なぎら健壱とマフィア梶田が クライム映画を語る!ベン・アフレック監督作『夜に生きる』トークショーレポート


アカデミー賞7部門にノミネートされ、作品賞始め3部門を受賞した『アルゴ』(12)で監督・主演を務めたベン・アフレック最新作『夜に生きる』が2017年5月20日(土)より公開となる。

今回、本作の公開を記念してトークショー付き試写会が実施された。ゲストにタレントのなぎら健壱と、フリーライターのマフィア梶田が登壇し本作の見所を語った。

本作は、ポスト・クリント・イーストウッドとして充実のキャリアを重ねるベン・アフレックが『アルゴ』以来5年ぶりに監督・主演をつとめただけでなく、脚本も自ら関わる入魂の一作。ベンの長編初監督作『ゴーン・ベイビー・ゴーン』以来二度目となるデニス・ルヘイン原作で、エドガー賞(MWA賞)最優秀長編賞を受賞した同名小説を基にした極上のクライム作品。禁酒法時代のボストンを舞台に欲望渦巻くギャングの世界でのし上がろうとする男の人生を描いている。

会場にはクライム映画ファンで立ち見が出るほどの盛況ぶり。そんな期待が高まる中、なぎら健壱さんとマフィア梶田さんが登場すると、ディープなお2人の初共演だけあり待っていましたとばかりに大きな拍手が起こりました。乾杯を皮切りに、映画の感想を熱く語り合った。

なぎら:『Good Bad Boys』という映画もありますが、この映画には悪い奴だけど憎めない所を可愛く見せる手法がありますよね。時代背景が良くてM1928というトンプソン・マシンガンが出てきたり、とくに衣装は見事でしたね~。

マフィア梶田:クールですよね。マフィアがかっこよく見える。マフィア梶田という名前からしてクライム映画好きだと思われるんですよ。実はおもしろい名前を付けてくれることで有名な僕の先輩が付けてくれたんですけどね。ギャング映画は『ゴッド・ファーザー』が大好きで、一番好きな映画を聞かれたらこれを答えると決めているんです。

なぎら:僕は「荒ぶる血」のジェイムズ・カルロス・ブレイクが原作なのかと思ったら違って、『ゴッド・ファーザー』の匂いもありますよね。

マフィア梶田:マフィア映画なのに主人公がマフィアに染まらない所が良いですよね。ベンは単なるマフィア映画ではなく、一人の男の生き方を見せたかったのではないでしょうか。普通のクライム映画は破滅の美学があって火薬みたいな生き様に憧れて感動するみたいな所があるのですが、本作は違ったアプローチをしているので、そこに注目して欲しいです。

クライム映画としての本作の魅力を思い思いに語る中、話題はクライム映画には欠かせない魅力的な女性キャラクターへ。本作にはベン・アフレック演じる主人公ジョーの人生を左右する3人の美女(エル・ファニング、シエナ・ミラー、ゾーイ・サルダナ)が登場しますが、中でも心惹かれたキャラクターを伺った。

なぎら:「エル・ファニングも良かったね~。みんな素敵だけどみんな危ない(笑)僕が素敵だと思う女性は森昌子さんです。もう芸能生活45周年になりますが、その人本人に惚れるというより、その役柄に惚れるんですよ。その作品で惚れさせられるってことが大事ですよね」

マフィア梶田:「恋に落ちるなら、シエナ・ミラーが演じたエマのような奔放な女性ですが、奥さんにするなら良妻賢母のグラシエラですね。でも一番の曲者はまじめな女性だったりするんですよね(笑)」

                            
また、アメリカの背景として禁酒法があったからこそ様々なギャング映画が生まれたということで、お酒にまつわるエピソードを問われると、マフィア梶田さんがまさかの下戸宣言!これには見た目とのギャップに会場も笑いに包まれた。なぎらさんは、ご近所さんと飲むのが常だそうで、さらに古くから付き合いがあるというタレントのヨネスケさんとの武勇伝を匂わせた。

最後にタイトルにかけて2人に“〇〇に生きる”というフレーズを聞いてみると、

なぎら:「“エンターテインメントに生きる”。僕は好きなことを仕事にしているので、主人公のジョーが無法に生きているところに共感しました。是非この生き様を見てください」
                             
マフィア梶田:「劇中で「天国はどこにある?この地だ」という言葉がありますが、毎日が天国だという気持ちで生きたいですね。“自由に生きる”ですかね」

映画とお酒を心から愛すお2人の熱いトークに男の生き様が垣間見られる大盛り上がりのイベントとなった。

『夜に生きる』
監督・脚本・主演:ベン・アフレック(『アルゴ』『ザ・タウン』)
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. ALL RIGHTS RESERVED.
公式HP:yoruni-ikiru.jp

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