来年の賞レースを制覇するか?デレク・シアンフランス監督『ブルー・ヴァレンタイン』ティーチ・イン NYレポート!

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秋から冬へと季節が変わり、現在賞レース向け映画が毎週の様に公開されているアメリカ。来年から本格的に始まる賞レースへの対象作品は今年中に公開される必要があるためだ。一般的に良質な映画は10月から徐々に公開され、今年は『ソーシャル・ネットワーク』からその傾向が始まった様に思われる。
『インセプション』、『ウィンターズ・ボーン』、『ソーシャル・ネットワーク』、『127時間』、『ブラック・スワン』といった話題作が、来年の賞レースを制覇してしまいそうな勢いだが、ダークフォース的存在として賞レースを賑わわせそうな映画がある。それは新進気鋭の映画監督デレク・シアンフランスの『ブルー・ヴァレンタイン』だ。
12月9日、その話題作の監督と出演者ライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズが大勢の観客を前にQ&Aを行った。ゴズリングは『ハーフ・ネルソン』で、ウィリアムズは『ブロークバック・マウンテン』でアカデミー賞ノミネートの経験があり、その演技派の若手2人を主演に迎え、あるカップルの過去と現在をメッセージを含まず描く本作は、撮影当時大雑把な脚本しかなかったのだと言う。
ほとんどがアドリブの本作で、出会い、結婚そして別れを経験するカップルのリアルな気持ちの動きを捉えるため、監督シアンフランスは主演の2人を1ヶ月間本当に安い平屋に住まわせた(夜はちゃんとそれぞれ家に帰ったそうだ)。監督の熱意に応え、出会いから別れまでの数年間の時間の経過を表現するため、俳優達もなんと撮影期間中に体重増量を決行。ゴズリングは6キロ、ウィリアムズは7キロ体重を増やした。
もはや演技とは言えない生々しい登場人物達の心の動き。特に息の詰まる様な現在のシーンでは、腹痛を起こしてしまう程だ。ウィリアムズは撮影時に関して、あまり記憶が無いと言っていた。アン・リーやマーティン・スコセッシといった巨匠級の監督と共に仕事をした事のある彼女に忘れてしまいたい程のトラウマを与えた本作。来年の賞レースに嵐の予感…。早速第68回ゴールデン・グローブ賞にゴズリングがドラマ部門の主演男優賞でウィリアムズが同部門主演女優賞でノミネートされている。作品共々、俳優達のこれからの動向に注目が集まる。
海外レポーター:岡本太陽 

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