豪華男性声優が勢揃い!世界初の”ささやき”ムービー『ヒカリ』完成披露試写会 レポート



豪華男性声優たちが”声”だけで共演する、世界初の”ささやき”ムービー『ヒカリ』が、10/29(土)から公開される。本作では、人間の頭部を模したダミーヘッドマイクを使用し、まるで、劇中のシーンの中にいるかのような臨場感を体験できる。10/11(火)、本作の完成披露試写が行われ、神谷浩史さん、小野大輔さん、野島健児さん、岡本信彦さんら、メインキャストが登壇し、制作現場でのエピソードや、この完成披露試写会で初めて体感した”ささやき”ムービーの感想を語りました。

—『ヒカリ』の企画を聞いた時の印象。収録時の思い出など。
神谷さん「最初に、この企画を聞いた時は、全く意味が分かりませんでした(笑)。ダミーヘッドを用いて収録して作品を劇場で流します。基本的にはお客さんにはヘッドフォンをつけていただきますと言われて、『はぁ~』みたいな(笑)。想像はできましたけど、今日初めて完成形を拝見させていただいて、やっと『なるほどな』と。これは確かに新しい試みで、こういった新しい試みに、最初に参加できたことは、非常に嬉しく思っています」
小野さん「最初に聞いた時は、『う~ん、なんでかな?』と思いました(笑)。ラジオドラマ・オーディオドラマは、基本的に一人で聴くものだと思っていて、それを劇場で、でもヘッドフォンをして一人の世界で聴くという・・・『なんでなんだろう?』とずっと思っていたんですが、今日ここで実感してみて、すごく意味があることなんだなと、劇場でやるということに意味があるオーディオドラマというのは、こういうことなんだなということが腑に落ちたというか、すごく発見がありました。新しい表現方法だなと、今日本当に目から鱗が落ちた思いです」
野島さん「企画書をいただいた時、監督はどこまで音オタクなんだろうと思いました(笑)。ダミーヘッドマイク等の機材があっても、それで作品を作って劇場でやろうとか、なかなか思い至らないと思います。どんなものが出来あがるんだろうと思いながら、収録をさせていただいたんですけど、なるほど、これは劇場でなければ実現できないことだなと思います」
岡本さん「お話しをいただいた時は、『なるほど!』と言ったんですが、実は全く分かっていなくて(笑)。とにかく新しい試みをするということで、それに参加できることへの楽しみとか、嬉しさのほうが強かったです。台本自体は、ドラマCDなどで似たようなものがあったので、とにかく自分で出来ることをやろうと思いながら、参加させていただきました。
いろいろ想像しながらここに来たんですけども、そんな想像よりも遥かに良くて、ビックリしています」
—本作の制作のきっかけを教えてください。
監督「普段は、音響監督をやっていまして、やっぱり、子供の頃から音が好きだったんですね(笑)。 20年ほど前から、いつか“音”の映画を作りたいというのが夢でした。『SAY!YOU! SAY! ME!』という声優さんのバラエティ番組で、声優さんで何かできないかなという話をしていまして、その時に、音の映画なんてどうだろうという話が出ました。でも、まさかやるとは思わなかったです(笑)。素晴らしい役者さんに支えられて、皆さんに楽しんでいただけるものが出来あがったんじゃないかと思っています」
—作品を観た感想をお願いします。
神谷さん「ダミーヘッドを使った収録は経験したことがあるので、音としては、どんな風に完成するのかは、なんとなくわかっていたつもりだったんですが、劇場にはスクリーンがあるわけじゃないですか。そこに、映像演出が入って、ダミーヘッドを活かした音響が加わると、こんな作品に仕上がるんだなと、これは新しい映像表現であり、音の表現だなと改めて思いました」
小野さん「作品の世界観を一緒に作っていくという作業ができたので本当に面白かったです。そして実際に完成版を体感してみて、自分が“その場”にいるという感覚になれるというのが、斬新であり、新鮮であり、驚きでした」
野島さん「初めての経験だったので手探り状態でした。どれくらい近づいたら、聴いている本人に、どれくらい近づいて聴こえるのか、掴み方が分からなないままやってみたんですが、実際に聴いてみると、繊細に収録されているというのが一番印象的でした。
普通の収録だと、台本の方に顔が向いたりしても問題がないんですが、今回は、顔が台本の方に向くと音が離れてしまったりするので、そういうことがないように気を使って収録したのを思い出しながら観ました。自分だけしか気が付かないんですが、『あ!一瞬、台本の方を向いたな』というのがあって(笑)。普通はそれに気がつかないと思うんですが、でも、逆に、それがリアルに横を向いたように見えてくるので、収録する時に、もっと自由に動いてみても面白かったかなと思いました」
岡本さん「収録の時、たまたま鞄に鈴をつけていたんですが、監督から『これをつけてみなよ』という感じで、このキャラクターは鈴をつけているという設定がそこで決定しました(笑)。鈴がどのくらい聴こえるんだろうと思って聴いていたんですけど、距離感が近い時は聴こえたり、走り去っていく時に聴こえたり、ダミーヘッドマイクって、ここまで空間的な聴こえ方をするんだなとビックリしました。台本を読んでいるので、ここでこうなるのが分かっていても、ドキッとしてしまったのが凄いなと思いました」
監督「神谷さん、小野さん、野島さん、森川さん、岡本さん、やっぱり役柄に被るというか、投影できるという部分があるような気がしました。」
–演じたキャラクターについて。


