ブラピ来日!Netflixオリジナル映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』来日記者会見レポート


Netflix株式会社は、Netflix とブラッド・ピットが代表を務める制作会社プランBの共同製作によるアクション大作映画『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』を、5月2 日(金)より全世界同時オンラインストリーミングを開始する。

配信開始を記念して、本作の主演・プロデューサーであるブラッド・ピットと、本作でメガホンを握ったデヴィッド・ミショッド監督が来日し、記者会見を行った。ブラッド・ピットの来日は『フューリー』以来、2年6ヶ月ぶりで11度目となる。

■日時:5 月 22 日(月) 14:00~14:55
■場所:ザ・リッツ・カールトン東京 グランドボールルーム

まずは監督を務めたデヴィッド・ミショッドによる「来日するまでこんなに時間が掛かってしまった。子供のようにワクワクしている。」という挨拶から始まった。次に主演とプロデュースを務めたブラッド・ピットから「日本に戻って来れて嬉しい。日本はいつも温かく、そして優しく迎えてくれる。誇りに思っている作品なので、今日は楽しんで欲しい」と挨拶があり会見はスタートした。

Q:本作でピットさんが演じている主人公の将軍は、日本だと”顔芸”とも言うべき特徴ある表情や、個性的なランニングスタイルなど、演技がとても面白かったです。どのように考えて彼を演じたのでしょうか?

ブラピ「将軍のキャラクターは監督と話し合いながら作っていった。その話し合いは笑いが絶えなかった。将軍を演じるにあたって戦争の愚かさを表現するためには、この将軍の滑稽さを見せたいと思ったんだ。あの走り方は監督が見せてくれてそれを真似したんだ。でも監督の方が上手いよ。将軍は自分のことを偉大だと思っているが、端から見ると滑稽で痛いところを見せたかった。ショートパンツは僕のアイデアだよ。男性は一致団結して皆で履いて、新しいトレンドにしよう。」

Q:今回の作品は 1 人の男の栄光と衰退を描いた作品ですが、なぜこの作品を制作・主演・プロデュースしようと思われたのか教えてください。

デヴィッド「真面目な話をしよう。米豪は 16 年間もアフガニスタンでの戦争に関わっていて、本当に恐ろしいことだと思う。この戦争についての記事を見たり、読んだりしていると、なぜこんなにも長引いているのか疑問に思った。懸命で能力のある方が働いている中で、戦争の先には勝利が待っているフリをするのか不思議だったんだ。本作のモデルである著書をもらい読んだ。描かれている中心である将軍の野望は、現実からも民間人からも離れていて、その根底には人間の妄想があるんだ。」

ブラピ「この作品は将軍個人の話から始まるが、だんだんと広がりを持っていく。戦争全体についてや、アメリカという国は何を考えているのかなど、色々な質問を投げかけてくる。コメディーチックだった作品は進むにつれてシリアスになっていく。勝利とはどういうことか、勝利とはどうやって手に入るのかといった疑問を投げかけたいという思いが映画をつくったきっかけになった。」

Q:(デデ&ジェレミーに)ブラッド・ピットさんとは、プラン B として多くの作品でタッグを組んできたと思いますが、関わる作品を選ぶときのポリシーは何でしょう?

デデ「私たちはブラッドと組んでいることを誇りに思っている。作品を選ぶときはストーリーが最も大事。心からやりたいと思えるか、この世界を反映しているか、オリジナリティーがあるかということも大切。賞は有難いが、この作品を作らないと後悔してしまう、そんな思いになる作品を選ぶことが大事。」

ジェレミー「私たちが努力して、人の目につくことのない作品を作りたい。物語の作り手の思いが伝わるように心がけている。インスピレーションの元となった書籍の著者であるマイケル・ヘイスティングスは 2013 年に事故で亡くなったが、「戦争は美化してはいけない」という彼の思いを伝えたいと思いました。」

ブラピ「プランBの本当の仕事をしているのはプロデューサーの二人だ。一人でも欠けたらやっていけなかった。この場を借りてお礼を言いたい。」

Q:映画を製作する上で今までの映画と Netflix との違いはどんなものがありますか?

デヴィッド「経験上、今までの映画製作と同じだと思っている。私はこれまで三本の映画を作りましたが、映画を作るという思いは変わらない。Netflix と製作することは良いことでしたし、ワクワクしました。大胆な作品でしたしリスクを皆で背負えたことは良かったです。」

ブラピ「今日の夜、何を食べようか考えていて一瞬質問を忘れてしまいました(笑)。正直に言って Netflix と組まなかったら、この作品は出来上がらなかったと思う。もしくはどこかで 1/6 の予算で作られたかもしれない。今の時代、配信が伸びてきていると思う。なぜなら、やはりコンテンツが良いから。また、リスクを負ってよい題材を世に投げかけている。それに映画製作者にチャンスを与えている。Netflix にとっても大胆なことだったと思うし、結果に満足しているよ。」

デデ「スタジオと作る映画とは、意図としては同じでも全く違う。Netflix を讃えたいし、彼らほど良いパートナーはいない。『オクジャ/okja』でもそうだが、非常に勇気ある判断を取ってくれて、野心的な作品を作ることができた。Netflixはロックスターね(笑)。私たちがやりたいと言った作品を作らせてくれて、予算も出してくれる。これは神からの贈り物です。70 年代の映画製作はこうだったのではないかと感じた。」

ジェレミー「素晴らし物語はたくさんあり、それを最善の状態で紹介したい。でも既存のビジネスモデルでは世に送り出せない場合もある。私たちは素晴らしい物語を伝えていきたいし、多くの方に見て頂きたいと思っている。」

Q:今回監督と初タッグとなる作品ですが、一緒に作品を作った感想をお聞かせください。

ブラピ「彼は素晴らしいダンサーだ。よく髭を剃るのを忘れるけどね。心が広くて良きリーダーだと思う。本作の権利を獲得した時に、どういう方向性でいくのか、どのように映画化するのか想像できなかった。すると監督が素晴らしい脚本を書いてきてくれたんだ。監督はしっかりとしたビジョンを持っているので尊敬している。」

Q:(デデ&ジェレミーに)プラン B は、今年のアカデミー賞受賞作品「ムーンライト」も手掛けていますが、Netflix ではこの後配信予定のポン・ジュノ監督作品の製作にも関わっています。通常の映画と Netflix の両方で今後も作品を作っていく予定ですか?

ジェレミー「これからも伝えなければいけない物語を、色々な形で作品を提供することになると思う。映画によっては、従来通り映画館で配給する作品もあれば、Netflix で紹介する作品もあります。これまで通り映画会社と協力して、作品ごとにふさわしい形でお届けしていきたいと思っている。」

フォトセッションの後、ブラッドは日本語で「ドウモアリガトウ」と言い、「お越しいただきありがとうございます」と配信を心待ちにしているファンへのメッセージを送った。

Netflixオリジナル映画
『ウォー・マシーン:戦争は話術だ!』
5月26日全世界同時配信
https://www.netflix.com/jp/

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