皆様と今日を過ごせて幸せです。」と話した。司会から何故今日でなければならなかったのかという問いに対し、「主題歌で使用させていただいている本田美奈子さんの命日が本日でして、それを聞いた時には涙が滲むような感動を覚えました。」と監督。それに対し林原さんは「それを狙っているわけではないんです。最後の最後まで悩んだ末に主題歌が決まったんですが、奇跡です。見えない力に導かれているという気がします。」と神秘的なエピソードを披露。

見所に関しては、林原さんは「当初R18+になってしまったという話を聞いて、いくらでもやわらかく出来るのに、それはギリギリのところまで表現した証明であり、切迫感や緊迫感、フィルムから伝わる“気”が見所です。」と映像の凄まじさを語った。さらに、声帯を失っている少女という難しい役を演じるにあたり、骨伝導でアフレコしたという裏話も。「一回では見きれないくらい、細かい部分にこだわりがある作品になっているので、それを少しでも見つけてほしい。」とコメントした。

また、原作をそのまま映像化していいのか迷っていたという冲方さんの「アニメにしやすいプロットにしてスタジオに持っていったところ、監督・プロデューサー陣に「原作と違うよ!」と突っ返されました(笑)。この人たちは本気なんだなと思い、自分自身覚悟を決めました。」との言葉に、工藤監督は「冲方さんにお願いするときは、「ここはきっと読者の方は好きなところだと思うんですよね~」って下のほうからお願いしていたと思うですけど。そんな厳しい言い方はしていなかった。」と返し、会場の笑いを誘っていた。

最後に、これから見る方へのメッセージを残し、舞台挨拶は無事終了となった。

冲方さん「巡り巡って、公開を迎えることが出来ました。第一部「圧縮」、皆様にスタッフの気持ちが届きますよう、心から念願しています。本日はありがとうございました。」

工藤監督「見終わった後、絶対に二部も見ないとしょうがないという感じになると思います。来年またお会いしましょう。」

林原さん「私たちだけで作っている映画ではないです。見ていただける皆さんに証人になっていただいて、チーム「マルドゥック・スクランブル」の一人として、この映画をずっと見守って、応援して、広めていただければと思います。」

映画『マルドゥック・スクランブル』第二部は来年公開!第一部をお見逃しなく!

映画『マルドゥック・スクランブル 圧縮』
11月6日(土)、テアトル新宿ほか劇場公開

キャスト
ルーン=バロット:林原めぐみ
ウフコック=ペンティーノ:八嶋智人
ドクター・イースター:東地宏樹
シェル=セプティノス:中井和哉
ディムズデイル=ボイルド:磯部 勉

ウェルダン・ザ・プッシーハンド:田中正彦
ミディアム・ザ・フィンガーネイル:若本規夫
レア・ザ・ヘア:かないみか
ミンチ・ザ・ウィンク:三宅健太
フレッシュ・ザ・パイク:脇 知弘

スタッフ
原作・脚本:冲方丁(早川書房 ハヤカワ文庫JA)
監督:工藤 進
コンセプトデザイン:菊田幸一
キャラクターデザイン・総作画監督:鈴木信吾、中井準
メカ・銃器デザイン:大久保宏
CGIディレクター:児玉徹郎
色彩設計:海鉾重信
美術設定:塩澤良憲(美峰)
美術監督:野村正信(美峰)
撮影監督:福士 享(T2studio)
音響監督:三間雅文
音響制作:テクノサウンド
音楽:Conisch(コーニッシュ)
音楽制作:スターチャイルドレコード
アニメーション制作:GoHands
配給:アニプレックス
製作:マルドゥック・スクランブル製作委員会(キングレコード、アニプレックス、ブロスタTV)

公式サイト:http://m-scramble.jp/

(c) 冲方丁/マルドゥック・スクランブル製作委員会
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