絶賛公開中の映画『ザ・キング・オブ・ファイターズ』。本作の公開を記念して、日本語吹替版を担当した声優の小清水亜美さん(不知火舞役)、杉田智和さん(草薙京役)に、ゲームと映画がクロオスオーバーした本作の魅力について語っていただきました！
—映画が公開された今の気持ちはいかがですか？
杉田：作品を皆さんにお届けするまでは、自分の中のキング・オブ・ファイターズ愛を自分の中に仕舞っておかないといけないと思っています。DVD発売までは、この作品に関わっているスタッフの一人として、出演者ではあるんですけど、どうやって世の中の人に知ってもらえるかということを意識しています。楽しむということは何処かに置いてきているので、個人としての感想が出てくるのは、もう少し後ですね。
小清水：ゲームファンの皆さんは、いろんな意味で楽しみにしていただいていると思います。この作品を通して、「KOF」を知らない方が映画を観て、この作品の原作ってどういうものなんだろうと興味を持ってくれたら嬉しいなと思います。
—映画の中で印象に残った格闘シーンを教えてください
杉田：ルガールと柴舟との一騎打ちのシーンですね。それ以外でも、皆さんバトルシーンに力を入れているので、どこも注目だと思います。
小清水：女性同士の戦いです。魅力的で迫力もあるし、そこはかとなく感じるセクシーさも素敵だと思います。
—マギーQが演じる不知火舞はいかがでしたか？
小清水：マギーQさんの印象は、峰不二子のイメージですね(笑) 扇子も投げないですし(笑) ただ、冒頭の格闘シーンはカッコいいなと思いました。不知火舞だと思って観ていただいてもいいですし、一人の素敵な女性として観ていただいてもいいと思います。女の子のファンが増えたらいいなと思います。
—映画としてのアレンジが多いですが、このアレンジにビックリしたとかありましたら教えてください
杉田：草薙京の拳ですね。「(拳を)見せてやる！」と言おうと思ったら刀を抜いたところですね(笑)
小清水：舞が恋仲っぽくなる相手が京と庵というのに「そうくるか！」と思いました。原作では、舞は一人の男性を愛し続けるので、とても意外でしたし、初め台本を読んだ時には、どうなるんだろうとドキドキしました。
杉田：三種の神器(チーム)だったら、神楽ちづるじゃないんだ。と思ったら、ちづるはちづるで出てくるんです。主人公は舞。アンディはいないという。
小清水：アンディが出てきてしまうと、彼の手前、工作員的なポジションが取りにくくなってしまうので。もしかして、続きがあったら実は前にはアンディがいましたとか、これから出会うとか(笑)
杉田：そうだな。不知火半蔵（舞の祖父）はアンディの師匠だからね。
小清水：そういう妄想も楽しいかと(笑)
—テリーは大幅なアレンジが加えられていました
杉田：テリー・ボガードは、ゲーム版とは異なりかなり面白いアレンジが加えられていました。テリーの相方が太っていたので、これはチャンか？と思ったり(笑)【そのキャラクター名】役の方に、「ブフォーって言うよ」と言ったら、(チャンの事が)分かっているみたいで「乳がデカイ！」て言ってくれました。本当は「次出てこい！」なんですけど(笑) なので、他のキャストの皆さんと、ほぼ初対面だったんですが、2秒で仲良くなりました。
小清水：私もテリーさんが好きです。面白い！
杉田：面白いって、本来、テリー・ボガードには言ってはいけないコメントだけどね(笑) ああいった人が居てくれると安心するんです。格好はなんとか再現されてましたけど。でも、帽子はホームレスから殴り取るという(苦笑)
小清水：舞とテリーが言い合っている内容が本当に面白くて(笑) 仲がいいのか悪いのか。是非、映画を観て確認していただけたら嬉しいなと思います。
—劇中、「燃えたろ」や、テリーの「オッケイ！」というセリフがあります。こちらは原版にはなかったのでしょうか。現場でアドリブで入れたセリフなのでしょうか
杉田：原版にはありませんでした。英語の音声でドラマが完成しているので、そこは覆らないんですね。ギリギリやれるところ、「(セリフが)入っていない所に入れればいんだ！」というのはありました。僕が口火を切って(決めセリフを)いれたら、現場で「やっぱいれたほうがいいよね」と、答えが返ってきました。なので、入れられるところは入れましょうと。さすがに、テリーの「バーンナックル」は入れるところはなかったようです。
—最後の「よっ！日本一！」は、同じような流れでいれたのでしょうか
小清水：実は、杉田さんたちは先にアフレコを終えていまして。皆さんゲームキャラの決めセリフを入れていたので、舞もどこかに決めセリフを入れられないかということになったんですが、舞はストーリーを進めていくので、(セリフを)ねじ込む余裕がなくて(笑) じゃあ、「よっ！日本一！」を、映画の終わりのほうに”隠し的”な感じで入れようかということで入れました。
—続編があるとしたら、どのキャラを出して欲しいですか？
杉田：ルガールが出てきたので次回はオロチチームでしょうか。七枷社、シェルミー、クリスあたり。あと、今回は三種の神器チームでのエントリーと考えると、本来の京のチームメイトでもある二階堂紅丸、大門五郎は欲しいなと思います。
小清水：八神庵がいるので、月夜に狂う庵さんが見てみたいです。
杉田：今回、若干、血の暴走はありましたけどね。
小清水：ありましたけど、あんなんじゃないです(笑) 言葉をしゃべれなくなりますから。
杉田：髪は赤くなって欲しいですね。あとは、矢吹真吾が出てきたら、若干、映画の京が真吾に似ているのでので、どう差がつくかなというのも見てみたいです。
—これから映画を観るファンへメセージをお願いします
杉田：一人とは言わず、三人一組のチームを組んで映画館に来てくれると私は嬉しい。炎がお前を呼んでるぜ！
小清水：ゲームのファンの方、初めてKOFに触れる方、いろんな方がいらっしゃると思うんですが、是非、映画館でストーリーを観ていただくと分かる魅力が沢山詰まっています。一人で行くよりも、何人かの友達と行って、映画を観た後にお茶とか行って、どうだった？みたいな話をするのも楽しみ方のひとつだと思います。そういうものも含めて、楽しめる作品だと思いますので、是非、劇場へお越しください。
—ありがとうござました。
『ザ・キング・オブ・ファイターズ』
7月2日(土)より、お台場シネマメディアージュ他にて全国順次ロードショー
提供／配給：イーネット・フロンティア
(C)2009 Film and Entertainment VIP Medienfonds 4 GmbH & Co. KG
(C)SNK PLAYMORE
公式サイト：http://kof-movie.net/
コメント