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映画監督 金田 龍のワークショップ「龍塾」レポート!

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龍塾

みなさんは「牙狼」シリーズをご存じだろうか。人間の暗部を赤裸々に描き、必要であれば最近のTVではあまりお目にかからなくなったエロティクなシーンも惜しみなく披露するなど、いわゆるヒーローものでありながら、決してその範疇にはおさまらないアウトロー的なポジションを確立し、熱狂的なファンを獲得している異形のヒーロー。それが「牙狼」シリーズである。

「牙狼」シリーズでは様々な監督が各々の持ち味を出しながら鎬を削り、それがこのシリーズの面白さをさらに高めているのだが、その中でもさらにイっちゃっている作品を撮っているのか金田龍監督だ。特に第一期のTVシリーズでそれが顕著に現れている。ここまで読んで、あまりピンときていない方はぜひ第一期の「指輪」「偶像」「水槽」の回を見ていただきたい。「牙狼」シリーズの魅力であるダークヒーローの部分を方向づけたのが金田監督の手がけたエピソードであることは間違いない。それに異論はあると思うけれども、第一期を通してみると表の牙狼と裏の牙狼(金田監督パート)があることは、明確ではないにしても感じ取ることができると思う。

その金田監督が主催しているワークショップが「龍塾」だ。金田監督はライフワークとしてこの「龍塾」に取り組んでいる。私は何回かワークショップを見学させていただいたが、これが私の予想以上にガチなものになっている。特に私がそう感じたのは、この11月の授業を見学させてもらった時だった。「龍塾」では、卒業試験的に与えられた台本をもとに即興演技を最後の授業で披露するのだがこれがビックリ。普通であれば、生徒の演技に「よくできました」的な評価を与えて波風を立てずに済ませるべきところを、「龍塾」ではダメなものはダメで終わってしまったのだ。それが他のワークショップとの差別化、ひとつの売りとしての”ポーズ”だろうと思う方もいると思うが、実際にその現場を見た私からすると、これは本物を追い求めているからこその、必然の結果という感じがした。それは、授業が終わった後の生徒の表情を見た時に確信に変わった。確かに落ち込んではいるけれども、次はもっとうまくなってやろうという意気込み、気概が感じられるのだ。「龍塾」はビジネスでありながら、決してそうではない。それは矛盾している。けれども授業の現場を体験してみると、それは全く矛盾しないという、不思議な納得感がそこにある。それは金田監督も生徒も、大切な時間を費やすのであれば、良い結果、良い作品を残したいという、当たり前といえば当たり前な気持ちを共有しているからだと思う。

それは特に金田監督の抱いている今の制作現場に対する危機感がそうさせていると思う。一部を除いて、ほとんどの作品は予算や時間の余裕がない中で制作されている。当然、演出する時間は限られてくる。制作スタッフはスタッフであるが故に現場を何回も経験し、徐々にスキルをアップする機会や時間ある。しかし、カメラの前に立つ俳優にはその機会も余裕もない。下手をすれば、その現場が最後になるかもしれないのだ。そんな現状だからこそ「龍塾」には価値があると思う。このワークショップでは、現場で求められるであろう演技のシミュレーション、予行演習ができるのだ。しかも、授業のスタンスは非常にフラットだ。教える、教えてもらう立場が基本にあるけれども、実は生徒も金田監督も互いにこうしたい、ああしたいと自分のアイディアを提案することができるのだ。ただし、そこにはプロの現場を目指すからこその厳しさもある。それは俳優自身も作品を理解し、表現者としての真価を問われるということを意味しているからだ。

私の思うに、「龍塾」の魅力はその目的が実にシンプルであることである。良いものを作りたい、作りものだけれども本物を作りたい。それはいつまで経っても叶わないかもしれない。けれども、だからこそ一生をかけて楽しめる夢だと思う。授業が終わった後の充実感や寂しさはそこに起因するものだと思う。すでにプロの俳優として活躍されている方も、これからプロを目指す方も、きっと何かを「龍塾」で感じられると私は確信する。これをここまで読んだ方は、これも何かの縁だと思って、是非「龍塾」を体験していただきたい。

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↑青柳尊哉さん

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↑若松俊秀さん

「龍塾」では、映像の最前線で活躍している俳優と同じ表現者として共に学べるのが特徴。

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演技だけでなく、実際の制作現場で行われているルールやスタッフが何を考えているを学ぶ座学の時間も設けている。現場ですぐに実力を発揮できる人材を育てる。それが「龍塾」のスタンスになっている。

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自分の真価が問われる卒業試験。どれだけ自分が与えられた人物像を理解し、自分の物にしているのかが試される。

[文:パッキー小林]

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