TVアニメ「C」後半戦突入記念！内山昂輝さん 細見大輔さん特別インタビュー第2回 (全3回)

フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて絶賛放送中のTVアニメ「C」。いよいよ物語も後半戦へ突入！エンタジャムでは、金融街と世界の運命を握るであろう余賀公磨を演じる内山昂輝さんと三國壮一郎を演じる細見大輔さんに特別インタビューを敢行。「C」の魅力や、収録現場の様子を伺いました。
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–キャストが一緒に集まって演じるというのは、やはりいいですか？
内山さん「暗中摸索というか。みんなそれぞれ力を出し合って頑張ろうとい感じがしますよね(笑)」
—毎回収録にかなり時間がかかると聞きましたが。
内山さん「普通の作品より、かなりかかっています。初回は作品の説明だったり、挨拶とか、キャラクターを掴むとかで時間がかかるというのはあるんですけど、「C」に関しては回を追うごとに、あんまり短くなっていかないという(笑) 先週はかなりかかりましたよね？」
細見さん「かかった(しみじみと)。テストをやってから、サブで1時間くらい話し合いをしてた(笑)」
内山さん「1時間くらい、向こう側でスタッフの皆さんの話合いがもたれて(笑)」
細見さん「設定もどんどん複雑になっていっているので、いろいろあるのかなと思いながら…。」
—その話合いにはキャストの皆さんも参加されていなんでしょうか？
細見さん「リハをやると、その後、音響監督さんとか中村監督がここはこうなんじゃないかとか、演技に対して画をこう変えたらいいんじゃないかとか、そういった議論を延々としているようなんです。なので、その間、キャストはほったらかしな感じです。」
内山さん「あと、台本が結構変るんですよ(笑) 」
細見さん(笑)
内山さん「最初にもらった台本がほぼいらなくなるという。」
細見さん「新しいのを作り直しています。」
内山さん「修正というのはよくありますけど、全とっかえということが多いので。」
細見さん「それが当たり前になってきて。」
内山さん「当たり前になって、慣れてきました。(笑)」
細見さん「ちょっと少ない時は、」
内山さん「さみしいな。みたいな(笑)」

—「C」には、島田（公麿のバイト仲間）など、脇にも魅力的なキャラがでてきますがいかがですか？
内山さん「島田さんですね(笑) 島田さんは、エライ目にあいますからね。彼の切なさは、ちょっとしたセリフでしか説明されてませんけど、相当にシリアスな状況ですよね。」
細見さん「島田さんは哀しい話しかないもんね～」
—子どももいないし、結婚もしていないとか、哀しいセリフがありましたね。
細見さん「学生の時、コンビニでバイトしていた時に同じような方がいらしたんです。その時のことをすごく思い出してしまって。島田さんと年齢も同じくらいで結婚もしていなくて、顔も割と似ていて(笑) この人はずっとコンビニでやっていくのかな～と当時思った記憶があります。島田さんには何か思い入れがありますね(笑)」
内山さん「保険の話とかしてますしね(笑) 島田さんみたいに、ディティールの部分でピンとくるキャラがいる方も多いと思います。」
細見さん「ああいう細かい話とかいいよね。」
内山さん「話の本筋とは違うところで、脇のキャラクターたちにも細かい設定があるのがいいですね。あと、台本が変るといえば、真坂木(まさかき)というキャラクターあるじゃないですか。櫻井孝宏さんが演じているんですけど、櫻井さんに関しては、アフレコの時に大喜利状態になっています(笑)」
内山さん「監督がお題を出して、櫻井さんが答えて。さらに「もうちょっとこういう感じで」みたいなやりとが続いて、櫻井さんショーが始まる感じです(笑) 見ていて楽しいです。」
—贅沢なショーですね(笑)
内山さん「そうなんです(笑)」
—この「C」という作品を通して、お金というものについて何か考えが変わったりしましたか？
内山さん「最初、「C」は金融街とかお金と未来というキーワードで、視聴者の方の中には「ライアーゲーム」や「カイジ」などの作品を想起した方が結構多かったと思いますが、「C」は監督が当初言っていたように、未来を犠牲にして今ある生活を豊かにしていくのか、今はキツイけれど未来の人達が希望を持てるように何かを残しておこうよという、2つの考え方の対立構造というのが、徐々に明かされていくという話になっていています。
それって、普段、あまり考えたことがなくて。「未来？未来か～…。」みたいな感じでした(笑)　環境問題とかって、未来の地球をどうする？という問題だと思うんですけど、僕は、現在派だったから未来とかピンと来なくて。子どもとか持てば、考え方が変るのかもしれませんけど。まだ結婚してないし。今は今だよな～と思っちゃいます。」
—４話で講師と戦ってから、かなり話がシリアスになりますが。
内山さん「これから、明るくなることはないです！(笑) ]
細見さん「暗い。ずっと暗い(笑)」
内山さん「結構、演じているほうもキツイです。」
細見さん「三國は一貫しているところがあるけど。」
内山さん「そうですね。」

細見さん「僕はそういう意味では、三國の考え方に同調している部分がありますね。僕は、正直、“今”を大切にしたいタイプ”なんです。今まで未来を考えない行動を取ってきていて(笑) あくまでも自分にとっての未来ですけど。この先、こうなりたいからこうしようという計算もなく進むことも多々ありました。
ちょうど、15年前の阪神大震災の時、僕は大学生だったんですが、就活をするか役者をするかでどちらを選択するかで悩んでいたんです。当然、就職するほうがよかったと思うんですが、あの震災があって「もうこうなったら役者をやる！」という感じで後先考えずに東京に出てきてしまって(笑)でも、それは自分の気持を最優先にした行動だったので、そういう行動理念は、今の自分にも一貫してあると思っています。
だから、変な話、今も先のことは考えてないというか(笑) 目の前に集中してやっている感じです。この先、あと何年でローンを組んで家を買ってとか考えたほうがいいんでしょうけど、あんまり考えていませんね。三國とは全く規模が違う狭い話ですけど(笑)」
内山さん「「C」はお金の話かというと何か違うよね。」
細見さん「お金の話なんだけど、やっぱりこの作品はお金のことじゃないよね。お金に付随するものの話なんだと思います。」
—あまりしゃべれないと思うんですが、この後、公麿はどうなっていくんでしょうか？
内山さん「やっぱり公麿にとって真朱の存在が大きくて、アセットというのは、公麿とか三國みたいなアントレプレナーの未来を反映している存在なんです。公麿が真朱と交流することで気持が揺らいで、この娘を守りたいというか、そういう想いが芽生えていきます。」
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「Ｃ」
毎週木曜24:45～フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送中
関西テレビ毎週火曜日25：58～、東海テレビ毎週木曜日26：05～、
さくらんぼテレビ毎週土曜日25：05～、ＢＳフジ毎週土曜日25：30～放送中
DVD&ブルーレイ『C』第1巻
2011年8月19日発売
DVD　3,990円（税込）
ブルーレイ　5,040円（税込）
発売：フジテレビ・東宝
TVアニメ『C』公式サイト：http://www.noitamina-control.jp
(C)『Ｃ』製作委員会