さようならシネセゾン渋谷。かつての関係者がミニシアターの歴史を語る! シネセゾン渋谷 クロージング特別上映「ヒロインナイト」レポート





1985年に東京、渋谷、道玄坂にオープンしたシネセゾン渋谷。フェデリコ・フェリーニ、ジャン=リュック・ゴダール、セルジュ・ゲンズブール等々、数々のアート系映画を上映し、渋谷のミニシアター文化を牽引してきたシネセゾン渋谷や、2月27日に閉館される。2月5日、この閉館のクロージング上映企画の一つとして、「ヒロインナイト」と題したオールナイトイベントが開催され、シネセゾン渋谷やミニシアター文化に詳しい当時の関係者らを招いたトークショーと、シネセゾン渋谷のレイトショーで上映され大ヒットを記録した『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』(セルジュ・ゲンズブール監督)『黒い十人の女』(市川崑監督)『女は女である』(ジャン=リュック・ゴダール監督)の3本が特別上映された。



当時のパンフレットを手にミニシター文化を語る川勝氏


映画の上映前に特別トークショーとして、ミニシアター全盛期にシネセゾン渋谷の支配人だった平野博靖氏、ライターの川勝正幸さん、『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』等を配給した川村静哉氏が登壇し、90年代当時の模様やシネセゾン渋谷がミニシアター文化に与えた影響について語った。トークショーは、かつて六本木にあったミニシアター「シネヴィヴァン六本木」の話から始まり、ゲストの皆さんが手がけた作品の話、その当時”旧作”でしかなかった『ジュテーム・モア・ノン・プリュ』や『バーバレラ』などを全く新しい手法で宣伝しヒットにつなげた話、変形パンフレットやブランドとタイアップしたオリジナルTシャツの話等々、当時のことを覚えている映画ファンにとってはひたすら懐かしく、その当時のことを知らない世代には興味津津なトークで盛り上がった。
このクロージング特別上映は閉館の2月27日まで、レイトショーとオールナイトを織り交ぜて開催される予定。かつて、シネセゾン渋谷で夢中で映画を観ていた方、そしてシネコンでしか映画を観たことがない方は、是非この機会にシネセゾン渋谷でかつてのミニシアター文化の雰囲気を味わってみるのはいかがでしょうか。
シネセゾン渋谷 クロージング特別上映 2月27日まで開催
シネセゾン渋谷 http://www.ttcg.jp/cinesaison_shibuya/

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