映画レビュー ドニー・イェン最新ブレイド・アクション『処刑剣 14 BLADES』



『イップマン』二部作、『孫文の義士団』と主演作が続々と公開されるようになり、10年代を代表する香港アクションスターとして認知されつつあるドニー・イェンの最新ブレイド・アクション。監督は、ダニエル・リー。
原題である「錦衣衛」とは、明朝初代皇帝の朱元璋が創設した秘密警察。この組織の指揮官には、“青龍(チンロン)”という称号が与えられると同時に最強の武器である14本の剣=大明十四刀が授けられる。ドニー扮する青龍は、ある任務中に朝廷最高位の宦官ジアの陰謀に巻き込まれてしまい、無実の罪を着せられて錦衣衛に追われる身となってしまう。青龍は自身のプライドを取り戻すべく強大な敵に挑む。
随所に散りばめられたソード&カンフー・アクションは観る者を飽きさせない。しかも、CGやワイヤーを駆使して見応えバツグンのアクションシーンとして仕上がっている。ドニーとケイト・ツイ扮するトゥオトゥオが繰り広げる格闘アクションを幻想的に描き、まずはこれに魅了させられることだろう。大きな見せ場の一つでもある城砦での戦闘シーンでは、ダイナマイトによる爆破や鉄砲隊による銃撃、仕掛けられた落石で敵を追いつめて…と言う具合に迫力満点!!アクション映画のツボがしっかりと押さえられているのが素晴らしい。また、歴史劇らしいスケールの大きさも存分に味わえる。中でも砂漠での追走シーンは、まさに宏大でスペクタル性も十分!!
青龍と逃避行を展開するチャオ・ホア役のヴィッキー・チャオ、妖艶な雰囲気を醸し出すケイト・ツイ、青龍と激闘を繰り広げる盗賊・天鷹幇(てんおうほう)役のウーズン(台湾のアイドル・ユニット飛輪海の一人)、往年のカンフー・アクションスターのサモ・ハンらの好演も忘れ難い。
レビュアー:佐々木 貴之
『処刑剣 14BLADES』
5月28日(土)シネマート六本木ほか全国順次ロードショー!
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
(C)Visualizer Film Production Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:http://shokeiken.com/

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