古澤健監督、待望の最新作は青春娯楽活劇『アベックパンチ』!主演のD-BOYS牧田哲也が“酒絶ち”の末に編み出した、オリジナル・アクション技とは!?



人気漫画雑誌『月刊コミックビーム』で07年2月号から連載がスタートしたタイム涼介原作の漫画『アベックパンチ』が、「コミックビーム創刊15周年記念企画」として、古澤健監督がメガホンをとり映画化。6月18日(土)よりシネマート六本木ほかで全国公開される。
 「アベックパンチ」とは、タイム涼介が生み出した架空の対戦型格闘技「スポーツアベック」の必殺技の名称のこと。リング上で手をつないだ男女二組が対戦する「スポーツアベック」は、どちらか一方のつないだ手が、切り離されるか自ら切り離すことで敗北となるというユニークなルール。攻撃方法は、パンチ、キック、関節技と実に多彩。中でもノーグローブのつなぎ手から繰り出される素手のパンチという最もシンプルな合体技であり、最強の必殺技が「アベックパンチ」なのだ。
 映画は、「スポーツアベック」に青春の一ページを賭ける若者4人の青春群像を鮮やかに切り取った、痛快娯楽アクション映画に仕上がっている。それ故当然、物語も青春娯楽ものの王道をゆく爽やかな展開。ある日、ボンクラ不良高校生コンビのイサキ(D-BOYS牧田哲也)と、ヒラマサ(鈴之助)は、街でイチャつくカップルにケンカを売る。だが、ケンカを売られたカップルの手が、痛烈なパンチとなってイサキとヒラマサをノックアウトした! なんとそのカップルは「アベックスポーツ」のチャンピオンだったのだ! 逆襲を胸に誓うイサキとヒラマサは、それぞれエツ(武田梨奈)とメバル(水崎綾女)という最高の相棒を得て、「アベックスポーツ」の世界へと足を踏み入れる……。はたして、元ボンクラ不良高校生コンビは、「アベックスポーツ」のチャンプをぶっ飛ばすことができるのか!?  ド迫力のリアル・ファイトが炸裂するクライマックスの格闘シーンは必見だ!

去る6月7日に行われた本作の完成披露試写会では、実際に劇中で着用した衣装をまとった主演のD-BOYS牧田哲也、鈴之助、水崎綾女、武田梨奈、さらに古澤健監督と原作者のタイム涼介が登壇。主演の牧田は「初の単独主演で、アクションの経験も初めてで不安だったのですが、何かを断つことで精神的にも強靭になれると思い、酒絶ちして撮影に望みました(笑)。それに、僕のパートナー役がアクション大得意の綾女ちゃんだったので、すごく助けられました。面白い作品ができたと思います」。牧田の相棒役の水崎綾女は、オリジナルの技を牧田と共に編み出す稽古をしていてたことを明かした。「私が出した技のアイデアを、牧田さんは“いいよ、いいよ”と快く協力してくれたので、アクションの稽古はすごくスムーズでした。
1人じゃ絶対にできない技でも、2人だとできちゃう技があるんです。私たちが編み出した、オリジナルのアベック技を繰り出すシーンが見どころです!」。 いっぽうの、鈴之介&武田梨奈コンビは、アクション稽古に牧田&水崎組より1日遅れで参加したという。「後乗りで稽古場に行ったら、牧田さんと綾女ちゃんの息がピッタリだったので、焦りました(笑)。私たちは相棒の鈴之介さんとの身長差を活かした新技を考えました。鈴之介さんに乗っかったりしながら(笑)」(武田)。「絶えず僕は踏み台にされてました(笑)」と微笑む鈴之介も、「俺も2人が凄い技を考えてたから、ヤバいぞ、俺らも負けてらんねえから牧田くんたちができない技作りたい! ってがんばりました!」(鈴之介)。4人は、オリジナル技を編み出す苦労話を大いに語った。

原作者のタイム涼介は、「酒が入らない席でキャストのみんなと会うのは初めてです(笑)。オリジナリティ溢れる映画になっているので、原作を読んでいる人も、あまり漫画には引っ張られずに素で観るのがベストです!」と映画版をリスペクト。また、本作の前売券120枚ぶんにオリジナルイラストを描いたことも発表。これはレア・アイテムになること必至だ。
さらに、昨年公開の前作『青春H Making of LOVE』が映画マニアを中心に高評価を得た監督の古澤健も、映画に自信のほどをうかがわせた。「映画を観たカミさんに、初めて褒められました(笑)。“あんたもようやく、一人前の娯楽映画が撮れるようになったじゃない”って(笑)。嬉しかったですね。撮影日数は6日間と過酷な労働環境でしたが、この賑やかなキャストたちのおかげで、いい作品ができました。これからも僕は“職人監督”として、がんばっていきますよ」。
ちなみに、完成披露試写会の当日は、主演のD-BOYS牧田哲也の27回目の誕生日。サプライズでケーキが用意され、登壇者と観客全員による「♪ハッピーバーステー♪」の大合唱で会場は沸きに沸いた。台本にも打ち合わせにもなかった、ガチンコ・サプライズは大成功。この粋な祝福に、牧田の喜びもひとしお。終始、多幸感に満ち溢れた完成披露試写会であった。
『アベックパンチ』
2011年6月18日公開
2011/カラー/86分/ステレオ/スクリーンサイズ16:9(ハイビジョンサイズ)/PG12
(C)Ryosuke Time/PUBLISHED BY ENTERBRAIN, INC.
公式サイト:http://www.enterbrain.co.jp/cp/avecpunch/

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