「スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション」ウェス・クレイヴン監督インタビュー



全世界を震撼させて大ヒットした『スクリーム』シリーズ。先の読めないスピーディな展開と、意外な真犯人、そして散りばめられたホラー映画ネタの数々。謎と恐怖と面白さが観客の心を掴み、犯人探しを求められるかつてないミステリー調のスリラーとして“スクリーム旋風”を巻き起こし、数々の伝説を残した。ラストゲームとなるはずの最終章『スクリーム3』から10年―。沈黙を破り、シリーズ最恐最高となる『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』が10月29日から公開となる。本作の監督、ウェス・クレイヴン氏にお話を伺った。

—「スクリーム4」の中で、「スクリーム」の一作目が劇中劇のように描かれることが非常に面白かったです。このシリーズで、劇中劇を多用する意図はなんでしょうか。
過去作を踏襲する意味でその時目にしたものが、そこで起こるというような感じが、面白いものになるだろうと思ってやっています。現代では、インターネットの発展で若者はメディアというものをすごく意識しているので、現実の”境界線”というものが曖昧になってきてしまっています。それは自分自身から容易に発信することが可能になったメディア的考えと同じで、どの部分が現実なのかというところがうやむやになってしまっていると思います。15年前でしたら、若い子は日記に自分の心情や、本当の気持ちを書いていたと思うんですが、今の若者は全く真逆の考えなんです。ブログでもウェブでも、自分のプライベートを全て書いてしまう。生活、生き方自体が変ってしまって、プライバシーというものが無くなってしまっていると思います。

—劇中劇のリメイクをロバート・ロドリゲス監督が撮っている設定になっていますが、どういう意図でロバート・ロドリゲス監督の名前を使っているのでしょうか。
「スクリーム2」の時、デート中に観ているホラー映画「スタブ」の監督がロバート・ロドリゲスという設定にしていたので、今回もその部分を継承しています。 
—「スクリーム」シリーズを全て監督した理由について教えてください。
一作目の時からスタジオ(ワインスタインカンパニー)との関係がとても良好で、成功を収めたチームで引き続き作品を作り続けたことができました。このようなケースはとても珍しいですし、前3作を自分自身の手で手掛けることができた理由は、一作目の大ヒットのおかげで素晴らしい機会を与えていただいたのではないかと思います。キャストの方々も劇中で高校生から大人になっていったり、登場するキャラクターが歳を重ねていくことを実際に目の当たりにすることができたのも貴重な経験でした。

—今後、「スクリーム」の新3部作と、ビデオゲームを制作する予定と聞いていますが、今後の展開について教えてください。
ビデオゲーム版のプロジェクトに関してワインスタインカンパニーから話は挙がって来ていますが、現段階で未確定なところも多く具体的なことはまだ決まっておりません。プリプロダクションは進行中ですけど、いつリリースされるとかの予定等は未定です。ブラウザで遊べるインターネット用の「スクリーム」のゲームもありますが、作られるのは全く違うものになるでしょう。新3部作についてはプランは持っております。現状としては、まず今回新しくリファインした形で一本目を撮りましたので、その出来あがりや評判を伺いながら、どのキャラクターが一番面白いのか、どういった出来事が面白いのかというのを十分研究してから次の作品で続編を撮る形になるかと思います。
『スクリーム4:ネクスト・ジェネレーション』
10月29日(土)シネマスクエアとうきゅうほか全国ロードショー
(C)2011 The Weinstein Company LLC. All Rights Reserved.
公式サイト:scream4.asmik-ace.co.jp
配給:アスミック・エース

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