神谷さん「物語の冒頭に出てくる”先輩”という役と、その後に出てくる“啓介”という、声は同じなんだけれども全く違う人物という二役をやらせていただきました。今、完成形を見た感想は“非常に若いな~”です。主人公の”あおい”に対して、気を使ったところがもっと見えてくれば、自分でも演じていて納得がいく部分があったと思うんですが、若さ故の言葉の“棘”みたいなものが表現として出てきていて、監督に『このままだと、この人(啓介)は、嫌われてしまうと思いますけど』と言ったら、『アプローチの仕方が全然違うというだけで、基本的には彼女のことを想って、悪意があってやっているわけではないということを念頭において』と言われました。音楽とか、主人公の心情とかが画面に映し出されることによって、(啓介が)そんなに嫌な奴に聴こえなかったのが、僕的には胸を撫で下ろすところです」
小野さん「司は、いい奴です(笑)。でも、だからこそ誰に対してもちょっと距離があるんです。誰と居てもひとつ後ろにいる。その位置が彼の定位置であり、彼のアイデンティティーを一番出せる所だという・・・そこがむず痒くもあり、甘酸っぱくもあり、演じていて(司は)若いなと思いました(笑)」
野島さん「修二くんは、軽いノリで、楽しくて、ワイワイやるのが好きみたいな感じに見えるんですが、実際の彼は、周りをすごく見るバランサーなんだと思います。周りが落ち込んでいる時は盛り上げたり、すごく優しいところがある故に、喋るときは一番前に立つけれども、実は、自分自身は一番後ろにいたり、そんな風に周りを支えている修二くんが僕とソックリでした(笑)」
岡本さん「浩太くんも、いろんな人たちの表情を見ながら生活しているんじゃないかと思っています。明るいんですけど、皆さんのことを気にしつつ、場を自分なりに盛り上げようとしたり、きっと、優しい子なんじゃないかと思います」
—『ヒカリ』を観るお客様へメッセージをお願いします。
岡本さん「観て、聴いて、体感していただきたい作品です。心に響くパワーを共感して欲しいです。僕が、今日、感じたものを知っていただきたいです」
野島さん「こんなに言葉で説明するのが難しい作品はないと思います。敢えて言うのであれば、僕がヘッドフォンを付けて聴いた時、左後方からの声がすごい背骨に響いて、骨盤にきて、尾てい骨から、いろんなところに刺激をもらいました(笑)。是非見てください」
小野さん「この作品は、音に携わる人にとっての夢という感じがします。劇場に足を運んで体感していただいて、一緒にこれから先のオーディオドラマの広がりを夢見ていただければ嬉しいなと思います」
神谷さん「(この作品に使われている)ダミーヘッドマイクによる収録などの技術は、実は、既存のものなんです。しかも、アナログなものなので、結構、収録するのが面倒なんですが、今回は、全然そんなことはありませんでした。
空間作りとか、すでに出来あがった状態で、僕らは『ここにヒロインがいるつもりで、ここから歩いて行って耳元で囁いてあげてください』みたいな感じで、非常にスムーズな収録をさせていただきました。既存の技術を組み合わせて作り上げた作品なんですが、非常に手間のかかる作業です。映像演出なども含めて、手のかかっている作品だと思います。是非、劇場に足を運んでいただいて、新しい試みを体感していただきたいです」
『ヒカリ』は、10/29(土)から、東京・シネ・リーブル池袋、名古屋・センチュリー シネマにて公開。また、11月からシネ・リーブル梅田でも公開。
『ヒカリ』
2011/10/29(土) シネ・リーブル池袋、センチュリーシネマ 11月シネ・リーブル梅田 ほか順次全国ささやきロードショー!
ストーリー
高専生の“あおい”はソーラーカーチームのマネージャー。ある日、ドライブ中に大事故に見舞われ恋人を亡くしてしまう。彼女は一命は取り留めたものの、精神的なショックから視力を失ってしまった。あおいに視力と笑顔を取り戻してもらおうと、励ましにやってくるチームの仲間たち。
しかしあおいの視力は戻らない。ある日、チームに新しくドライバーがやってくる。死んだ恋人とそっくりな声の持ち主“啓介”だった。失った恋人に声は似ているが、性格はまったく正反対の啓介。しかし、あおいの心は次第に彼に惹かれてゆく。そんな二人と、あおいへ淡い思いを抱くチームメイトの司、修二、浩太たちそれぞれのひと夏のストーリー。あおいに訪れるクライマックスは、映画館ならではの仕掛けが…!
原作:Project HIKARI
監督:岩浪美和
制作:スタジオマウス
出演
神谷浩史(「夏目友人帳 」シリーズ、「トワノクオン」)
小野大輔(「黒執事」シリーズ、「涼宮ハルヒ」シリーズ)
野島健児(「輪廻のラグランジェ」「SKET DANCE」「ゲーム VitaminZ」シリーズ)
岡本信彦(「青の祓魔師」「神様ドォルズ」「セイクリッドセブン」)
森川智之(「戦国BASARA」シリーズ、「スターウォーズ」シリーズ)
(C) 2011 ヒカリ
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